マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ・1er・フルミエ 2018年

ヴォルネーの名門、ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユのプルミエ・クリュ・フルミエ2018年です。女性的で早くから飲めることで知られるヴォルネイのワインですが、特にこのドメーヌの2017年と2018年は、内外の専門誌から高い評価受け、注目されているようです。

ドメーヌについて

マルキ・ダンジェルヴィーユは、200年もの歴史をもつヴォルネイに拠を構えるドメーヌで、マルキ・ダンジェルヴィーユ氏は、INAO(フランス原産地呼称統制協会)の創立メンバーの1人でもあります。現当主は、マルキ・ダンジェルヴィーユ氏の孫にあたるギョーム・ダンジェルヴィ―ユ氏で、メゾン・アンブロワーズで醸造を担当していたフランソワ・デュヴィヴィエ氏が、畑と醸造を管理しています。ドメーヌのブドウ造りは、2009年ヴィンテージからすべてビオディナミに移行しています。

マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・フルミエ 2018年
[2018] Domaine Marquis d’Angerville 1erCru Fremiet

100%除梗。新樽率約25%。フルミエは、ポマールとの境にある畑で、約1.57haを所有。粘土石灰質土壌に泥灰土からなる岩が所々に見られる畑です。

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艶っつぽい深みのある中程度のラズベリーレッド。抜栓直後から華やかな赤系ベリーの果実香。ラズベリー、ストロベリー、アメリカンチェリー。薔薇やハイビスカスの等の若々しいフローラルな香りに、バニラやシナモンの甘い香り、ドライハーブ、リコリスやシナモンのベーキングスパイス。若いワインでもあり、一応デキャンタ―ジュしましたが余り影響はなく、素晴らしい芳香。アタックにも甘い果実味。豊かで伸びやかな酸、タンニンは滑らか。熟成香は未だ感じられませんが、絶妙なオーク香と果実の酸と甘味のバランスが素晴らしい。2018年ヴィンテージの特徴が良く出ていると思いますが、熱量はそれほど高くありません。現時点で、既に非常に魅力的なワイン。この先閉じるのかは分からないが、このまま何年も楽しめそうな気もする。熟成に伴うブーケや複雑さが加われば更に魅力的なワインになりそう。

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 ▼低温調理した自家製ローストビーフと。安いオージービーフですが、これを味わうと、スーパーのローストビーフにはちょっと戻れそうにありません。

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▼ホースラディッシュと醤油のソースでいただきました。

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 世間の評価どおり、マルキ・ダンジェル・ヴィ―ユの2018年はなかなか素晴らしいワインだと思います。もともとヴォルネイのワインは、早熟で早くから楽しめることで知られていますが、このワインについても、今飲んでも引っ掛かるところが何もなく、厚い果実味や豊かな酸と背後に感じるタンニンから熟成で更なる進化が期待できそうな印象があります。何本かリピートしましたが、おそらく、その前に飲みきってしまうような気もしますが….

<了>

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この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス
JSA SAKE Dioploma
WSET Level3
CPA チーズプロフェッショナル
唎酒師

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