野尻湖花火大会と斑尾中華ディナー

今年の真夏唯一のイベント、長野県上水内郡信濃町の野尻湖上で開催された花火大会の鑑賞です。遊覧船のナイトクルーズで楽しみました。前夜に堪能した中華ディナーと併せて書きたいと思います。

毎夏開催される野尻湖花火大会は、今年で102回目。何と大正時代中期からの歴史のある伝統行事のようです。今年は、7月25日(土)に開催されました。当日は不安定な天候で心配しましたが、何とか雨に降られることもなく、花火大会を楽しむことができました。
ここ野尻湖は、妙高山の北麓、標高約650mに位置するひょうたん形の高原湖です。あまり知られていないようですが、長野県では、諏訪湖に次ぐ大きな湖になります。
同じ信濃町にある斑尾は、ここ数年、スキーのホームゲレンデとして、毎年冬に訪れており、高速道路のICを出て、斑尾に向かう途中に位置しているこの野尻湖は、冬景色としては見慣れた場所でしたが、夏に訪れるのは、20年数ぶりになります。

今回は、タングラム斑尾東急ハーベストクラブが企画する野尻湖花火大会を遊覧船上で鑑賞するイベントに参加しました。
↓野尻湖定期船会社が運航する大型の遊覧船です(写真は、同社のHPから)

↓当日の観光船のデッキです。それほど混んでおらず、比較的ゆっくりと花火見物を楽しめました。
出航前に比べ、ちょっと雲が多くなっているのが気になりました。

↓こんな感じで遊覧船のデッキから、色とりどりの花火が楽しめました。

湖上に映る花火もなかなか幻想的です。

若干、雲がかかっていましたが、船上から一時間ほど湖上に上がる2000発の花火を堪能しました。

↓ちなみに、夕食は、なかなか豪華なお弁当でした。持ち込んだビールとワインで楽しみました。

↓宿泊は、こちらの冬の常宿の斑尾東急ハーベストクラブ。ホテルとリゾートクラブの宿泊施設が別棟になっていますが、レストランは共通で、どちらの宿泊者も利用できるようになっています。

ホテルは、夏休みということで、結構込み合っていましたが、バイキングを利用する家族連れが中心のため、コース料理を提供するレストランは、比較的空いていました。

花火大会前夜は、こちらで、いつもの中華ディナーを堪能しました。
以下の7品のコースメニューでした。

↓夏彩三冷盤 本日の前菜盛り合わせ
一番上は、髭まで食べられるヤングコーンです。

↓蝦韮水餃子 信州米豚と海老の韮水餃子

↓XO醤軟蟹 ソフトシェルクラブ 自家製XO醤
これ、なかなか絶品でした。

↓散翅蒸桃餃 気仙沼産ヨシキリザメの揚げ蒸し 蟹餡とズワイガニの餡かけ 青菜添え

↓宮保炒鶏塊 信州福味鶏と夏野菜のピリ辛炒め 

↓彩棒棒冷麺 米豚の冷しゃぶ風 胡麻だれ冷し麺

↓今天甜点菜 本日の甘味とフルーツ

今回、持ち込んだワインは、2002年のミシェル・グロのGCクロ・ヴージョです。
メニューを確認することもなく、前回・前々回のメインが牛肉の炒め物や煮込みだったことから、いつもの洋食イメージでブルゴーニュ赤を選択してしまいましたが、今回のコースメニューは、どちらかといえば海鮮が主役だったこともあり、ややミスマッチ気味でした。1本で通すのであれば、強めの香りや辛味との相性から、中華に定番のゲヴェルツトラミネールやコンドリュー(以前は、ガングロフのコンドリューと合わせました)といった選択かもしれませんが、こちらの中華ディナーは、いわゆる定番の中華料理ではないので、ちょっと悩みます。今回のメニューには、ブルゴーニュであれば、南(プイィ・フュイッセ等)の熟成古酒とかが面白かったような気がします。

ミシェル・グロのクロ・ヴージョに関して、ワイン自体は、とても綺麗に熟成した素晴らしい古酒でした。
縁にレンガ色が混ざる中程度のガーネットカラー、ドライチェリーやベリー・プラムの柔らかなコンポートの香りにクローブやナツメグ、リコリスのベーキングスパイス、紅茶や林床の香り。ほどよい酸のアタックに、旨味を伴う柔らかな果実味と滑らかなタンニン、やや長い余韻。果実味的には、流石にピークは過ぎている感がありましたが、まだまだ充分楽しめる古酒でした。
辛味の強い料理には負けますが、意外にXO醤のソフトシェルクラブとは相性が良かったと思います。旨味の相性でしょうか?

ここの中華と合わせるワインはいつも悩みますが、ちょっと興味があったので、今回のメニューとのペアリングを試しにAI(ChatGPT)に聞いてみました。結果は…

・蝦韮水餃子→アルザスのピノ・ブラン、ロワールのミュスカデ、ブラン・ド・ブランのシャンパニュー
(海老の甘みと韮の香に、酸が高くミネラル感のある白が合わせやすい)
・ソフトシェルクラブ XO醤→ブルゴーニュ サン・ヴェラン、シャブリ、シェリー(フィノ)
(XO醤の旨味・干し貝柱・海老の風味を、ミネラルと塩味のあるワインが引き立てる)
・散翅蒸桃餃→プイィ・フュイッセ、ヴィレ・クレッセ、樽熟成シャルドネ
(フカヒレと蟹餡は非常に繊細で旨味が強いため、厚みのあるシャルドネが最適)
・宮保炒鶏塊→アルザスのリースリング、ドイツのカビネット、ガメイ
(辛味を和らげるには少し果実味のある白が最も相性が良く、軽めの赤でも楽しめる)
・米豚の冷しゃぶ風 胡麻だれ冷し麺→ エルバルーチェ・ディ・カルーゾ(イタリア)、アルザスのアルザス ピノ・ブラン、辛口ロゼ(胡麻だれのコクを酸が切り、冷しゃぶとの相性も抜群。胡麻ベースの冷麺には北イタリアのエルバルーチェも好相性)

海鮮のミネラルや辛味との相性を重視したペアリングかと思いますが、なるほどと思う所と、どうかな?と思う所もありますが、なかなか興味深い結果でした。

↓今回も、素晴らしい中華コース料理を提供していただいた料理長の寺背文宏さんです。
ステレオタイプの中華料理ではなく、季節の素材を使用しながら、西洋や和の要素も巧みに取り込むことで、繊細さも持ち合わせたここの創作中華は、ワインとのマリアージュも楽しめるという意味で、最高のお薦めです👍

帰りは、車で1時間ほどの戸隠に立ち寄り、名店「そばの実」さんで、戸隠そばを味わいました。
こちらは、冬にはスキー帰りに何度か訪れています。今回、初めて夏に訪れましたが、開店前から比較的大きな駐車場は既に満車状態で、店には長い行列ができていました。
1時間以上待って、ようやく味わうことができました。
香り高く、コシのある麺は最高です。「ぼっち盛り」という独特の盛り付けのようです。

↓戸隠神社(奥社)も訪れました。参道の途中にある髄神門を経て、奥社まで40分近くかけて歩きます。奥社に近い上部は石段の上りになっており、結構きついです。

↓髄神門の屋根が凄いことになっていました。

↓ちなみに、ここは、6年前の冬にも訪れていました。

参道の両端にそびえる杉の根元の苔が神秘的です。

仕事を引退してから、2年が経つので、もはや夏休みという感覚はありませんが、茹だる暑さの都会を離れて、湖上のナイトクルーズで楽しむ花火鑑賞や信州の自然散策は、心身をリフレッシュしてくれるには充分な体験でした。
できれば来年も訪れてみたいと思います。

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この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス(2022)
JSA SAKE Dioploma(2018)
WSET Level3(2025)
CPA チーズプロフェッショナル(2017)
SSI 唎酒師(2018)
日本テキーラ協会 テキーラマエストロ(2017)

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