ドメーヌ・レシュノーのニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ダモードの2014年です。20年以上前に結構、愛飲していた銘柄で、ある意味ブルゴーニュの赤に嵌るきっかけを作ってくれたワインでもあります。
定かな記憶ではないのですが、1995年前後のヴィンテージを飲んでいたと思います。Webで探していたら当時のラベルが見つかりました。懐かしいラベルです。
引用:https://gitano.com.br/r/C1196080
この後、2000年代にデザインが変わり、さらに2006年に今の青の入ったモダンなデザインのラベルになっています。
このニュイ・サン・ジョルジュのレ・ダモード・プルミエ・クリュ、ヴォーヌ・ロマネとの境の斜面の上部に南北に長く広がる石灰質土壌の畑です(一部村名のクリマが挟まっています)
レ・ダモードの畑は、この1級畑の西上部に村名のクリマも存在しています。更に1級畑と接するヴォーヌ・ロマネ村にも同名の畑が広がっています。すなわち、レ・ダモードを名乗る畑は、3つ存在することになります。
現在リリースされているレジュノーのレ・ダモードは、プルミエ・クリュですが、上の1995年のラベルが示すように、昔は、村名のレ・ダモードでした。所有区画が変わったのか、村名畑と1級畑のブドウをブレンドしていたのか不明ですが、2011年ヴィンテージあたりから、プルミエ・クリュとしてリリースされているようです。
↓これは、①から撮影したものですが、手前に広がるのが、レ・ダモードのプルミエ・クリュの畑です(遠くに見える街並みがニュイ・サン・ジョルジュの中心になります)
↓②から撮影したもので、ヴォーヌ・ロマネ村との境近くになります。左側に映っているのがレ・ダモードの村名畑だったと思います。村名畑と1級畑は、地図上では隣接していますが、実際は、結構離れています。
ほぼ同じ高さにあるヴォーヌ・ロマネ村の村名畑のオー・ぺルドリと1級畑のラターシュも結構同じように、道路を1本隔てた位置関係にあります。それぞれの畑のブドウからのワインは、1万ちょっと対40~50万円ととんでもない価格差ですが、実際に現地で見ると、明らかに異なる畑だとわかります。
[2014] Domaine Lécheneaut Nuits Saint Georges 1er Cru Les Damodes
細かい砂利やシルト状の粘土鉱物が混じり合う褐色の石灰質土壌からなる1級畑レ・ダモードの平均樹齢55年のブドウから。
艶のある明るめのラズベリーレッド。縁に僅かに熟成を示すレンガ色が混ざる。
香りは、良く開いおり、赤系ベリーの甘く華やかな香りに、ミネラル感。ドライローズ、シナモン、ナツメグ等の甘苦スパイスの香、僅かに紅茶の熟成香。
アタックに豊かだが柔らかい酸、ベリーやチェリーの赤系果実味、後半にきめ細かいタンニンが味わいを引き締める。1時間を過ぎたころから、僅かに、腐葉土やマッシュルームの熟成香も。
タンニンが完全にこなれるまで、あと2、3年必要かもしれないが、飲み頃に差し掛かっており、これはこれで美味しい。2日に渡って飲んだが、初日は、やや、さらっとした印象のあった果実味が2日目は凝縮して感じられ、タンニンもやや円やかになっておりさらに美味く感じられました。
(3.5)
↓鳥のコンフィーと。コンフィの油をタンニンが包んでくれるようで相性は抜群でした。
↓ボーフォール・エテです。エテ (été)は夏という意味のフランス語で、夏季放牧期間に自然豊かで美しいアルプスの草を食べて育った牛から作られたセミハードチーズです。出回る時期は限られますが、山のチーズらしい風味と濃厚さがお気に入りで、見つければ必ず買っています。ここ2ヶ月ほど、ほぼ常備状態です。ボリューム感のある白と中口までの赤ワインに良く合います。
下のチーズは、訳あり品(ひびが入っている)で、フェルミエさんで特価で販売していました。
レシュノーのNSG・レ・ダモード。派手さはないですが、安定した美味しさです。レシュノーのフラッグシップは。グランクリュのクロ・ド・ラ・ロシュですが、個人的には価格的にも比較的リーズナブルなこのレ・ダモードが代表作だと思っています。
了