2015年にヴォーヌ・ロマネ村に泊まった際に、ホテルのすぐ前にあるドメーヌを訪れました。ドメーヌ・アルメール・エ・ベルナール・リオン(Armelle et Bernard Rion)という家族経営の小さなドメーヌです。その際、ドメーヌで購入してハンドキャリーした2013年のヴォーヌ・ロマネ1級レ・ショームを飲みました。
ドメーヌについて
↓ヴォーヌ・ロマネ村で一般の観光客がカーヴ見学できるドメーヌは殆どありませんが、その中で、珍しく観光客に門戸を開けている造り手です。2015年と2019年に2度訪れました。

▼当主の2013 さん。現在は、娘さん3人とドメーヌを経営しているようです。2019年訪問の際は、娘さんのひとりに案内してもらいました。
ドメーヌ訪問記はこちら

ヴォーヌ・ロマネ・1er・レ・ショームの畑
レ・ショームの畑は、ヴォーヌ・ロマネ村の中心近くにあります。道路を挟んでいますが、ラ・ターシュやマルコンソール、クロ・デ・レアという名立たる畑と隣り合っています。


ドメーヌ・アルメール・エ・ベルナール・リオン ヴォーヌ・ロマネ1級レ・ショーム2013年 /
2013 Armelle et Bernard Rion Vosne-Romane 1erCru Les Chaumes
ドメーヌで購入したワインです。試飲した印象から選びました。

艶のあるやや淡いルラズベリーレッド。抜栓直後、香りは閉じ気味だが、30分ほどで、赤い果実香がどんどん湧き上がってくる。ラズベリー、アメリカンチェリー、ローズ、フェンネル、少し清涼感を感じるミントやアニスのような香りも。樽熟からのバニラ、トースト香はそれほど強くない。酸は柔らかく、タンニンはシルキー。アフターに僅かな苦み。濃縮感は強くないものの果実の甘みがはっきり感じられる。ヴォーヌ・ロマネらしいエレガントな風味。
あと数年置けば、マッシュルームや腐葉土等の熟成香が出てより複雑になると思われます。現状でも、充分に魅力的なワインです。
(3.5)

日本では、殆ど知られていないドメーヌですが最近は輸入もされているようです(インポータは不明)。
大手ツアー会社のブルゴーニュ観光旅行では、ボーヌの大手ドメーヌ・ネゴシアンが組み込まれるようですが、現地発のツアーや個人旅行では、比較的容易にカーヴ見学のアポをとることできるドメーヌです。ドメーヌ内では、ワイン以外にも葡萄ジュースやトリュフ(当主はトリュフ狩りの名人として有名なようです)も購入できます。
訪問の敷居の高いヴォーヌ・ロマネのドメーヌの中で、珍しく門戸を開いている、お奨めのドメーヌです。
PS.何と日本語のHPができているようです。
https://www.domainerion.fr/jap/%e3%83%9b%e3%83%bc%e3%83%a0/
<了>
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