アメリカ・シアトルのセミハードのアルチザンチーズ(職人による手作りチーズ)「ビーチャーズ フラッグシップ(Beecher's Flaghip)です。お得な1kgの塊で入手できたので、時間を掛けて、少しずつ酒のつまみとして愉しみました。
チーズ消費が多い国といえばフランスをはじめとするヨーロッパ諸国ですが、チーズ生産国として、ダントツ1位なのがアメリカです。その多くは工場で大量生産されるチーズが殆どで、業務用(ハンバーガやピザ用)が多いのですが、一部に独自の付加価値を加えて、手作りにより生産された「スペシャリティチーズ」があります。前者は、コルビーやモントレー・ジャック、コルビー・ジャックに代表される「アメリカンオリジナルチーズ」、後者は、熟練した職人が手造りした「アルチザンチーズ」と呼ばれます。
この「ビーチャーズ フラッグシップ」は、まさにアルチザンチーズになります。
生産者のビーチャーズ(Beecher's )は、スタバ1号店があるシアトルのの観光名所として知られるパイクプレイスマーケットにチーズ専門店を出店しています。チーズ専門店といっても、チーズそのものを売っているだけでなく、サンドイッチやマカロニ&チーズ(マック&チーズ)といったオリジナルチーズを使ったファーストフードがメインのようです。
日本では、中部国際空港内に2019年に1号店を出店しています。
商品名の「フラッグシップ」は、旗艦に似た形をしていることから、この名前が付けられたようです。
このチーズ、最近は、コストコでも販売しているようです、100gあたり400円ほどの価格のようですが、今回、某インターネットショップで1kgの塊を2,350円で購入することができました。
▼流石にすごいボリュームです。
▼同時に、テット・ド・モワンヌもホール(約800g)で購入。こちらも格安でした。
(写真は半分にカットしたものです)
「フラッグシップ」は、ホルスタインとジャージー種の牛乳製、熟成15ヶ月のセミハードチーズです。
カットするとボロボロ崩れます。チェダリング製法のチーズと思われます。チェダリングは、チーズのもとになるカード(凝乳)をブロック状にカットしたものを反転させながら積み重ね(堆積)、この反転と積み重ねを繰り返しによりホエイを排出させた後に細断し、加塩、その後、型詰・圧縮する製法です。出来上がったチーズは、ホロホロと崩れやすいのが特徴です。
チェダーチーズの熟成期間は一般的には、6ケ月ほどですが、このチーズは15ヶ月と長期熟成です。それだけに、かなり濃厚で、アミノ酸の結晶によるシャリシャリ感まで感じられます。強いコクと旨味をもちますが、同時に塩味もそれなりに強く感じます。
塩味が強いので、やや薄くカットしたいのですが、チーズナイフでは直ぐに崩れます。
ハンドリナー等のワイヤでカットすると上手くいくようです。
1ヶ月以上に渡って、食べているので、いろいろなワインや日本酒と合わせてみました。どれも、そこそこ合いますが、結局▼これが、一番合うような気がします。
<了>
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