バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ドメーヌ・アラン・ビュルゲ メ・ファヴォリット V.V. 2009年

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ジュヴレ・シャンベルタンの「村名ワイン最高の造り手」と称されているアラン・ビュルゲ氏の代表的なジュヴレ・シャンベルタ村名ワインです。オーガニック栽培のパイオニア的な存在で、地味ながら、ジュヴレ・シャンベルタンのテロワールを具現化する、素晴らしいワインを産み出しています。

当主のアラン・ビュルゲ氏は、 1964年から10年間にわたり父の下で働きながら、1974年に自身のドメーヌを設立しています。2.1haの畑からスタートし、現在は7haほどの畑を所有しており、2人の息子と共同で醸造から販売まで行っています。

このドメーヌは、いまでは、多くのドメーヌが採用している有機栽培のパイオニア的存在で、30年以上前から取り組んでおり、1977年には、リュット・レゾネ(減農薬栽培)、2012年からビオロジック(有機栽培)、2013年からビオディナミ(生力学農法)へと転換しています。

伝統と自然を重んじる醸造を心掛け、過度の選定を行わず、厳しい選果、低温浸漬は敢えて取り入れず、マセレーションやルモンタージュも行わず、自然酵母による醗酵、補酸と補糖は行わず、無清澄・無濾過で瓶詰めされます。新樽(アリエ産)比率50~80%で、樽熟期間は20~24ヶ月とのこと。

有機栽培に加えて、何よりもクオリティを重視し、伝統的な醸造に拘るアラン・ビュルゲの姿勢は、ジュヴレ・シャンベルタンの中でも最も経緯を集めるひとりです。

かつて、「もし彼が特級畑を持っていれば5つ星は確実」とロバート・パーカー氏に言わしめ、多くの評論家からも「村名ワイン最高の作り手」との称賛されていますが、最近、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズのワインも少量(3樽)ほどながら、生産しているようです。 

ドメーヌ・アラン・ビュルゲ・ジュヴレ・シャンベルタン メ・フォヴォリット VV 2009年
Domaine Alain Burguet [2009] Gevery Chambertin Mes Favorites V.V. 

 

「メ・ファヴォリット」とは、私のお気に入りという意味で、氏のお気に入りの畑にある18もの区画で栽培される樹齢70年以上の古樹がブレンドされたキュヴェです。

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ガーネットがかったやや濃いめのルビーカラー。カシス、完熟プラムやブルーベリー、ダークチェリーの凝縮した果実香。リコリス、ドライハーブ、バニラ、シナモン、紅茶、スーボア、腐葉土の複雑な熟成アロマ。タンニンは溶け込んでおり甘く滑らかながら、ジュヴレらしい鉄っぽさもしっかり。時間が経つにつれ、どんどん香りは甘くなる。酸は柔らかくしなやかだが、最後まできちんと感じられ、しっかりとした骨格を保っている。

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▼紅茶鴨山椒風味と豚しゃぶ。

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▼フルム・ダンベールBIO、ボーフォール・エテ、ラングル・クープ。

ラングルは、中央に窪みがあるのシャンパーニュ地方産の優しい味わいのウオッシュタイプのチーズで、通常は、直径7.5cm~9cmほどの小型ですが、これは、直径16~20cmある大型のラングルです。結構、酸が感じられ、一般には、シャンパンに合わせますが、熟成が進むと結構濃厚になり。中口の赤ワインにも合わせられるようになります。

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熟した果実とジュヴレらしいしっかりとした骨格に加えて、熟成による妖艶なアロマを感じられる素晴らしい1本でした。

最近、バックヴィンテージとして11K円ほどで購入したもので、並行輸入ものながら、状態は良く、2010年ヴィンテージとともにリピートしました。