バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ダニエル・モワンヌ・ユドロ シャンボール・ミュジニー・1er・フスロット 2005年

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今は無きドメーヌ、ドメーヌ・ダニエル・モワンヌ・ユドロのシャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・フスロット。良年の2005年です。

 ダニエル・モワンヌ・ユドロは、シャンボール・ミュジニィ村に本拠を構える由緒あるドメーヌでしたが、跡取りに恵まれず、2009年に全ての所有した畑を売却しています。売却された畑は、グラン・クリュのミュジニー、ボンヌ・マール、プルミエ・クリュのレ・ザムルーズ、レ・シャルム、そして、今回のレ・フスロットといったシャンボール・ミュジニーといった錚々たる優良畑です。ミュジニーは、ルロワとドルーアン・ラローズに売却したことが知られています。レ・フスロットは、ヴォルネイのプス・ドールに売却され、最終的には、ドメーヌ自体をプス・ドールに売却しています。

モワンヌ・ユドロ時代のミュジニーを今や見つけることは殆ど不可能かと思いますが、プルミエ・クリュについては、未だ、オフヴィンテージが時々市場に出ています。今回の2005年のレ・スロットも最近入手したものになります。

▼レ・フスロットの畑は、村の中心から少し東に下ったところにあります。ミュニュレ・ジブールやセシル・トランブレ―らが所有しており、レ・ザムルーズ次ぐ高い評価を得ている1級畑ではないかと思います。ちなみに、地図上で畑の中に白く抜けているところは墓地です。すぐ西隣のヴィラージュの畑①に接するところに、最近注目されているアンリ・フェレティグのドメーヌがありますが、アンリ・フェレティグ自身は、この1級畑は所有していないようです。

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[2005] Chambolle Musigny 1er Cru Les Feusselottes

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中程度のガーネット、中心部は少し黒みがかっており、縁にかけてはレンガ色も僅かにみられる。色調とはやや異なり、ラズベリーやチェリーの赤系果実のやや控えめの香り。時間とともに華やかさを増すかと思われたが、香りは終始あまり変わらず。やや高めの酸を感じるアタック、タンニンは甘くすっかり溶け込んでいる。派手な香りではないが、球体を感じる滑らかで繊細な味わいではあるが、この畑の特徴のフィネスを感じるというようなものでもない。タンニンが弱いせいか、真ん中が抜け、ややコア感が足りないような気がする。

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▼焼き鳥と挽肉のトマト煮込みと。

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2005年のシャンボールの優良畑ということで、比較的高い評価のレビューも見られたので、期待大でしたが、香りや味わいの面でちょっと残念な印象でした。今回のワインは、並行輸入ものでしたが、少し違和感のある酸と若干抜けたような味わいから、どうも熱劣化があったような気もします。リベンジしてみたい気もしますが、おそらく2005年ヴィンテージの再入手は難しいかと思います。

(了)