バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ブルーベリーの魅力

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ブルーベリーの魅力はその果実だけでなく手軽に四季の自然を鑑賞できることにあります。春には可憐な花、美しい緑の葉、紫の果実、そして秋には深紅の紅葉が楽しめます。そして、何よりも、当地、都内のマンションでも手軽に栽培が可能な数少ない果樹です。まずは、その魅力と基本的な品種系統について述べたいと思います。

春先、暖かくなるとブルーベリーの花芽が膨らみ始めます。

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都内でのブルーベリーの開花は3月後半から5月上旬になります。4月には多くの品種が小さいながら特徴のある可憐な花を咲かせます。

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多くの果実を実らせるためには、異なる品種どおしでの受粉が必要になります。受粉に大きな役割を果たしてくれるのがハチを代表とする受粉昆虫です。ハチは、花の蜜を求めて、ブルーベリの花から花へ飛び回ることで、受粉の手助けをしてくれます。

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受粉に成功すると、花が落ちた後に緑の実が徐々に大きくなります。早いのものは、4月末になると紫に色づいてきます。

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ブルーベリーの果実の収穫は、品種系統にもよりますが、5月末から6月~7月がピークになります。一部の晩生品種は、8月末まで収穫を楽しむことができる為、多くの品種を栽培することで、3ヶ月以上に渡って収穫が可能になります。これも果実としてのブルーベリーの魅力です。

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収穫が終わると、鮮やかな緑を愉しむことができます。真夏には、一旦成長が止まることがありますが、すぐに、秋に向けて再び新しい枝葉を伸ばしていきます。果実の魅力のみならず観賞価値が高いグリーンであることもブルーベリの魅力のひとつです。

そして、秋は真っ赤な紅葉を楽しむことができます。

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この頃になると、葉の付け根に所々、花芽がみられるようになります。冬になると葉が落ちていきますが、昨今の温暖化の影響で、春先まで葉が残ることがあります。

冬季は、沢山の花芽を見ながら、翌年の更なる豊作を期待して、剪定や植替え等の手入れを行います。

毎年、安定した収穫を得るためには、かなり手間がかかりますが、大量生産され、スーパに安価で並ぶ果物ではないので、収穫時には、栽培者ならではの喜びと優越感を味わうことができます。
何よりも、品種の選択や育てようによっては、市販されているものを大きさや美味しさで上回る果実が、都会のマンションのバルコニーで収穫できるというのは、他にはない、ブルーベリーならではの魅力だと思います。

最後にブルーベリーの基本知識である、品種系統について触れたいと思います。

ブルーベリーの品種系統について

ブルーベリーはツツジ科の落葉低木樹木です。20世紀に入り多くの品種が交配により開発されており、数百種類にも及びます。大別して主にハイブッシュ系統とラビットアイ系統に分かれます。

ハイブッシュ系統:

この系統は、更にサザンハイブッシュ系統とノーザンハイブッシュ系統に分かれます。一般的に前者は温暖な気候向き、後者は寒冷地向きです。すなわち北日本ではノーザンハイブッシュ系が、九州等ではサザンハイブッシュ系品種の栽培が向いていると言われます。当地(東京)の気候では、どちらも栽培可能です。果実品質が高く、大実品種が多いので最近は、この系統が人気です。少数ですが、中間的な性質をもつハーフハイブッシュという系統もあります。

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ラビットアイ系統:

果実が熟す途上で赤色になります。これがうさぎの目に似ていることからこの名前がついています。ハイブッシュ系統に比べ、気候や土質を選ばないため、栽培は容易です。豊産系で甘い品種が多く、強健ですが、果実は種のざらつきや皮の厚さが気になる品種が多いのが唯一の欠点です。

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上記の主要系統以外に、ローブッシュ系統というものがあります。ワイルドブルーベリー(野生種)とも呼ばれており、ビルベリーという品種がホームセンター等でも販売されています。またハイブッシュ系統とラビットアイ系統の交配品種としてハイブリット系統の品種もあります。最近ホームセンターでよく見かけるピンクレモネードというピンクの果実を実らせる品種がこの系統にあたります。

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ハイブリッド系統種のピンクレモネード

殆どの品種が、同じ系統内の異なる品種どうしで受粉させることにより結実します。したがって果実を楽しむためには、同じ系統内で最低2品種が必要になります。

多くの品種の中から、当地の環境にあった品種やお気に入りの品種を見つけ出すのもブルーベリ栽培ならではの楽しみです。

 次回は、「都会で育てるブルーベリー」では、苗の選び方~収穫まで、持論を交えてご紹介したいと思います。

(終)