2017年8月に訪れたボルドーです。ワイン産地やワイナリー訪問が主目的ですが、ボルド市内観光も楽しめました。ボルドー近郊の避暑地アルカション、最後に寄ったパリの記録です。
まず、ボルドー市内に2016年6月にオープンしたばかりのシテ・デュ・ヴァン(ワイン博物館)です。
奇妙な形をしていますが、これはワインのデキャンタを模したものです。入場料は20€と少し高く感じるかもしれませんが、これには、オーディオガイドとグラスワイン1杯の試飲料が含まれています。素晴らしい展示内容を合わせて考えると、安く感じるくらいです。
最新の博物館だけあって、単なる展示だけを目的とした博物館ではなく、ワインを五感で楽しめるようなコンテンツが色々とあります。上は、ワインの香りを構成する様々な物質を嗅ぎ取る体験ができるものです。
この博物館は決してボルドーワインだけが扱われている訳ではなく、世界中のあらゆるワイン産地やワインを紹介しています。上は、ブルゴーニュのロマネコンティのオーナが解説するビデオです。
もちろんボルドー関連のコンテンツも豊富です。これは主要シャトーの木製の精密な模型です。
入場料に含まれるワインの試飲スペースです。天井のグラスに圧倒されます。
決して高価なものではありませんが、フランスに限らず、色々なワインやスパークリングワインが試飲できます。アルコールを飲めない人の為にジュースもあります。
昼食は、博物館内のレストランでとりました。
白身魚ですが、ワインは記録しておらず、忘れました。
1Fにあるワインショップです。圧巻のボリュームです。世界中のワインが集められており、中には中国のワインも販売されています。
博物館を後にして、再び街中に向かいます。
カンコンス広場の噴水です。
市内にはトラムが行き交っています。今回は、ボルドーでレンタカーを借りましたが、サンテミリオンへの移動用途がメインで、ボルドー市内は、ほとんど駐車場に入れたままでした。パリほどではありませんが、細い道や一方通行が多く、駐車場に困ります。さらに慣れない左ハンドルのマニュアル車で回るのは、少々辛いです。ということで、市内観光はもっぱらトラムを利用した。
劇場前に大きな顔のオブジェがあります。スペインのアーティストの作品のようです。
ボルドで最も有名なワインショップ「ランタンダン(L'INTENDANT)」です。
螺旋階段の壁面にボルドーワインがディスプレイされています。
こんな多くのペトリュスを見たのは初めてです。
下は、有名なブルス広場の水の鏡(Le miroir d'eau)です。広さは、6000m²、サッカー場の面積ほどあります。
定期的に霧上の水が噴き出します。
ラブルス広場の3人の女神の噴水です。
ガロンヌ川には、所々クルーザが係留されています。
川の前の通りは、非常に広く歩きやすいです。
以降は、夜のボルドーです。
まずは有名なパレ広場の夜景。見事なライトアップです。
ピエール橋(Pont de Pierre)の夜景です。
対岸から見る宮殿です。露出をあげているので、青空に見えますが、実際には真っ暗です。
川沿いのパブです。
大型スーパーに寄ります。豊富なチーズが棚一杯に並んでいますが、驚くのはその価格です。ブルソー2.7€、シャウルス3.38€、サンマルスラン1.15€!、モルビエ2.35€、フルムダンベール2.5€!日本の3~4分の1程度の値段です。
以降は、ボルドー近郊の避暑地アルカションです。アルカッションは、ボルドーから60キロ、車で1時間半程度の距離にあります。流石に夏は込み合います。現地ガイドのさちさんの車で行きましたが、駐車スペースを探すのに苦労していました。
淡いオレンジ色の屋根の家やカフェ、ショップが並んでいます。
日本の海水浴場ほどではありませんが、結構混んでいます。
砂で形作って着色した動物のオブジェです。流石に芸術の国です。写真を撮っていたら、有料だよと怒られました。
ここに来た最大の目的、シーフード盛り合わせです。ここは、生ガキの産地(日本との繋がりがあります)として有名です。生ガキを中心に手長エビ、カニ、ムール貝、つぶ貝、あさり等々、貝類は全て生です。以前パリで生ガキ中毒で苦しんだことがあり、一瞬不安がよぎりましたが、全然大丈夫でした。とにかく新鮮です。
ワインは、アントル・ドゥ・メール産の白だったと思います。シーフードに良く合います。
最後にオマケでパリです。トランジットを除くと新婚旅行を含めで5回目のパリです。殆どの有名な観光名所は行き尽くしていますが、今回は未だ行っていないマルモッタン美術館とマリーアントワネットが投獄されたシテ島に建つ監獄コンシェルジュリー(Conciergerie)です。
シテ島には、司法機関が集まっています。これは、裁判所です。
サント・シャペルはパリ最古のステンドグラスで知られる教会です。国王ルイ9世によって、王宮付属の礼拝堂として建てられました。
マリーアントワネットが投獄されていたコンシェルジュリーの内部です。ここは、「憲兵の間」と呼ばれ、兵士たちの食堂として使われていたようです。
パリ最後が、マルモッタン美術館です。モネの睡蓮が好きで、何年か前にジベルニーのモネの家も訪れています。当然ながら睡蓮の大作が飾られたオランジェリー美術館も行っています。
上の睡蓮は1916年作ですが、日本の国立西洋美術館で所蔵されたいる睡蓮と同じ年に描かれたようです。
そして、最大の目的がこれです。
クロード・モネが1872年に描き、印象派の名前の由来となった「印象・日の出」です。
ボルドーとサンテミリオンを巡る旅行は、この日最後に立ち寄ったパリで終わりです。
最後に、この旅行を通じて唯一遭遇したレンタカートラブルについて書きたいと思います。
今回、ボルドーには、CDG空港からTGVで行きましたが、ワイン産地を回ることとサンテミリオン間の移動用にボルドーでレンタカーを借りることにしました。rentacars.comをとおして、フランスの「Rent A Car」というフランスローカルのレンタカー会社を利用しました。
2日目のボルドー観光を終え、夕方にレンタカーを借りて、そのままサンテミリオンまで移動する予定でした。予定では17時にレンタカー会社に車を取りに行く予定でしたが、当日ボルドー市内への戻りが予定より遅くなり、18時近くになってしまいました。ボルドー駅から5分ほど離れたレンタカー会社の事務所を訪れると、そこで言われたのは、「車は今ないので、明日朝に来てくれ」とのこと。当日中にサンテミリオンのホテルに帰る必要があり、粘ったものの、車が無いの一点張り。止むを得ず、ボルドー駅の大手のレンタカーショップに駆け込みましたが、閉店間際に予約も無しに車を貸してくれるところはなく、仕方なく、ボルドーのホテルに駆け込みてー、止まる羽目に。
翌日、予約していたレンタカー会社に行って、やっと理由がわかりました。この会社は、事務所に駐車場がなく、当日の予約時間に、どこからか車を持ってきて、路上駐車をしていることが分かりました。当然、有料なので時間を過ぎれば、車を持ち帰らなかったようです。その後は、親切に対応してもらいましたが、やはり、大手にしておけば良かったと反省しました。
そんなトラブルもありましたが、なかなか内容の濃い旅行でした。次回のフランスは、ランスと2度目のブルゴーニュを予定しています。
了