ショレイ・レ・ボーヌに本拠地を置くトロ・ボーの2017年のサヴィニー・レ・ボーヌです。2017年のブルゴーニュ・レジョナルは、何度か味わい、そのコストパフォーマンスに驚かされましたが、村名はどうでしょうか?
ドメーヌ・トロ・ボー サヴィニー・レ・ボーヌ 2017年
[2017] Domaine Tllot-Beaut Savigny-Les-Beaune

中程度~やや淡めのルビー。縁には僅かにオレンジ色も見られる。レッグも中庸。ラズベリーやレッドチェリー赤系果実の香りはやや控えめで、現時点ではロースト、バニラの樽香が結構優勢です。リコリスやナツメグのスパイスに、僅かにフェンネルやミントを感じる冷涼な感じ。明るい色調の割には、香りはやや閉じ気味?
酸は中庸で、やや苦みを伴うタンニン。奥には果実味が感じられるものの香り同様、やや閉じこもっているような印象。
2日にかけて飲んだが、更にオーキーな印象が強くなり、多少果実味が表に顕れてきているものの、大きくは良い方向に変化しない。
(今は飲んで3.0、将来3.3?)

2014年あたりから、ここのレジョナル赤を毎年飲んでいますが、いつも安定した美味しさです。特にこの2017年や2018年は、果実味たっぷりで、非常に近づき易いワインの印象を持ちました。村名についても、同様な期待を持っていますが、このワインに限って言えば、現状はやや強めの樽香がバランスを崩している印象です。やや淡い色調や2017年という早飲みができるヴィンテージ、さらにサヴィニー・ボーヌというアペラシオンから飲み頃と想像していましたが、ちょっと閉じている印象は予想外でした。ただ、酸とタンニンの奥に凝縮した果実が隠れている印象もあり、ポテンシャルは低くないと感じました。世間的には、結構評価の高いワインなので、時間が解決してくれるのではと思います。
<了>
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