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ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

イタリア・ドロミテのスキー~スキー場編②

2/7~2/16の10日間のイタリア コルチナ・ダンペッツォのスキーツアーです。
スキー場編①(前編)では、トファーナとファロリア&クリスタッロ、そしてセッラロンダのスキーについて書きましたが、後編②は、4日目のシヴェッタと5日目に訪れたアルタバディアエリアでのスキーについて書きたいと思います。

シヴェッタCivettaは、今回の滞在地コルティナ・ダンペッツォから南、アルタバディアAltaBadiaは北に位置するスキーエリアになります。

4日目(シヴェッタ)

ドロミテスキーも後半、4日目はシベッタ(CIVETTA)スキーエリアです。
コルチナ・ダンペッツォの南、こちらもセッラロンダ同様、フェロースキーツアの専用車で1時間ほど峠を越えてペスクル(PESCUL)という村を目指します。
ここに向かう途中で、コッレ・サンタ・ルチアとうい村で、素晴らしい絶景に出会えました。
↓ジャウ峠の目の前にそびえるラ・グセラ(LA GUSELLA)2595mです。↓クロダ・ダ・ラーゴです。↓ドロミテ最高峰(3342m)のマルモダーラ山(だと思います...)この峠を超えて、しばらく走ると、バスはシヴェッタスキー場のベースの村のひとつ、ペスクルに到着します。
シヴェッタは、23基のリフト・ゴンドラ、72kmものスロープをもつスキー場です。↓シヴェッタのスキー場。気持ち良い中斜面が続きます。残念ながらこの日も山には、雲がかかっています。山々に陽があたり、ちょっと幻想的な雰囲気です。↓西側に向かっていくと林間コースの合間から湖が見えてきます。アレゲ(ALLEGHE)の街とアレゲ湖です。今回、初めて見る湖です。↓この日のランチは、アレゲのゴンドラ終点(1922m)にあるCol dei Baldiの山小屋風レストランです。↓本物の鹿の骨のシャンデリアです。↓洒落たペーパーランチョンマットです。↓この日のランチは、ピザです。6人で4種類オーダーしました。特に生ハムのピザが美味しい!昼食後、2時間ほど滑り、出発地のペスクルに戻ります。

5日目(アルタバディア)

ツアーガイド付きのスキーはこの日が最後(6日目はフリー)です。
3日目のセッラロンダでも訪れたアルタヴァディア(ALTABADIA)スキー場です。
この日は、昨シーズンにオープンしたトファーナとチンクエトーリ(バイ・デ・ドネス)を結ぶコルチナ・スカイラインという10人乗りのゴンドラからスタートです。5日目にして、初めての晴天です!
綺麗にグルーミングされたバーンを気持ちよく滑降します。↓チンクエトーリ(Cinque Torri=5つの塔の意味)2361mを見上げるスコイアトッリ(Scoiatttoli)2225mの展望台から。やはりバックに青空があると映えます。スコイアトッリからアヴェラウ(Averau)2476mの山小屋に立ち寄ります。
↓山小屋の壁画とチェアリフトが洒落ています。その後、ラガツオイLAGACIOのスキーエリアに向かいます。
バイ・デ・ドネス、スコイアトッリ、アヴェラウ、ラガツオイのベースと山頂を結ぶコースは、ドロミテの3つの山を8の字を描くように回ることからSuper8と呼ばれ、人気のコースのようです。
↓雪質最高で、非常に気持ち良いコースです。↓最後はTバーリフトを経由して、2150mの地点にあるラガツオイのロープーウェイの乗り場に到着します。この時点で山頂は雲に覆われており、全く見えません。ここには、第一次世界大戦で使用された大砲が展示されています。
ちなみに、ドロミテは、第一次世界大戦の激戦地となった場所で、所々で岩をくりぬいた塹壕の跡が見られました。ロープーウェイは、3分ほどで2732mのラガツオイ山頂駅に到着します。
ここからの風景が、絶景でした。↓トファーナ山群もくっきり。そして、何よりもコレ! 雲海から突き出た山々が神々しい。ラガツオイからのスロープです。この日のランチは、ラガツオイの中腹Scotoni1985mにある山小屋レストランです。タリアテッレ(平打ち麺)のキノコクリームパスタです。イタリア北部では、このタリアテッレのパスタが結構主流のようです。
小麦を使ったホワイトビールと。華やかなイースト香が特徴のビールです。この山小屋のそばに何故かアルパカが飼われています。
また、屋根の上に犬が上っています。
動物好きのオーナなのでしょうか?いずれにせよ、そそり立つ岩山との写真が絵になります。ランチを終え、ラガツォイのゲレンデをさらに下ると途中で左手に氷瀑が現れます。ここでは、アイスクライミングを楽しんでいるクライマーが見られました。ちょっと日本では見られないゲレンデ風景です。この斜面を麓のアルメンタローラARMENTAOLAに向けて滑っていくと、名物のホースリフトがあります。これはリフト替わりに馬車の後ろにくくりつけたロープにひかれて移動するというアトラクションです。ひとり人4ユーロでした。馬は道産子のように足が太く、2頭で馬車と3ロープに掴まった30人近いスキーやほぼ平坦な雪道を力強く引っ張ってくれます。PIZ LA ILA(2100m)のオブジェの前で最後の全員での記念撮影。
お疲れさまでした。28年ぶりの海外スキーツアー。体力的に心配でしたが、何とかついていくことができました。天候的には、アルタバディアを滑った5日目を除き、曇天が続き、残念ながらドロミテの絶景を100%楽しむという訳にはいきませんでしたが、ツアー参加者と一緒に楽しく広大なピステを滑ることができました。

ドロミテのスキーエリアは、広大で、とても1週間では、滑り切れません。少なくとも1ヶ月は必要かと思います。スキー場が分散しているので、移動は少々大変なので、専用車を手配してくれるツアーは、効率的にスキー場を廻るうえで、非常に助かります。

2月中旬は、ヨーロッパのスキー場のハイシーズンで、結構込み合うとのことでしたが、リフト・ゴンドラの機動力は抜群で、リフト待ちのストレスは全く感じませんでした。

また、ゲレンデでのランチも最高でした。2~30年前に滑ってフランスのゲレンデ内の食堂は、ほとんどがセルフで料理も特に印象に残っていませんが、こちらのゲレンデの山小屋レストランの料理は、どれも素晴らしく、さすがに美食の国イタリアを感じさせてくれました。

最後に、今回のツアーをガイドしていただいたフェロースキートラベルの池谷さん、沖山さんに深く感謝したします。特に今回参加した班を担当していただいた池谷さんは、素晴らしい気遣いと山に関する豊富な知識で、ドロミテスキーを無事にかつ楽しくサポートしていただきました。ありがとうございました。

←前編~イタリア・ドロミテのスキー~スキー場編①

 

→イタリア・ドロミテのスキー~コルチナステイ編