バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

デュジャック・ジュヴレ・シャンベルタン 1erCru オー・コンボット 2005年

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モレ・サンドニを代表する生産者、ドメーヌ・デュジャック。今飲んで、飲み頃の最高のビンテージという印象の2005年のジュヴレ・シャンベルタン1級オー・コンボットです。

モレ・サンドニ村で、僅か一代で名声を確立したドメーヌ・デュジャック。ブルゴーニュワイン好きであれば、知らない人はいないほど有名なドメーヌだと思います。

ドメーヌの創立は1968年。ベルギー出身の創立者であり当主のジャック・セイス氏が、当時まだ無名であった、世界的に人気の高い銘醸地ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーに挟まれ、モレ・サンドニで立ち上げたドメーヌです。

創立当初からモレ・サンドニのクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニをはじめ、シャルム・シャンベルタン、ボンヌ・マール、エシェゾーなどの錚々たるラインナップを所有していましたが、更に2005年にシャンベルタンとロマネ・サン・ヴィヴァンを入手しており、華やかなラインアップを誇っています(但し、どちらも、かなりレアものです)

現在はジャック・セロス氏のサポートの下、息子のジェレミー氏とアレック氏がそれぞれ醸造と販売を担当し、ドメーヌを実質的に引き継いでいます。

デュジャックのワイン造りの特徴は、ビオディナミ農法の採用と全房発酵にあります。全房発酵の欠点で苦みや青くささを露呈することなく、複雑な風味と長期熟成が可能なワインを生みだしていると高く評価されています。

以上の評価は、インポータが提供している情報ですが、個人的には、若くして飲むと、結構、オーキーに感じるワインだと思います。最近は、御多分に漏れず、エレガント路線に転換したという情報もありますが、1990年代の後半から2000年代前半のデュジャックは、濃く、樽香が強いワインという印象でした。

今回のデュジャックの2005年ヴィンテージは、数年前に、ヴォーヌ・ロマネ・マルコンソール(この年は、未だネゴシアンのデュジャック・フィス・エ・ペールだったと記憶しています)を飲みましたが、凝縮した果実味は魅力なのですが、ややオークが強くタンニンもやや粗く、当時の自分の好みではなかった気がします。

薄旨系のワインが好みのリアル・ワインガイド誌も、以前は高く評価していましたが、アメリカ市場を意識し過ぎているとしている理由で、最近は、掲載を取りやめているようです。

▼今回のジュヴレ・シャンベルタン・オー・コンボットですが、モレ・サンドニとの境界、特級畑ラトリシエール・シャンベルタンとマゾイエール・シャンベルタンに隣接する絶好に位置にあります。他に有名な所有者は、思いつくとこで、ユベール・リニエ、アルローでしょうか?

ちなみに、以前、マジ・シャンベルタンに隣接する、レ・コルボ―と混同していたことがありますがが、全く別な畑です。

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ドメーヌ・デュジャック ジュヴレ・シャンベルタン 1erCru オー・コンボット 2005年
Domaine Dujac [2005] Gevery Chambertin 1er Cru Aux Conbottes


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ガーネットがかったルビーカラー。予想どおり(笑)にやや黒っぽく、濃い色調。
ブラックベリー、カシス等の黒系果実。ミネラル、甘草、ドライハーブ、黒胡椒、下草、なめし皮、オーク(バニラ)、腐葉土。オーク由来の香りも結構強く感じますが、濃縮した果実味が強く、甘露さもあり、以前気になった強い樽香は複雑性をもたらすポジティブな要素になっている印象です(個人的な好みが変わっただけかもしれませんが...)タンニンはシルキーに溶け込んでします。
最近、甘い果実味の強い若いブルゴーニュ・ワインを飲む機会も多くなっていますが、やはり、それらとは一線を画す、酸とタンニン、そしてジュヴレらしい鉄分による骨格を持ったブルゴーニュワインだと思います。素直に美味しいです。

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純粋に肉料理との相性は抜群です。

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 2005年という素晴らしいヴィンテージでもあり、若干ポジティブな先入観が入ってしまいますが、濃く骨格の強いワインに加えて、普段はオークが強すぎると感じてしまうようなワインも、熟成により、うまくバランスが取れてきており、好印象を与えてくれます。今回は、正にそんな1本でした。

(了)