2000年5月のワイン記

2020年5月に飲んだワインで個別にブログで取り上げなかったワインの記録です。コロナ対策の在宅勤務が長引くなか、家飲みばかりになっていますが、じっくりワインを味わえる機会にはなっています。相変わらずブルゴーニュ中心になりますが、久々に飲んだボルドーのロゼは、なかなか印象的なワインでした。 

目次

マルサネの地に樹齢40年以上の古樹を多く所有し、シルヴ ァン・パタイエ等若手と共に、マルサネで高く評価されている生産者ローラン・フルミエ氏を現当主とするドメーヌです。フルニエ家はルイ13世の時代からワインを造っており、マルサネ最古の造り手と言われています。2008年より、100%ビオロジックに転換しています。

レ・ロンジュロワは、マルサネ村北部に位置するマルサネで最も優れた畑の一つで、フルニエは5haを所有する最大級の所有者です。

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濃い目のラズベリーレッド。ラズベリー、レッドプラム、カシス、ブラックベリー等の赤黒系果実。薔薇や牡丹等の赤い花の香り、果実味の凝縮が凄い。ミネラル、甘草、ナツメグ、トースト、バニラ、レザー。流石に熟成香はあまり感じられないが、目の詰まった果実からの華やかな香り。タンニンは豊かながら収斂性は感じられず柔らか。
マルサネと思えないほど、エレガントさと濃密さ兼ね備えたワインでした。

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2016年は2015年よりもドメーヌの評価が高かったヴィンテージで、色々と買い込んだうちの一本です。シルヴ ァン・パタイエのレ・ロンジェロワは何回か飲んでいますが、比較的早くから飲める外向的なワインという印象でした。それに比べると、このワインはかなり濃厚です。ただタンニンや酸が過多なこともなく、よく熟した果実味と好バランスを保っており、非常に印象的な1本でした。

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▼ロースト・ポークが良く合いました。

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南仏(ラングドック&ルーション)の旨安自然派ワインのラ・パッションの白です。「太陽と情熱のワイン」という意味のワインのようです。赤は、リアルワインガイドで旨安大賞として高く評価されたこともあり、多くのショップで見かけるようになりました。デイリーワインとして赤を何回か飲んでいますが、まさに南仏のグルナッシュ!という濃厚果実味を感じるワインでした。若干単調で飲み疲れるところもあり、最近は少し離れていましたが、行きつけのショップで白を見つけて購入してみました。

なんといってもユニークなラベルが目を引きます。毎年変わる「お料理シリーズ」のようです。2018年は、何とおにぎりです。ルーション地方モーリー地区複数の造り手のブドウから日本向けに造られているワインのようです。

セパージュは、グルナッシュブラン60%、グルナッシュグリ34%、ミュスカ6%。

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薄いクリームイエロー。グレープフルーツ、ライム、パイナップルの柑橘系と黄色いフルーツが混在する果実香。白い花、レモングラス、ミント等にフレッシュハーブ。酸は比較的穏やかなこともあり、一見若干薄くも感じますが、僅かな苦みを伴うすっきりとした余韻があります。気軽に楽しむデイリーワインとしては、まずまずかなと思います。

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▼こんなクリーミーな白カビチーズが合います。フランスのシャンパニュー地方の白い岩という意味の「プチ・グレ・シャンプノア 」。クリームを添加した、トリプルクリーム(乳脂肪分72%)と呼ばれるミルキーなチーズです。 

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オー・シェゾーは、ジュヴレ・シャンベルタン村の一番南、マゾワイエール・シャンベルタンに隣接する 好立地にあるリュー・ディです。オー・シェゾーと言えば、モレ・サンドニの1級畑(アルローで有名)のイメージがありますが、モレ・サンドニ側のオー・シェゾーとは地続きになります。

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淡めの少しレンガがかったラズベリーレッド。縁に少しオレンジ色も。ストロベリー、ワイルドベリー、レッドプルーンの赤系寄りの果実香。スミレ、リフェンネルのハーブ香、リコリスやナツメグの甘苦スパイス。味わいのアタックは酸よりは、甘みを強く感じる。タンニンは柔らかく溶け込んでおり滑らか。暫くすると紅茶や腐葉土の熟成アロマも。フーリエの2011年は平行輸入ものが結構購入できた為、プルミエ・クリュを含めて結構飲んでいますが、共通して既に柔らかくなっており、抜栓して直ぐ飲めるワインです。

コメントのメモを後から見ると良いことばかり書いていますが、個人的にはちょっと甘さが目立ちすぎていた気がしました。村名なので、贅沢は、言えませんが、もう少しジュヴレらしい骨格が欲しい気がします。

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先に飲んだレ・ロンジェロワ が美味しかったので、同じヴィンテージのサン・チュルバンも開けてみました。

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レ・ロンジェロワに比べるとやや淡いラズベリーレッド。ラズベリー、スイート(アメリカン)チェリーのチャーミングな赤系果実。スミレの花やドライハーブ。酸ははっきりしているが柔らかく、それ以上に甘みが強い。タンニンは殆ど感じられないほど液体に溶け込んでいる。

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レ・ロンジェロワと同時に飲んでいる訳でないので、厳密な比較はできませんが、レ・ロンジェロワに比べると、甘い点は共通ですが、濃密さや複雑さでやや劣る感じです。まあ、下位のキュヴェですので当然ですが、思った以上に差を感じます。

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ル・パンやピュイグローを手がけるティエンポン家が造るボルドー・ロゼです。カベルネ・フラン、カベルネ・ ソーヴィニヨン、メルロ各3分の1ずつのセパージュで、赤ワイン用のブドウよりも収穫を早くすることでフレッシュさを表現しているようです。

年間の生産量は2.5万ほどのようで、2015年からリリースされていたようですが、全く知りませんでした。

美しいロゼ色の「砂丘に映る松の影」が名前の由来になっているようです。

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透きとおった綺麗な少しオレンジっぽいサーモンピンク。早摘みから顕れていると思われるグレープフルーツ、シトラスの柑橘系の香りと、同時にラズベリーの赤系果実の香りも感じる。あと、豊かなミネラル感とフレッシュハーブ。酸は溌溂としているが、決して強すぎない。余韻にわずかにタンニンを感じる。

ボルドのロゼは、ドライ一辺倒のものも多いと感じていますが、このワインは、溌溂とした酸の中にもアロマティックで柔らかい甘みも感じます。とはいえ食事を邪魔するものでなく、幅広い料理に合わせられると思います。

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1.5Kほどの手頃な価格のロゼとしては、コストパフォーマンスに優れた秀逸なワインだと思います。当初2本購入し、後で、また2本追加しましたが、あっという間に売り切れていました。これは、お奨めのボルドーロゼです。

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▼チーズの相性も幅広く、シェーヴルからセミ・ハードまで各種合わせられます。 

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▼ちらし寿司と。こんな料理と相性が抜群です。

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イタリア・ラツィオ州のワインです。マルヴァジア・プンティナーダという品種で、これは通常のマルヴァジアよりも果皮が薄く繊細な葡萄のようです。

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やや濃いめのイエロー。リンゴ、マスカット、桃、黄色い花。アロマティックな香りは悪くないが、酸は弱く、甘みを感じるものの、全体的に味わいはちょっとシンプル。飲みやすいが、あまり印象に残らない。

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もともとマルヴァジアは、フローラルな香りと優しい酸が特徴ですが、これは、少し、酸が不足し、柔らかすぎる印象を受けます。色からは濃厚でボリューミーな感じを受けますが、飲んでみるとかなり印象が違います。

個人的には、こういう優しいワインもありかな(特に和食との相性)と思いましたが、ソーヴィニヨン・ブラン好きの妻からは大不評なワインでした。

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某レストランのテイクアウト。サーモンとリゾットのパイ包み。少し味の濃い料理だと、ワインには酸とボリュームがもう少しあって欲しいと感じます。

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「ラ・ロマネコンティ」上部に接する特級畑「ラ・ロマネ」のオーナのコント・リジェ・べレールと同じ家系のティボー・リジェ・べレールの広域ブルゴーニュですが、レ・グラン・シャイヨという畑の名前が入っています。ブルゴーニュを縦断する国道974号線沿いのニュイ・サン=ジョルジュ村の畑のようです。

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中心にやや紫を残す艶のあるラズベリーレッド。クランベリー、ラズベリー、アメリカンチェリーの赤系果実香に少し梅紫蘇、ドライハーブ、薔薇、バニラ、ロースト香、少し土っぽさも。酸がやや強め。やや粉っぽいタンニン。まだ若いワインだが、意外にも腐葉土香が強く感じられる。

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酸が強いのが少し気になりますが、それを除けば、広域(レジョナル)としては優秀なワインだと思います。最近の甘く濃厚気味なレジョナル・ブルゴーニュが多い中で、どちらかと言えば熱量の低いクラシカルな造りで、その分複雑さが感じられるブルゴーニュワインだと思います。

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▼テイクアウトのつくね串が良く合いました。

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▼グリュイエールとフルムダンベール(ビオ)。酸、樽香比較的強めで、土っぽさを感じるこのワインには、フルムダンベールとの相性が良いです。

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若きネゴシアン、バンジャマン・ルルーのレジョナル赤です。以前、嵌って結構飲んでいましたが、久しぶりです。バンジャマン・ルルーの上級ワインについては、飲み頃もあるのか、未だ感動するほどの経験をしたことはありませんが、少なくともこのレジョナルは、お気に入りの1本でした。 

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やや淡めのラズベリーレッド。フランボワーズ、アメリカンチェリー、ドライハーブ、甘草。軽めの樽香。チャーミングで柔らかい風味。酸は中庸で、タンニンも丸く柔らかい。先の、ティボー・リジェ・べレールのレジョナルに比べると少し甘く近づきやすいタイプ。最初に感じた甘みは、時間が経つと落ち着いてきて、土っぽさも感じるようになり、クラシカルな一面もみせる。バランスの取れたレジョナルという印象。

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フランスとスペインの国境にあるバスク地方をルーツに持つエチェヴェリア家がチリに移住して、フランスから持ち込んだ苗木からブドウ栽培を始めた家族経営のワイナリー。300年もの歴史があるようです。
あまり記憶にはありませんが、結構な種類のワインが出回っているようで、もしかしたらこの造り手のワイン、飲んでいるかもしれません。
商品名のno es Pitukoは、「気取ったものではない」の意味で、オーガニック栽培のブドウから極力手を加えずに造ったナチュラルワインとのこと。

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やや濃いめのクリームイエロー。瓶の底には滓も。
青リンゴとブリオッシュの香り。抜栓後少しイースト香と弱い還元香、揮発酸も少し感じる。味わいは、アタックに強い酸。ピュアな果実味が感じられる。微発泡というほどでもないが、少し舌にピリピリ感。

酸がかなり強めです。シャルドネは、乳酸菌で酸を柔らかくするマロラクティック発酵(MLF)を行っているワインが多いのですが、できるだけ手を加えない造りということですが、このワインは、MLFも行われていないか、MLFの期間が短めと想像されます。
ナチュラルワインの好きな方は試してみる価値はあるかと思いますが、自分にはちょっと酸が強すぎて、好みではありません。リピートは、おそらく無いと思います。

f:id:turque1991:20200603143325p:plain(2.7)←あくまで個人の好みで

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あまり聞きなれない畑名ですが、トロ・ボーなどが所有するサヴィニー・レ・ボーヌの1級畑レ・ラヴィエールに隣接するモノポールの村名格の畑のようです。

f:id:turque1991:20200528230909j:plain中程度の濃さのラズベリーレッド。香りは良く開いており、結構華やか。クランベリー、ラズベリー、レッドチェリーのピュアな赤系果実の香り。スミレ、ローズヒップやドライハーブ、穏やかなベーキングスパイスの香り。時間が経つとスーボアや林床の香りも顕れる。味わいは豊かな酸、柔らかな果実味、タンニンは既にこなれている。
各要素が絶妙にバランスが取れており、飲み頃。あまり期待していなかったのですが、結構美味しい!

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ローヌ河右岸のアルデッシュ渓谷のシャルドネから造られるワインです。昔結構飲んでいましたが、産地をあまり意識しなかったので、当時はてっきりブルゴーニュのワインだと思い込んでいました。

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輝きのあるクリームイエロー。青リンゴ、洋ナシ、パイナップル、アプリコットや白桃、フレッシュハーブ、ミネラル感もしっかり。酸は中程度。アフターにやや苦みを感じる。基本的に辛口でだが、南のシャルドネっぽいトロピカル感も僅かにあり、ドライ一辺倒ではない。昔は、もっと濃く感じましたが、今回はちょっと薄く感じます(好みが変化しただけかもしれませんが)。

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最近は、南部ブルゴーニュのマコン等の方が好みですが、やはりこのワインの魅力は千円台前半という圧倒的な安さで、ブルゴーニュライクのワインが飲めるという点かと思います。

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イタリア、アブルッツォ州のマシャレッリ社は、創業1978年と比較的新しいワイナリーですが、畑は400haにも及び年間220万本ものワインを生産しています。トップ・キュベが「ヴィッラ・ジェンマ」というモンテプルチアーノ・ダブルッツォ100%の赤ワインですが、同じブドウを使って作られたのがこのロゼワインです。24時間スキンコンタクトを行った後、ステンレスタンクで低温発酵させています。

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▼綺麗なラベルなのでアップで。

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オレンジがかった濃いめの色合い。ストロベリーやブラッドオレンジ、レッドチェリーの香り。ミネラルを強く感じる。酸もしっかりしている。口に含むと、甘酸っぱいラズベリーやチェリーの果実味が口中に広がる。軽いタンニンの余韻。

モンテプルチアーノ・ダブルッツォのロゼということで、甘みの強いワインも想像しましたが、意外と辛口で、料理にも合わせやすいロゼワインです。

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▼シンプルな豚肉のソテーはとは、この手のロゼがぴったりかと。

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好み生産者のオリヴィア・ジュアンの良年のモレ・サンドニ1級です。デイリーで飲むようなワインではありませんが(最近が在宅勤務の影響で飲むワインは、週末もウィークデーもあまり意識しなくなりました)セラーもそろそろ一杯になってきたので、未だ早いかなとも思いつつ、開けてみました。

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縁に僅かにレンガ色が入るやや濃いめのダークチェリーレッド。外観から凝縮した果実香を期待したが、オークのロースト香が強め、マッシュルームやタバコの香りと次第に土っぽい香りに、若干違和感のある、湿った古い木質の香りもあり、ちょっと微妙です。どうも軽いブショネではないかと思われます。期待のヴィンテージだったのですが残念。

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ルイ・ラトゥールのブルゴーニュ・レジョナルです。
白ワインで評価の高いルイ・ラトゥールですが、上級クラスの赤の評価は正直いまいちです。ということもあり、あまり手を出さなかったのですが、たまたま、バーで飲んだこのピノ・ノワールが意外にするする飲めるワインだったので、2千円以下で売られているのを見て買ってみました。 

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艶のある明るいルビーカラー。赤いベリーやレッドチェリーのチャーミングな香り。意外にもオーク香が強く、スパイシーなタンニンもそれなりに存在している。安いピノに時々ある、薄っぺらさやジャミーさは感じられない。
深みや複雑性は期待できないものの、少なくとも価格価値は十分にあると感じられるワインです。

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6世紀より代々コート・デュ・ローヌ地区でワインを造り続けているマズール家のワイン。現在、150ヘクタールもの自社畑を所有する由緒ある蔵元のようです。このワイナリを初めて知ったのは、1,2年前に出ていた2007年のヴィンテージからです。10年近く熟成させて、上市されるコート・デュ・ローヌというのは珍しく、このワインは、以前2007年を何回か飲みましたが、結構気に入り、数回リピート購入しました。その後のヴィンテージを、待っていましたが、最近2010年が市場に出ており、久しぶりに購入してみました。グルナッシュとカリニャン種からのワインです。

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艶のあるやや濃いめのダークチェリーレッド。色合いからは、殆ど熟成は感じられない。
カシスやブルーベリー、ブラックプラム、完熟プルーンの黒系寄りの果実。ドライハーブ、ミント、甘草、コーヒ、なめし皮、味わいは、中程度の酸のアタック、熟度を感じる果実味、滑らかで甘みのあるタンニン。余韻もまずまず。

見るからに凝縮した果実味を感じさせる濃厚なローヌですが、安いグルナッシュ・ワインに時々見られる野暮ったさは全くなく、綺麗に熟成している印象です。

熟成を待ってリリースされるワイン割には、手ごろな価格(2K円前後)なので、デイリーワインとしてお奨めです。

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フライをつまみに家飲みするのがピッタリ。

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ドメーヌ・ショーヴネ・ショパンのプレモー・プリセ、コンブランシアン、コルゴロワンの村名区画をアッサンブラージュしたワインです。最近になって、急に評価が上がったワインです。
半年前リリース直後に飲みましたが、ブルゴーニュ・レジョナル同様、外向的ではあるものの完全に開いたワインでなかった印象があります。

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艶のある中程度~やや濃いめ色調。2017年らしく香りは良く開いており、ラズベリーやアメリカンチェリーの赤黒系果実やスミレ、ローズにドライハーブや軽いベーキングスパイスの香り。流石に味わいに深みは欠けますが、適度な酸、甘みのある果実味、タンニンは中程度で、外向的でワインではあります。

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<了>

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この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス
JSA SAKE Dioploma
WSET Level3
CPA チーズプロフェッショナル
唎酒師

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