珠玉のヴォルネイ ベルナール・エ・ティエリー ・グラントネ 2018年

ヴォルネイを本拠地とする注目の生産者、ベルナール・エ・ティエリー・グラントネのドメーヌ元詰めワインです。大半がネゴシアンに売却され、日本への割り当ても多くないため、最近は、なかなか手に入りません。2年前にかろうじて購入できた村名ヴォルネイ 2018年を開けました。

ドメーヌ自体は、17世紀から続く家族経営のドメーヌですが、2005年に父親のベルナール・グラントネイからドメーヌを継承した現当主ティエリー・グラントネイがドメーヌの評価を飛躍的に高めています。ブルゴーニュワインの専門誌”Bourgogne Aujourd’hui(ブルゴーニュ・オージョルデュイ)”で2012年と2015年のワインメーカー・オブ・ザ・イヤーの選ばれでおり、さらにWine Advocateでブルゴーニュの注目すべき生産者ベスト10にも選ばれています。そんな評価の生産者ですが、なんと生産量の大半をネゴシアンに売っています。売り先は、ドミニク・ローランとマダム・ルロワ!のようです。

うっとりする艶と深みのあるラズベリーレッド。この色調だけで期待が高まります。
香りは、抜栓直後から全開で、ブドウの熟度の高さを感じさせる素晴らしいアロマ。赤黒系のベリーやアメリカンチェリー、スミレ、シナモン、リコリスやナツメグの甘苦スパイスの香り。樽香は決して突出せず、複雑性を与えています。
味わいも、凝縮した果実味からの甘みと酸のアタック。確かに2018年らしい甘さは感じますが、豊かな酸とタンニンが味を引き締めておりそのバランスが絶妙。タンニンは、滑らかで、心地よい苦みを与えている余韻は長め。

(3.6)

村名ながらも、凝縮したアロマと果実味やエレガントな酸は、同じ2018年のマルキ・ダンジェルヴィルのヴォルネイ・フルミエやヴォルネイ・シャンパンを思い起こさせます。さぞ、プルミエ・クリュは素晴らしいかと想像できますが、残念ながら入手できませんでした。見つけたら即買いだと思いますが、今後も、生産量(割り当て数)からハードルは高そうです。
ブドウの提供先も気になります。ルロワは、とても無理ですが、ドミニク・ローランは要チェックかと思います。もちろん、ドミニク・ローランのヴォルネイのブドウ=グラントネイのブドウとは限りませんが….

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この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス
JSA SAKE Dioploma
WSET Level3
CPA チーズプロフェッショナル
唎酒師

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