Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ 1erCru クロ・デ・レア 2010年

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ヴォーヌ・ロマネの名門グロ家の長男ミシェル・グロのモノポール1級畑、「クロ・デ・レア」の良年2010年です。ヴォーヌ・ロマネらしい華やかな香りに程よい熟成感を味わえる、エレガントなワインでした。

ミシェル・グロは、1995年に父ジャン・グロの跡を継ぎ「ドメーヌ・ミシェル・グロ」を立ち上げていますが、既に1970年代からと父親の元でワイン造りにかかわっていたようです。ジャン・グロは、引退の際に自身の畑の子供に相続しましたが、ミシェルは、フラッグシップのリシュブールは、妹(ジャンの長女)のアンヌ・フランソワ・グロに譲り、自身は、この由緒あるモノポール、クロ・デ・レアを相続します。ミシェル・グロは、クロ・ヴージョ最良の区画、グラン・モーペルテュイに畑を所有していますが、0.2haと小さく、生産量の僅かなので、実質の看板畑は、この「クロ・デ・レア」と言えます。

▼ヴォーヌ・ロマネの1級畑としては、最も国道(D974 )に近い(=標高の低い)ところに位置しています。

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▼名前が示す通り、畑は「Clos(塀・石壁)」に囲われていますが、closに囲われた畑はブルゴーニュには多いですが、ここは非常に高い壁です。ただ、通りに面した入り口のドアが開いており、畑を見ることができました。 

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▼あくまで、開いた門のところから撮影しています(畑に入り込んではいません)

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▼裏のラターシュ側も塀で囲われています。 

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▼ドメーヌは、上のマップ上の赤い★の位置にあります。

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▼一軒(フランソワ・ラマルシュのドメーヌ)を挟んだ隣に、従兄弟のアンヌ・グロのドメーヌがあります。偶然かもしれませんが、それぞれのドアの色がラベルの色調と合っています。

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ドメーヌ・ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ  1級  クロ・デ・レア 2010年
Domane Michel [2010] Gros Vosne Romanee 1er Cru Clos des Reas 

主に泥灰土の土壌、面積2.12ha。ブドウは、100%除梗。フレンチオーク(新樽比率30~50%)で18ヶ月熟成。

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中程度の濃さの艶のあるラズベリーレッド。縁にはわずかに熟成を示すオレンジ色が混ざる。
ラズベリーアメリカンチェリーの完熟した赤黒系果実の香。バラや牡丹の赤い花、ドライハーブ、ヨード香、シナモン、甘草、なめし皮、スーボワ(下草)の香り。最初のアタックは、やや酸が強い印象だったが、この酸はすぐに落ち着く。タンニンはシルキーで、甘みを伴う。未だ果実や赤い花の華やかな香りが主体で熟成アロマはそれほど強くは感じないが、程よい熟成感を感じる飲み頃に入った柔らかくエレガントなワイン。

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 ▼チーズは、スイスのテット・ド・モワンヌ。専用の削り器(ジロール)で花びら上に薄く削っています。

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▼最近、自家栽培でほぼ毎日採れるナス (焼きナス)とチキンのマスタード炒め。

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 2010年のミシェル・グロは、半年前に、クロ・ヴージョを飲みました(→クロ・ヴージョの記事はこちら)。熟成のアロマは既に感じられましたが、ややスパイシーで酸も比較的強く、ポテンシャルは高いと感じながらも、飲み頃はもう少し先かと感じました。今回のクロ・デ・レアは、綺麗に熟成しており、今飲むのであれば、こちらのほうが美味しく感じられました。

<了>

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