7月の連休2日目は、オリヴィエ・ジュアンのグラン・クリュ、2009年シャルム・シャンベルタンを開けました。前菜のブラータとは、南フランス、ルーション地方のシャルドネを合わせました。
ジャン・マルク・ラファージュ [2018] カディレッタ ,コート・カタランI.G.P.
Jean Marc Lafage [2018] Cadireta , Cotes Catalanes I.G.P.
初めて飲むワイナリーですが、信濃屋のフランスワインで売上1位ということで、試してみました。南フランス、ルーション地方のIGP(地理的表示保護)ワインです。
以下、このワインに関してのインポータ情報です。
地中海に面した粘土石灰質の畑のシャルドネを使用。葡萄の収穫は通常9月の中旬。約30%がブルゴーニュ産の新樽で発酵し、3ヶ月間、シュールリーとバトナージュを行います。
輝きのあるやや淡いクリームイエロー。黄色リンゴ、洋ナシ、アプリコットの黄色い果実香。アカシアの花、ミネラル香も。ふくよかな果実味、やや控えめで優しい酸。まさに南のシャルドネという感じ。微かなバニラ香は感じますが、30%新樽という印象はありません。
15K円ほどの価格を考えると、コストパフォーマンスが結構高いワインです。
これは、リピートありかと思います。
(3.3)
▼テット・ド・モワンヌを添えたサラダとブラータに合わせました。イタリア直輸入のブラータは、1000円前後しますが、最近は、少し小さなサイズの国産ブラータも出回っています。これもイオンオリジナルのブラータで、価格は、400円弱でした。ミニトマトとバジルは自家栽培です。
オリヴィエ・ジュアン グラン・クリュ シャルム・シャンベルタン 2009年
Domeine Olivier Jouan [2009] Charmes Chambertin Grand Cru
マゾワイエール側に所有する0.35haの畑から(マゾワイエールのワインはシャルムを名乗れます)。平均樹齢60年の古木。新樽比率30%で樽熟。
相変わらず濃い色調。表現的には、ラズベリーレッドよりもダークチェリーレッドの方が適切。カシス、ブラックベリー、ブルーベリーのどちらかといえば熟した黒系の果実香。牡丹、ヨードのミネラル香、ドライハーブ、甘草、ナツメグ、ブラックペッパーのスパイスの香り。樽からのくっきりとしたロースト香。味わいのアタックは完熟したベリー系果実やイチジク、豊かな酸が感じられるが他の要素が強い為突出していない。タンニンは甘く滑らか。抜栓後1時間ほどで、腐葉土の熟成アロマも。最初に感じた少し強めのオーク香も時間が経つと気にならなくなり、酸・甘み。タンニンの調和が取れてきて、そこに熟成感が加わり、美味しい。
(4.1)
▼牛肉とインゲン、パブリカの炒め物。野菜は、鉢植えの自家栽培のものです。
モレ・サンドニの印象が強い(実際は、オー・コート・ド・ニュイのアルスナン村のドメーヌ)オリヴィエ・ジュアンですが、デュジャックやポンソに比べると安価なので、結構購入しています。造りとしては、非常に濃厚という意味で、デュジャックに似ているような気がします。
2009年ヴィンテージは、昨年10月にモレ・サンドニ1erのラ・リオットを飲みましたが、今回のシャルム同様、豊かな果実味に熟成感も感じさせてくれる素晴らしいプルミエ・クリュでした。ただ、その後に飲んだ2011年以降のワインには、結構オーキーで粗いタンニンを感じさせるものに出会っています。このあたりもデュジャックに似て、ヴァン・ド・ガルド(長期熟成ワイン)のタイプかと思います。プルミエ・クリュ以上は、早飲みは避けたほうがよさそうです。
<了>