Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

最近飲んだワインから(2025年1月~その1)

2025年1月に飲んだワイン~その1です。
相変わらずブルゴーニュがメインです。熟成したデュジャックとデュガ・ピィがやはり印象的でした。久々のサント・バルブ、エントリークラスながら安旨白でした。

ドメーヌ・デュジャック モレ・サン・ドニ ルージュ 2005
[2005] Dom. Dujac Morey Saint Denis Rouge

20年経過しているとは思えない素晴らしい艶と深みのあるダークチェリーレッド。
ブルーベリー、アメリカンチェリー、ドライプルーンの赤黒果実。リコリス、シナモン、ナツメグクローブのスパイス香、なめし皮、土、林床。
味わいは中程度の酸、旨味をともなう凝縮した果実、タンニンは滑らかながらまだしっかり。抽出の強い典型的な(昔の?)デュジャックスタイルで、村名ながらもまだまだ熟成しそうな印象。
2005年のデュジャックは、グラン・クリュも何度か飲んでいますが、村名でも十分美味しいです。同年・同銘柄のネゴスものも最近入手できたので、いずれ試してみたいと思います。

(3.5)

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ジュリアン・ブロカール シャブリ ・1er・コート・ド・レシェ 2019
[2019] Dom. Julien Brocard Chablis 1er Cru Côte de Léchet

ドロワンとともに、コスパの良さの観点でお気に入りのシャブリ生産者です。

輝きのあるレモンイエロー。
熟した柑橘果実にリンゴ、アプリコットオレンジピール、火打石のミネラル、バニラ、クリーム、ほんのりと燻香。
酸はそれほどシャープではなく、少し甘さも感じ、滑らかな口当たりにふくよかな果実味、心地よい苦みの余韻。
以前飲んだ同銘柄の2018年よりも熟度を感じますが、その分、酸が柔らかく感じられます。シャブリのヴィンテージチャートでは、2019年の方が僅かに勝っているようです。

(3.4)

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シャルル・ノエラ ボーヌ・シセルプ 2008
[2008] Charles Noëllat Beaune Siserpe

それなりにレンガ色の熟成感の入った淡いガーネット。
香りはやや控えめで、ドライクランベリーやドライチェリーの熟成を感じる赤系果実と少し野菜っぽい香り。酸は中程度、タンニンは滑らかだが、如何せん、果実味が痩せており、飲み頃は過ぎている印象。

(2.8)

熟成ブルゴーニュをお手頃価格でリリースしてくれるシャルル・ノエラ、2ヶ月ほど前に飲んだ、2010年のモレ・サンドニ・プルミエ・クリュは、心地よい果実味と綺麗な熟成が感じられる美味しい1本でしたが、結構ばらつきもあります。多くの銘柄をリリースしているので難しい点はありますが、評価を探して選ぶことをお勧めします。

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ジャン・ルイ・ライヤール ブルゴーニュ レ・パキエ 2022
[2022] J.L. Raillard Bourgogne Les Paquiers

DRC絡みで日本での人気が高い造り手の最新ヴィテージのレジョナルです。

中程度のラズベリーレッド。
香りはよく開いており、ラズベリーアメリカンチェリーのやや甘い赤系果実の香り。スミレ、薔薇、ミネラル、僅かにホワイトペッパーリコリスのスパイス香。オーク香は強くなく、味わいも熟度を感じる果実味が中心。適度な酸、ほどよいタンニンと調和しており、今飲んで美味しい。

(3.2)

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ミッシェル・グロ ブルゴーニュ コート・ドール ルージュ 2022
[2022] Dom. Michel Gros Bourgogne Côte d'Or Rouge

中程度~やや濃いめのラズベリーレッド。
こちらも抜栓直後から、良く開いており、同様にラズベリーアメリカンチェリーの赤系果実やスミレの華やかな香り。
味わいのアタックに果実からの甘味を感じるところは、前ワインと同じだが、酸が高く、タンニンも締まっているので、よりメリハリを感じる。ここのオート・コートも美味しいが、ブルゴーニュ・レジョナルでも十分美味しい。2020年の熱量がやや抑えられている2022年ヴィンテージの良さを実感できるワイン。

(3.3)

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サント・バルブ マコン レクスプレッション・デュ・シャルドネ 2022
[2022] Dom. Sainte Barbe Mâcon l'Expression du Chardonnay


輝きのあるやや淡いレモン色(クリームイエロー)。
青リンゴ、青リンゴの緑色果実、アプリコット、桃、パイナップル、果樹の花。石灰からのミネラル。味わいは、のびやかでクリーンな酸、良く熟した果実味。レモンピールと少し塩っ気も感じるミネラルのニュアンスの余韻。

(3.2)

3K円前後とデイリーとしてはやや高めですが、いささかもシャバ感を感じないマコンのシャルドネです。
最近はアンドレ・ボノムのマコン・ヴィレのワインにはまっていますが、昔はよく飲んだサント・バルブ、久々にヴィレ・クレッセも飲んでみたいと思いました。

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ヴィエ・ディ・ロマンス ロンゴルチス ピノ・ネロ 2019
[2019] Vie di Romans Longorucis Pinot Nero

フリウリの白の名手ヴィエ・ディ・ロマンスです。かつて、嵌っていたヴィエ・ディ・ロマンスですが、結構高くなってしまったので、最近は、デイリーワインからは、ちょっと外れてしまっています。ヴィエ・ディ・ロマンスのピノ・ネロは、2016年が初リリースですが、良年のみしか造られておらず、最近では2020年と2021年がリリースされているようです。こちらの、ロンゴルチス・ピノネロは、ピノ・ネロのセカンド的な位置づけのワインのようです。ピノ・ネロは15K円を超えていますが、こちらは、その半値程度の価格です。といっても安くはないですが...

艶のある中程度のガーネット。
抜栓直後から香りはよく開いており、ラズベリーアメリカンチェリー、プラムの赤黒系果実に薔薇やクローブナツメグ、オリエンタルスパイスを感じるスパイシーな香り、やや強めのロースト香。奥のほうにタバコやキコノの熟成香も。
アタックに高めの酸と苦みを感じる豊かなタンニン。凝縮して味わいに深みを与えている果実味。同年のブルゴーニュの村名と比べても骨格を感じ、クラシカルなタイプ。ブラインドで色を別として、味わいだけで判断するとバローロと言ってしまいそう。
このワイン同じヴィンテージを1年前にも飲んでいますが、少し円やかになっているもののスパイシーでしっかりとした酒質は変わらず、もう数年寝かせたほうが良かったかもしれません。白がお気に入りですが、ピノ・ネロも侮れないようです。

(3.4)

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ベルナール・デュガ・ピィ ブルゴーニュ キュヴェ・アリナール 2014
[2014] Bernard Dugat Py Bourgogne Cuvée Halinard

↓生産者サインボトルです。僅かに縁にレンガ色が混ざる中程度~やや濃いめのガーネット。
ブルーベリー、アメリカンチェリー、ブラックプラムのやや黒系寄りの果実、薔薇、牡丹、リコリスナツメグ、クローヴ、焦がした木、なめし皮。時間とともにキノコや腐葉土の香りも。ドライな味わいで、甘味は少ないものの凝縮した果実を感じる、酸は高く、タンニンもまだしっかり。レジョナルだけどデュガ・ピィらしい強めの抽出のクラシカルなブルゴーニュ。美味しい。やっぱりデュガ・ピィ、好みです。

(3.4)

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→最近飲んだワインから(2025年1月~その2