Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

アンヌ・フランソワーズ・グロ ヴォーヌ・ロマネ・オー・レア 2013年

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ドメーヌ・アンヌ・フランソワーズ・グロのヴォーヌ・ロマネ・オー・レアの2013年ヴィンテージです。ヴォーヌ・ロマネらしい華やかで柔らかいワインの印象があるドメーヌですが、やや難しいヴィンテージは、どうでしょうか?

▼ポマールに本拠地を置くアンヌ・フランソワーズ・グロ。一昨年の9月に訪れ、その際に、VRオー・レアの2014年ヴィンテージを試飲しています。淡い色合いで、チャーミングなワインと記憶しています。その後、同じ2014年のVRクロ・ド・ラ・フォンテーヌやドメーヌで購入した2012年のポマール・1er・レ・ ザルヴレを飲みましたが、いずれも、女性的で柔らかく、華やかなワインの印象を持っています。

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ドメーヌ・アンヌ・フランソワーズ・グロ ヴォーヌ・ロマネ オー・レア 2013年
[2013] Domaine Anne-Françoise GROS Romanée Aux Réas

オー・レアは、1936年の格付け時に「土壌の肥沃さから繊細さに欠ける」という理由で、1級から村名に格下げされた畑です。

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全体的には、やや淡いラズベリーレッド。中心から縁にかけてほんの僅かに熟成をかんじさせるオレンジ色のグラデーション。
ラズベリーアメリカンチェリーの赤系果実やドライフルーツ。ロースト香、シナモンやオリエンタルスパイス、ドライハーブ。柔らかく、熱量は低く、やや冷涼な印象。タンニンは円やかで溶け込んでいる印象。酸は突出しているわけでないが、余韻まで続く。最初は、ロースト香とスパイシー感が少し目立つが、時間が経ち、落ち着いてくると、味わいになる一方でやや酸が目立ち始める。柔らかいが、中盤の果実味がやや弱い印象(ドメーヌで試飲した2012年と同じ傾向)。昨年飲んだ2014年の村名のクロ・ド・ラ・フォンテーヌに比べると果実味の豊かさが若干劣る感じ。

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▼チキンのガーリック炒めと合わせました。

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オフビンテージの2013年の赤ですが、わりと早くから楽しめるワインが多いように感じます。ただ村名クラスはややバラツキもあるようです。ここのリシュブールは未だ飲んだことがありませんが、1級以下のこのドメーヌのワインはヴィンテージによらず、総じて早熟のワインが多いようです。2015年や2016年は未だ飲んでいませんが、それほど待たずに開けられそうな気がします。
<了>

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