2022年のオーストラリア旅行。タスマニアの最終日、次の目的地アデレードは夜発なので、夕方までホバート港周辺とホバートから北東30kmほどに位置する歴史的な街リッジモンドを散策しました。
ホバートは、オーストラリアでは、シドニーに次いで2番目に古い都市でかつては南太平洋の捕鯨や造船業を中心に主要港として発展したようです。
↓郊外の高台に立つホテルから見降ろすホバート港周辺の街並みです。
ホバート港周辺の散策
朝は、あいにく悪天候で時折雨がぱらつく中、ホバート港周辺の散策を楽しみました。漁船、帆船、クルーザ等の様々な船が停泊しする港を囲うようにレンガ造りの建物とモダンな建築が混在する街並みです。
↓バッテリー・ポイントに近いプリンセスパークです。
↓後で知りましたが、この銅像は、オーストラリアで初めて南極越冬をした物理学者および天文学者であるルイ・チャールズ・ベルナッキという人物のようです。南極大陸に近いホバートですが、てっきり南極に初めて到達した有名なアムンセン(ノルウェー人)の像と思い込んでいました。
↓昼は上の写真の一番奥、海沿いに立つMURESというシーフードレストランです。結構有名なようです。
非常にモダンな店内で、魚をモチーフにした洒落たオブジェが目に留まります。
こんな感じに獲れたての魚がショーウインドウに並びます。アトランティックサーモンが31.9豪ドル/kgです。
昼食に選んだのが、本日のスープとフィッシャーマンズ・バスケット、そして念願のタスマニア産オイスターです!
↓白身魚のフライが半端な大きさではありません。
6個で20豪ドル(約2000円)、日本の蛎に比べるとやや小ぶりですが、濃厚な甘みがあります。
ちなみに上のオイスターのメニューのところにKilpatricというのが載っています。スマホの翻訳ソフトで訳してみると「キルパトリック」と出てきます(笑)。キルパトリックは、タスマニア州の伝統料理で、新鮮な牡蠣をベーコンとウスターソースで風味豊かに焼き上げた料理のようです。
このキルパトリックが気になり、後日、ここタスマニアではなく、後日メルボルンのイタリアンレストランで食べてみました。
↓こんな感じで、結構面白い牡蛎料理ですが、やはり生牡蠣が一番です。
リースリングとソーヴィニヨンブランのハウスワインをグラスで。1杯11$だったと思います。
歴史の街リッジモンド
午後は、ホバートから車で40分ほどの距離にあるリッジモンドに立ち寄りました。
ここは、タスマニアの歴史を伝える街として、19世紀の建物が残り、タスマニアを代表する観光地となっているようです。特に有名なのが、リッチモンド・ブリッジと呼ばれるレンガ造りの橋とオーストラリアで一番古いといわれているリッチモンド監獄です。
またリッジモンド周辺は有数なワイン産地でもあり、ホバート周辺も含めて一帯はSouthen Wine Trailと呼ばれているようです。
リッジモンドは自然あふれるとてもノスタルジックな街並みです。橋がかかるコール川ですが、最近の大雨の影響か、結構濁っていました。芝生の上で鴨が日向ぼっこをしていますが、驚くことに人が近づいても全く逃げる気配を見せません。
↓街の中心近くにあるリッジモンド監獄です。前日に訪れたポートアーサーの囚人史跡に比べるとこじんまりしていますが、大火事で大部分が朽ちたポートアーサーの監獄に比べて遥かに保存状態が良く、何よりも入場料が15$とポートアーサー(大人47$)に比べると格安です。
ここに収監されていた人物(男性)の名前と収監理由に刑罰の一例が書かれています。
収監理由は、教会での飲酒、雇い主からの逃亡、シャツ1枚の窃盗とか、これだけ見ると、ポートアーサのような重罪犯ではなく、比較的軽い刑罰の囚人が投獄されていたように見えます。刑罰は、雇い主からの逃亡に対して、36回の鞭打ちと21日の独居房とか罪の割には、比較的重く見えます。
↓ちなみにこれが鞭打ち場の跡です。
内部には、拘束具や鞭、囚人服と靴等が展示されています。
女性の囚人も投獄されていたようです。ちょっとリアルです。
↓面白いのが、脱獄に使われてた穴がガラス張りになっていますが、そのまま残されています(脱獄犯は直ぐにつかまったようです)
以上は、観光記ですが、最後にワイン・ラバーの方向けへの情報です。
↓タスマニアのワイン・トレイルについて書かれたパンフレットです。
大きく分けて4つのワイン産地に分けられています。
North West Wine Trailでは、4つのワイナリー、北部の代表都市ローンセストンに近いTamer Valley Wine Trailには、19のワイナリ、東海岸のEast Coast Wine Trailには11のワイナリー、そしてホバート周辺をやリッチモンドを含むSouthern Wine Trailには、16のワイナリーが紹介されています。
タスマニアといえば、Tamar Valleyが最も有名ですが、南部のホバートやリッチモンドにも多くのワイナリー(評価の高いTOPULDDLEを含む)が存在しており、ホバートに滞在してワイナリーを訪問されるのであれば、このあたりもターゲットにされるのも良いかと思います。
↓ホバート市内にあるレンガ造りのワインショップ”9/11 Bottle Shop”です。
内部の写真はありませんが、タスマニアのワインが並んでいます。
ホテルで飲んだピノ・ノワールがやや甘めのワインだったので、ドライなバーガンディ・スタイルのピノと伝えて、店員お奨めで日本ではおそらく手に入らないと思われるChatto White Label(44.99$)、Pooley Butcher’s Hill Vineyard(74.99$)、そしてジャケ買いのSmall Island Glengarry Single Vineyard(43.99$)の3本を購入しました。
https://www.chattowines.com/
https://www.pooleywines.com.au/
https://www.smallislandwines.com/
今回は、主に観光目的だったので、事前の予備知識がホバートから遠いTamar Valleyくらいしかなかったので、ワイナリーは訪問しませんでしたが、再度タスマニアを訪れる機会があれば、是非寄ってみたいと思います。
<了>