イタリア マドンナ・ディ・カンピリオのスキー① ~スキー編

2月13日~22日に昨年に引き続き、イタリアでスキーを楽しみました。昨年は、今年のミラノ・コルチナオリンピックの舞台のひとつとなったコルチナ・ダンベッツォを訪れましたが、今回の目的地は、同じ北イタリアのマドンナ・ディ・カンピリオのスキー場です。

目次

マドンナ・ディ・カンピリオは、ミラノから車で4時間弱、トレンティーノ=アルト・アディジェ州(細かくはトレンティーノ側)に位置するリゾート地で、ここのスキー場は、アルペン競技のワールドカップの舞台として名前は耳にしていました。
↓ミラノと今回のオリンピックの舞台となったコルチナ・ダンベッツォ、リヴィーニョ、ボルミオ、そして今回訪れたマドンナ・ディ・カンピリオの位置関係です。これを見るとオリンピックの舞台にマドンナ・ディ・カンピリオが選ばれていても不思議ではなかった気がします。敢えてミラノから遠く離れたコルチナ・ダンベッツォが選ばれたのは、歴史的な知名度や既設の施設(カーリング会場)によるものと想像されます。

最寄りの空港となるミラノ・マルペンサ空港は、さすがにオリンピック関連のディスプレイが目立ちました。
↓なんと、プロセコDOCがオリンピックの公式スパークリングワインの公式スポンサーになっていました。

ミラノから高速道路を利用して目的地のマドンナ・ディ・カンピリオに向かう途中、ベルガモを過ぎたあたりで、車窓からブドウ畑が広がっているのを目にします。イゼオ湖の南側に広がるフランチャコルタDOCGのブドウ畑のようですフランチャコルタは、イタリアの最高峰スパークリングワイン産地です。ちなみにベネチアからコルチナ・ダンベッツォ向かう途中には、イタリアを代表するカジュアルなスパークリングワインのプロセコのブドウ畑が広がっています。

昼過ぎにマドンナ・ディ・カンピリオの街に到着しました。小雪が舞うあいにくの天候です。

↓夜になるとこんな感じにイルミネーションされます。
ちなみに、今回滞在した4つ星ホテル、「サヴォイア・パレス」です。

マドンナ・ディ・カンピリオのスキーエリアについて

マドンナ・ディ・カンピリオは、ヨーロッパ・アルプス山脈の中に位置していますが、西側にはドロミテ山塊のブレンタ山群が広がっており、このスキー・エリアからは、ヨーロッパアルプスの山々と垂直に切り立つ岩壁と尖塔状の峰々がそびえるドロミテ山塊の両方の景色が楽しめます。この点で、ドロミテ山塊に囲まれたコルチナ・ダンベッツォとのスキー場から望む景色とは少し趣が異なります。

このエリアのスキー場は、マドンナ・ディ・カンピリオの街を中心とする”マドンナ・ディ・カンピリオ(MADONNA DI CAMPIGLIO)”と(上の地図では逆ですが)南に位置する”ピンツォーロ(PINZOLO)”、北に位置する”フォルガリダ・マリレヴァ(FOLGARIDA MARILLEVA)」の3つのエリアから構成されていますが、ピンツォーロとフォルガリダ・マリレヴァは、マドンナ・ディ・カンピリオとリフトでやゴンドラで繋がっているので、ひとつの大きなスキー場と言えます。3つのスキーエリアあわせて、リフト58基、総滑走距離156km、最大標高差約1000mという規模です。
ゲレンデ間のアクセスは総じて優れており、この点も、一部バス等での移動が必要なコルチナ・ダンベッツォのスキー場と異なる点かと思います。

今回のツアーについて

今回も昨年のコルチナに引き続き海外スキーツアーの老舗、(株)フェロートラベルが企画する「マドンナ・ディ・カンピリオ(デラックス)10日間」に参加しました。
今回は、ガイドを除き5名のパーティでした。70歳代が3名、60歳代が私を含め2名で、私が最年少でした。30年前に参加していた頃と年齢層はだいぶ異なり、海外スキー(特にヨーロッパ?)はすっかり高齢者スポーツになってしまった感があります笑。

今回訪れた2月はヨーロッパのウィンターバケーションの季節というのに加えて、ミラノ・コルチナ冬季オリンピックの開催期間と重なっていたことで、自由に滑走できる北イタリアのスキー場が限られていたこともあり、ゲレンデは結構混んでおり、所々でリフト・ゴンドラ待ちの行列ができていました。
以下、今回のツアーで滑走したゲレンデエリア毎の印象について書きたいと思います。

チンクエ・ラーギ(5Laghi)

スキー初日は、到着日とは異なり、青空が広がりました。滞在したサヴォア・パレスからゲレンデのアクセスは極めて良好で、滞在したホテルのすぐ近くにチンクエ・ラーギ(Cinque Laghi、イタリア語で「5つの湖」標高2059m)へ向かうゴンドラステーションがあります。
↓サヴォイア・パレスの窓から見えるチンクエ・ラーギのゴンドラです。

今回のスキーは、トナーレの遠足以外は、すべて、このチンクエ・ラーギ(2509m)が起点になりました。
上部ゲレンデは、前方にコルチナ山塊(ブレンタ山群)を見ながら気持ち良く滑れる中斜面です。

下部には、ワールドカップのスラロームが開催される急斜面のコースがあります。
↓スタート台です。

↓麓の観覧席です。

↓壁には、1967年から2022年までの歴代のメダリストの名前が。アルベルト・トンバが優勝した記録も1987年、1988年、1995年にありました。唯一、日本人の名前もありました。2012年に銅メダルを獲得した湯浅直樹選手です。

プラダラゴ(Pradalago)

チンクエ・ラーギの北側に隣接するプラダラゴ(2095m)です。
ここには、ドロミテ西部のブレンタ山群の山々が眺められる展望台があります。

ブレンタ山群で最も高い山がチーマ・ブレンタ(Cima Brenta)3153mになります。

↓麓のカンポ・カルロ・マーニョ(Campo Carlo Magno)の街を経由してグロステ(Grostè)に向かいます

グロステ(Grostè)

マドンナ・ディ・カンピリオのスキーエリアの中で最も標高が高いのがパッソ・グロステ(Passo Grostè)2444mです。

上部の広い緩斜面~中斜面に続きます。コース右手はドロミテらしい岩肌、左側には、なだらかなアルプス山脈が見下ろせます。

↓晴天下で日光浴を楽しむ人々も。

モンテ・ヴィゴ(Monete Vigo)・フォルガリダ(Forgarida)

2日目は、チンクエ・ラーギ、プラダラゴを経て、モンテ・ヴィゴ(Monte Vigo)2179mへ。
モンテ・ヴィゴは、マドンナ・ディ・カンピリオとフォルガリダ、マリレヴァを結ぶ中継点になります。
↓午前中は、あいにくの天気です。ここからフォルガリダ(Folgarida)のスキー場に向かいます。

この日のランチは、ピザ。Forgaridaにある”Rifugio & Noleggio Dario Albasini”というピザ店です。

石窯で作る本格的なピザです。

↓6人で2枚は食べきれませんでした。

↓モンテ・ヴィーゴからフォルガリダへ向かう林間コースです。

午後になると再び青空が戻ります。

トナーレ(Tonale)

3日目は、トナーレ(Tonale)スキーエリアに遠足です。マドンナ・ディ・カンピリオの西、バスで1時間半ほどのところにあるスキー場で、トレンティーノ=アルト・アディジェ州とロンバルティア州の州境に位置しています。

ここの名物が最上部、Passo Presena に広がる氷河スキーです(上記地図の赤点線枠)。スキー場の麓から2本のゴンドラ(4000m)を乗り継いで3000mの頂上に立つと反対側にこんな絶景が現れます。

↓スキー場側はこんな光景です。上部は結構な急斜面です。

コースの途中には、第一次世界大戦の最前線として築かれた山岳要塞跡があります。

↓Passo Tonaleの街にいったん降りて、スキー場西側にあるValvioneにてランチです。美しい山々を眺めながらのビールは最高です。

最後にトナーレのメインゲレンデを滑りました。横方向にリフトが並ぶファミリーゲレンデですが、曇天で斜面が見にくく、ちょっと苦労しました。

余談になりますが、マドンナ・ディ・カンピリオへ帰る途中の車窓から、ちょっと面白い光景が見れました。
Vermiglioという街にあるホテルの屋外にあるガラス張りの温水プールのようです(ここ)

ピンツォーロ(Pinzolo)

4日目は、マドンナ・ディ・カンピリオの南西に位置するピンツォーロエリアをメインに滑ります。
ここのウリは、何といってもドス・デル・サビオン(Dos del Sabion)からの圧倒的な景色です。
テラスからは、ドロミテ・ブレンタ山群の荒々しい岩肌と反対側にはヨーロッパ・アルプスの山並みが見られます。

パラグライダーが気持ちよさそうに飛んでいます。

ヨーロッパ・アルプス側の風景です。

Doss del Sabion(2109m)にあるレストランのテラスにてランチ。

↓この日のランチもピザです。

ランチ後は、右手にブレンタ山群の岩肌を眺めながら気持ちの良い中斜面を滑ります。
この先に、雪に覆われた湖(Laga Grual)があります。

マリレヴァ(Mailleva)

5日目、ガイド付きの最終日です。
↓この日はほぼ終日雪が降り続きました。ホワイトアウト気味のゲレンデも。パウダーと言いたいところですが、気温ががやや高め(-2℃くらい)なせいか、日本の新雪に比べるとやや重めに感じます。

この日のメインは、未だ訪れていないマリレヴァ(Mailleva)です。
モンテ・ヴィーゴ2179mからマリレヴァ1400mに滑り降ります。下部は林間コースです。
雪が柔らかいので多くの人が滑った午後になるとコースはかなり荒れており、所々コブができています。

ランチは、マリレヴァでミラノ風カツレツです(コルチナでも食べました)
右はホットチョコレート、雪の降る日はコレです笑。

マリレヴァは、この日は、悪天候で景色は全く楽しめなかったので、晴天となった翌日にリベンジしました。
ここは北向き斜面なので、オーストリア側のヨーロッパアルプスの風景が楽しめました。

スピナーレ(Spinale)

6日目の最終日は、ガイドなしのフリー滑走日。再び晴天に恵まれ、5Lahgi,Pradalago,Groste,Spinale,Marillevaと周りました。
↓モンテ・スピナーレ(Monte Spinale)2101mの展望台からの風景です。
ここも、ドロミテ・ブレンタ山群側とヨーロッパアルプス山脈の両方の素晴らしい風景が楽しめます。

↑上は、ドロミテ・ブレンタ山群の風景
↓下は、ヨーロッパアルプス山脈の風景

↓ブレンタ山群に向かって滑り降ります。

6日間のスキーの締めは、マドンナ・ディ・カンピリオの街に近い”Super G Italian Mountain Club – Campiglio”というレストラン・バー。街中からも聞こえる大音量で、ずっと派手なダンスミュージックを流しているバーで、ちょっと気になっていました。

今回、ガイドさんに教えていただいたスキーアシストアプリ”Bergfex”について紹介したいと思います。

オーストリアで開発されたアプリようですが、ヨーロッパのスキー場の情報が網羅されています。
スキー場の天候やゲレンデ・リフトの詳細情報に加えて、トラッキング機能もなかなか優秀です。
スキー・スノボに特化したトラッキングアプリは、いくつかありますが、このアプリはヨーロッパのスキー場に特化して、天気予報(週・時間ごとの天気・降雪・風速)、ゲレンデ状況、ライブカメラ、詳細なゲレンデマップ(特に現地点付近のコース番号が表示されるのは便利)とトラッキング機能が、利用できます。
この手のアプリは、数日間の無料トライアルはあるものの、あくまで課金が前提のようですが、このアプリは、無料で必要最低限な機能が利用でき、トラキングログは端末内に無期限に保存されます。1,500円/年のPRO版は、更に詳細なコースマップやコース毎の詳細なトラッキング機能(無料版は3Runのみ)が加わるようです。
ただ、残念ながらヨーロッパ以外のスキー場では使用できません。また、トラッキング機能使用時にスマホのバッテリーが切れるとログは一切残りません(最終日はこれに泣かされました)

いずれにせよ、無料で利用できるヨーロッパスキーのアシストアプリとしては、結構優秀で、お薦めです。

昨年のコルチナ・ダンベッツォは、あまり天候には恵まれませんでしたが、今回は、大雪に見舞われた1日を除き、ほぼ晴天のもと、スキーを楽しむことができました。
今回のスキーツアーの数週間前に自身の不注意から肋骨を痛めてしまい、痛みが少し残るなかでの参加になりましたが、何とか6日間無事に滑り切ることができました。

最後に、一緒に楽しい時間を過ごさせていただいた参加者の方々、および、ツアーガイドとして、細かな気遣いに加え、動画を含めて多くの写真を撮っていただいた(株)フェロートラベルの藤枝清香さんに深く感謝いたします。

後編では、滞在中に楽しんだカーニバルの様子と食とワインについて書きたいと思います。

→【後編】イタリア マドンナ・ディ・カンピリオのスキー② ~ステイ編へ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス(2022)
JSA SAKE Dioploma(2018)
WSET Level3(2025)
CPA チーズプロフェッショナル(2017)
SSI 唎酒師(2018)
日本テキーラ協会 テキーラマエストロ(2017)

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次