バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

6月のワイン

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世の中コロナ感染拡大で、外食・外飲みには未だ抵抗があり、完全に家飲みが中心になっています。2020年6月に飲んだワインで個別にブログで取り上げなかったワインをまとめての記録です。熟成ブルゴーニュとデイリーワイン、いろいろ混在しています。

まずは、イタリア・シチリアから。 

カンティーネ コローシ ネロ ダーヴォラ 2018年
Cantine Colosi [2018] Nero d'Avola


昨年3月に訪れたシチリア港湾都市メッシーナにあるワイナリーで、評論家の評価も結構高いようです。ネロ・ダヴォラは、イタリアの固有品種で、シチリア島で最も多く産出されています。

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黒っぽさも感じる艶のあるダークガーネット。レッグ長い。
香りの印象は、ブルーベリー、ブラックベリーの黒系果実だが、風味的には、熟したフランボワーズやチェリーの赤系果実も。色から重くタニックなワインを想像してしまうが、タンニンは意外にも丸い。牡丹、メントールの香り、タバコ、なめし皮。

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南イタリアの黒ブドウ固有品種としては、カンパニア州バジリカータ州のアリアニコ種ですが、それに比べる、若くから近づき易く、タンニンも柔らかい品種だと思います。その一方で、アリアニコ同様に長熟でもあるようです。

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ドメーヌ・シモン・ビズ サヴィニー・レ・ボーヌ レ・タルメット 2012年
Domaine Simon Biz [2012] Savigny-Les-Beanune 1erCru Les Talnettes

シモン・ビズは、最近まで2009年や2010年を飲んでいました(→2009&2010年のオー・ヴェルジュレスの記事)が、このあたりのヴィンテージもストックが尽きてきて、最近2012年を飲み始めました。タルメットは、サヴィニー・レ・ボーヌ最良の1級畑と言われる、オー・ヴェルジェレスの畑に隣接しています。

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少しレンガの入ったルビーカラー。
ラズベリーアメリカンチェリー、ブルーベリーの赤黒系果実香。バニラ、タバコ、レザー、甘草、オリエンタルスパイス。スーボワ、紅茶等熟成ブルゴーニュの色香を感じる。美味しいが、バランス的には、ややスパイシー寄り。

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ドメーヌ・トロボー ブルゴーニュ 2017年
Domaine Tollot -Beaut [2017] Bourgogne


トロ・ボーのブルゴーニュ・ルージュです。ここ数年は、リリースされると数本買い込みます。とにかく安定しておいしいブルゴーニュ・レジョナル赤です。何よりもほぼ3Kで購入でき、ブルゴーニュワインの高騰の波にも乗らず、2017年、2018年と逆に安くなっており、コスパ的にも非常に評価が高いワインです。 

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中庸のルビーカラー。
ストロベリー、ラズベリー、チェリーの良く熟した赤系果実の香り。薔薇、ドライハーブ、胡椒。タンニンはそこそこあるが、尖っておらず丸い、やや甘くジャミーな感じもあるが、美味しく、あっという間に飲み切ってしまう。コスパ高し。

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▼チキンソテーと自家栽培の焼きナスです。

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ドメーヌ・ユドロ・バイエ シャンボール・ミュジニーV.V 2013年
Domaine Hudelot-Baillet [2013] Chambolle-Musigney V.V.

 シャンボール・ミュジニーを代表するユドロ・バイエ。3ヶ月前に同じ銘柄の2012年ヴィンテージを飲みましたが、華やかで、凝縮した果実味と熟成アロマが感じられる、正にシャンボール・ミュジニーのワインらしさが出た1本でした。2013年は如何に?

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ややガーネットがかったルビー。
ファーストアタックは、果実香よりもロースト香、次いでドライハーブ。ベリー系の果実香であるがやや弱い、タンニンは、やや粗く、比較的酸も強い。徐々に香りは開きだすが、木質のやや違和感のある香りも。あまり、杯が進まず、2日目再度トライしましたが、果実香は褪せて、古い樽の香りが支配的に。
本来のユドロ・バイエのワインではありません。どうも軽いブショネのようです。

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▼チキンのトマト煮。本来、最高のマリアージュのはずですが..

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カーヴ・ド・オルシュヴィレール ピノ・ブラン 2016年
Cave Vinicole Les Faîtières Pinot Blanc

 

アルザス地方で1957年に設立された生産者組合“カーヴ・ド・オルシュヴィレール社”のワインです。正規インポータは存在しているようですが、このラベルのシリーズは、信濃屋の独占販売のもののようです。

多くの公式コンクールで、頻繁にメダルを受賞しているようです。ボルドーの金賞ワインのようなものは、あまり信用していませんが、このワインは何度かリピートしており、デイリーとしては、まずまずだと思います。

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輝きのあるペールイエロー。青リンゴ、洋梨の甘い香りとグレープフルーツの柑橘系の香りも。ミネラルとフレッシュハーブ、少し鉱物的な香りも。爽やかな酸と甘み、ボディは中庸~やや豊か。

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このシリーズには、リースリング、シルヴァネールもありますが、好みは、このピノ・ブランです。酸や甘みが突出しておらず、食事の邪魔をしません。和食との相性も〇です。

▼ということで、刺身と合わせました。

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ビカール / デル スール ゲヴュルツトラミネール レセルバ [2018]
D.O. Aves del sur Gewuerztraminer Reserva

チリ セントラル・ヴァレー チリ最大のワイン産地、D.O.マウレ・ヴァレーのゲヴァルツトラミネールのワインです。ビカール社は、1825年設立の伝統ある家族経営のワイナリーのようです。

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淡いクリームイエロー。
冷蔵庫で冷やし過ぎたら、リースリングっぽい香り。徐々に温度が上がるにつれ、ライチ、白桃の果実香、白い花のアロマ、少し塩っぽいミネラルも。アルザスと比べると特徴ライチ香はやや弱い印象。ただ、豊かな果実味はそこそこ楽しめる。

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エスニック(チキン&サフランポテト)や餃子との相性はまずます。

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フィリップ・ルクレール ジュヴレ・シャンベルタン 1級 ラ・コンブ・オー・モワンヌ 2013 
Philippe Leclerc [2013] Gevrey Chambertin Premier Cru la Combe aux Moines

 ジュブレ・シャンベルタン村の中心に拠を構えるドメーヌ、フィリップ・ルクレールです。もともと20年来のファンですが、5年前にドメーヌを訪れて以来、より意識して購入するようになりました。(コンボ・オー・モワンヌ2003年の記事はこちら)

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濃く暗めのルビー。カシス、ブラックベリー、ダークチェリー。牡丹等の赤い花、土、下草、やや甘みを伴うバニラ香、ジュヴレらしい鉄っぽさも。ブドウの完熟を感じるボリューム感。やや酸が高め。タンニンは、若干ざらつく。次第に腐葉土の熟成アロマ。

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ジュヴレらしいワインで、とにかくタニックだった90年代のワインに比べると遥かに洗練された印象ですが、やや酸が暴れ気味なのが少し残念でした。

グランポレール 余市ケルナー 2018 年
Grande Polaire [2018] Hokkaido Dry Kerner

サッポロビールのグランポレールブランドのスタンダードワインです。北海道余市の契約栽培畑産のケルナー100%のワインです。国産ブドウ100%であることを表す「日本ワイン」という文字がラベルに記されていますが、これは2018年10月30日に施行された国税庁にる「果実酒等の製法品質表示基準」を満たしたワインが名乗れる表記です。

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淡い麦藁色。青リンゴやマスカットゼリーの香り。爽やかな酸味に適度なミネラルも感じる。ドライの表記はあるが、やはりやや甘く、余韻に甘さが残る。

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▼チーズは、シャンパニュー地方のウオッシュタイプのラングルです。直径8cm程度の小型チーズですが、これは、「ラングル・クープ」と呼ばれる大型のラングルです。小型のもに比べ、高さはほとんど変わりませんが、直径が倍以上あります。ホールで販売される通常の小型ラングルに対し、カット売りされているので、手頃な値段で購入することもできますが、シャンパンを上部のくぼみに注いでという技は使えません。
ウオッシュとはいえ、優しい風味で、酸が結構感じられることから、シャンパンや白ワイン(特に酸がくっきりと感じられるシャブリ等)との相性が抜群だと思います。

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ドメーヌ・ドニ・キャレ ブルゴーニュ オート・コート・ド・ボーヌ ラ・ペリエール 2017年
Dom. Denis Carré [2017] Bourgogne Hautes Côtes de Beaune La Perrière

良く知らないドメーヌでしたが、ギド・アシェット誌に毎年掲載され、フランスでの評価や人気が非常に高い造り手のようです。最近リアルワインガイド誌にもテイスティングレビューが掲載されており、調べてみると、1975年ボーヌの西に位置するムロワジー(Meloisey)に設立された家族経営のドメーヌとのこと。ムロワジー村と言えば、オーセイ・デュレスのワインで有名な女性醸造家のアニェス・パケのドメーヌがある村です。オート・コート・ド・ボーヌ、ムルソー、ポマールなど13アペラシオン、計13ヘクタールを所有しており、栽培はアニェス・パケ同様、リュット・レゾネ(減農薬栽培)を採用しています。 

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やや淡い、少しガーネットがかったルビーカラー。
フランボワーズ、ラズベリ、チェリーの赤系果実やスミレ、ドライハーブの香り。ミネラルも。比較的柔らかい酒質であるが、やや酸が高めなのが残念。甘みは少なくドライな印象。時間が経つと果実香が強まるが、ドライな風味は変わらない。

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当時の体調もあり、裾ものだけでは、ちょっと評価が難しい印象でした。白も機会があればトライしてみたいと思います。
(了)