バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

コラン・ファミリーのブルーゴーニュ・レジョナル

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シャサーニュ・モンラッシュやピュリニイ・モンランシュに多くの白ワイン銘醸地を所有する一族、コラン・ファミリーの3つのドメーヌの2017年のブルゴーニュ・レジョナルを飲み比べてみました。

コラン一族の名声を高めたのが、マルク・コランとミシェル・コランで、2人は従兄同士になります。
マルク・コランは、サン・トーバンに1970年にドメーヌを設立しています。当初6haであった畑は、現在19haまで拡大し、サントーバン、シャサーニュ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッッシェ、サントネイの26のアペラシオンに畑を持つドメーヌに成長しています。4人の子供をもち、このうち、長男は、2005年にメゾン・ピエール・イヴ・コラン・モレを立ち上げ、更に、2017年には、次男のジョセフ・コランが独立して、ドメーヌを創立しています。
ミシェル・コラン・ドルジェは、1878年より続くシャサーニュ・モンラッシェ村を代表する造り手のひとつで、当主ミシェル・コランは、20haの畑を所有していましたが、2004年に長男フィリップと次男ブリュノに9haずつ畑を譲渡しています。しかし、シュヴァリエ・モンラッシェ等の一部の畑を手元に残し、今でもワイン造りに関わり続けています。

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コラン一族家系図

今回は、このうち、マルク・コランとフィリップ・コラン、そして最近独立したジョセフ・コランの3つのドメーヌのブルゴーニュ・レジョナルを比べてみました。

一般にブルゴーニュ・レジョナルについては、産地の畑もばらばらで、ドメーヌの個性が出にくいとも言われますが、少なくとも、マルク・コランと次男のジョセフは、ほぼ同じリューディ(以前の、マルク・コランのブルゴーニュには、ジョセフのブルゴーニュ同様、ラベルにLA COMBEのリュ―ディ名が入っていました)のブドウを使用していると思われます。今回は、あくまでドメーヌのワインの特徴を比較したようなものでなく、ブルゴーニュ・レジョナルというドメーヌの裾もの一銘柄の比較です。

ドメーヌ・マルク・コラン ブルゴーニュシャルドネ 2017年
Domaine Marc Colin 2017 Bourgogne Chardonnay 2882円

ドメーヌ・フィリップ・コラン ブルゴーニュシャルドネ 2017年 2,728円
Domaine Philippe Colin Bourgogne 2017 Bourgogne Chardonnay 2882円

ドメーヌ・マルク・コラン ブルゴーニュシャルドネ 2017年
Domaine Joseph Colin BBourgogne Chardonnay La Combe  2017年 3696円

3種飲み比べて、違いを探ってみました。

▼マルク・コランとフィリップ・コランのブルゴーニュシャルドネです。

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色調は、どちらもクリーム・イエローながら、ごく僅かにマルク・コランの方が黄色が強い感じ。シトラス等の柑橘系、青リンゴ、ミネラル、白い花に、かすかなハーブ香。

フィリップ・コランはミネラルを特に強く感じる。辛口で少し塩っ気を感じるほど。

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マルク・コランは、ミネラル感もそこそこあり、よく言えば、果実味と綺麗な酸のバランスが取れており、悪く言えば、突出したところがない。いかにもクラシックなブルゴーニュ白ワインという印象。

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続いて、マルク・コランとジョセフ・コランの親子のワインを飲み比べです。

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色調の比較では、ジョセフ・コランの方が黄色が僅かに濃くなります。
違いは、樽香です。ジョセフ・コランの方が、明らかに樽熟成のバニラ香を強く感じます。新樽率も樽熟成期間も殆ど変わらないようですが、何故かこのブル・レジョナルについては、明らかにジョセフ・コランの方にバニラっぽい香りを多く感じます。

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▼合わせたチーズです。
上左から右へ、フランスのサント・モール・ド・トゥレーヌ、ボフォール・エテ、コンテ8カ月、下左から、イタリアのモンテーズィオ(スタジオナート)、フォンティーナ ヴァッレ ダオスタです。濃厚さ(旨味)の順で言えば、ボーフォール・エテ、モンテ―ズィオ、ファンティーナ・ヴァッレ・ダオスタ、コンテ8カ月、サント・モール・ド・トゥレーヌの順です。

どれも相性は悪くありませんが、特に、樽を感じるジョセフ・コランについては、モンテ―ズィオ・スタジオナートやボーフォール・エテといった、濃く旨味の強いチーズとの相性の良さを感じました。

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単純な印象になりますが、フィリップ・コランのブルゴーニュは、強いミネラル感が特徴、ジョセフ・コランは、オーク香がやや強め、マルク・コランは、いずれも中庸ですが、柔らかな果実味と酸。

個人的には、やや割高ですが、新生のジョセフ・コランに注目したいと思います。比較的味付きがはっきりしており、ブルゴーニュ・レジョナルながらオークによる複雑性も感じます。

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先に述べたように、あくまでこれは、2017年のブルゴーニュ・レジョナルでの比較です。ドメーヌのワイン造りの差については、今後、上級キュベも比較しながら、探っていきたいと思います。

▼最後に、コランファミリー最高峰の2本、マルク・コランとミッシェル・コラン・ドルジェのモンラッシュです。

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そろそろと思いながらも、なかなか飲む機会がなく、ずっとセラーのお宝のままになっています。