Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

エクセレンス2022横の会同期会

2022年にソムリエ/ワインエキスパート・エクセレンスの資格を取得したエクセレンス仲間(2022横の会)の同期会が2月23日に開催されました。2023年始まり、年2回のペースで開催されているイベントですが、今回は、三大品種以外のブラインドテースティング。ちょっとマニアックなイベントに盛り上がりました。

2022年のエクセレンス同期は、59名(ソムリエ24名、ワインエキスパート35名)ですが、今回は、そのうち13名が集まりました。
幹事は持ち回りですが、4回目となる今回は、60歳以上でエクセレンスを取得した私を含む5人(グランドジェネレーション、略してGGと呼んでいます)が担当しました。

会場は、田園調布の閑静な住宅街にあるイタリアンレストラン「田園調布倶楽部」、3Fにある屋根裏部屋的な貸切りルームです。
この同期会では、各自持ち込んだワインでのブラインドテイスティングのイベントが恒例になっています。

↓この日のお料理です。
・本日の前菜5種の盛合せ
・フォアグラ 真牡蠣 ビーツのマリアージュ
・紅ズワイ蟹とポロ葱、茸のラビオリ パルミジャーノ・レッジャーノソース
・香味野菜ブイヨンのかき玉スープ つみれを浮かべて
岩手県産短角牛のカイエットとアッシェパルマンティエ ポルト酒のソース
・本日のデザートブラインドテースティングは、各ボトルをラベルが隠れるようにアルミホイルで覆った状態で行われました。
今回は、白赤ともに主要3品種以外という縛り付きです。主要3品種は、白:シャルドネソーヴィニョン・ブランリースリング、赤:カベルネ・ソーヴィニヨンメルローピノ・ノワールです。

↓オープンなったボトルたちです。各自持ち寄り13本+スペシャルワイン2本、計15本となり、試飲だけで結構大変です。国名、産地、品種、ヴィンテージを当てます。↓まず、白5本です。正解は、
1. 2019 Weingut Burg Ravensburg Löchle Weis Weissburgunder ドイツ/バーデン、ピノ・ブラン
2. 2023 Domaine Sigalas Santorini ギリシャサントリーニ、アシルティコ
3. 2022 David & Nadia David & Nadia Chenin Blanc 南アフリカ/スワートランド、シェナ・ブラン 
4. 2015 Avantis Estate Lenga girisya ギリシャ/エヴィア、ゲヴェルツトラミネール
5. 2019 Jean-René Germanier Amigne de Vétroz スイス/ヴァレー、アミーニュ

1から順にテースティング。(アロマティックでない)ニュートラルな印象、ピノ・グリ、ピノ・グリと迷った挙句、ガルガネーガと回答。正解は、ピノ・ブランでした。
2は、何度か飲んでるシガラスのアシルティコですが、これもアルバリーニョと間違い。シェナブランとゲヴュルツは何となく分かりましたが、産地、ヴィンテージはいずれもハズレ。のヴェトロは、僅かなハチミツっぽい甘みからピノ・グリと書きましたが、スイスのアミーニュでした。エクセレンス受験当時にトピックとなり、さんざん勉強した品種でしたが、流石にこれはムリ。

↓続いて、赤です。6. 2015 ヒトミワイナリー Tartar Wine Rouge 日本/滋賀、カベルネサントリー 
7. 2022 Lucy Margaux petit verdoi オーストラリア/アデレードヒルズ、プティヴェルド
8. 2020 Textura da Estrela Jean ポルトガル/ダン、ジャエン
9. 2018 Strekov 1075 Frankovka スロバキア、ブラウフレンキッシュ
10. 2008 L'Arco Pietrus 2008 イタリア/ヴェネト、コルヴィーナ
11. 2020 Bachelder Wismer-Foxcroft カナダ/オンタリオ、ガメイ・ノワール

全般的に淡いエレガント系やナチュレ系のワインが目立ちました。
当てやすいマルベックやカベルネフランあたりも期待したのでしたが....
6は、幹事のひとり、Kさん持ち込みのワイン。ご本人は「絶対当たらない」とおっしゃっていました。品種はカベルネサントリー。知りませんでしたが、ブラッククイーンとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配とのこと。名前どおり、サントリーが開発して、唯一、ひとみワイナリーが生産しているようです。ナチュラルっぽく、やや淡く、酸が高いくらいの記憶です。

7は、透明ビンに揮発性の強い酸ということから、オーストラリア、アデレードヒルズのナチュラルワインと想像。ルーシー・マルゴーでした。正解!!。ただし、品種はハズレ。淡い色合いからシラーズではなく、ピノ・ノワールと思いましたが、主要品種ではないはずなので、ガメイと回答。正解は、プティ・ヴェルドでした(^_^;)
8は、メンシア。これもピノ・ノワールっぽい。
9のブラウフレンキッシュは好きな品種ですが、ブラインドで当てられるほど飲んでいるわけではありません。しかも、スロバキアって...
10のラルコは、今回の赤で唯一甘さが感じられるやや濃いめのワイン。干しブドウ系からのワイン?一瞬、真っ先に先日のコルチナ(ヴェネト)で飲んだアマローネが頭に浮かびましたが、アマローネにしては甘過ぎ。レチョートという選択肢もありましたが、外しました。
11のガメイが分かりましたが、他ははずれ。


12. 2018 Command G Rozas 1er スペイン/ビノ・デ・パラヘ、ガルナッチャ
13. 2020 Conterno Barbera d'Alba イタリア/ピエモンテ、バルベーラ
(S1) 2021 Paisatges Picassians スペイン/カタルーニャ、ガルナッチャ・ブラン
(S2) 2014 Estate Papaioannou ギリシャ/ネメア、アギオルギティコ

12は、私の持ち込みワイン、コマンドGのロサス 1er Cru。コマンドGは、エントリークラスのブルーハ・デ・ロサスは、何回か飲んでいますが、1er Cruは、初めてです。
"G"はもちろんガルナッチャ。エレガントなガルナッチャです。
13、これは当てたかった!
右の2本は幹事持ち込みのスペシャルワイン。
左(S1)は、オレンジワイン。ジョージアのオレンジと思いましたが、スペインでした。しかもオレンジの品種としては、あまり聞かないガルナッチャ・ブラン。酸化熟成のニュアンスがなく、素直に美味しい。
左(S2)は、エレガントなアギオルティコ。

以上、とてもマニアックなブラインドティスティング会でした(^_^;)

3時間近く、楽しんだ後、数人が残って、ブラインドで残ったワインと持ち込みワインで2次会。
↓私の持ち込んだ、ブルゴーニュ。今回のブラインドでは出せないワインです。昨年、ボーヌのワインショップ”Prestige Cellar”で買い込んだブルゴーニュ古酒のうち、最も若いワインです。個人蔵だったようで、コルクは脆くなっていましたが、味わい的には綺麗に熟成したまさにクラシカルなブルでした。

今回のブラインドティスティング、主要3品種しかほぼ飲まない私にとっては、ハードルが高すぎました笑。
外しまくって恥ずかしいので、点数は書けませんが、とても楽しい同期会でした。

(写真を殆ど撮らなかったので、今回の記事は、参加者が撮られた写真を多く引用させていただきました。ありがとうございました。)