スキアヴェンツァ バローロ with オッチェリ・アル・バローロ

ピエモンテ州セッラルンガ・ダルバに畑を所有するワイナリー、2012年ヴィンテージのスキアヴェンツァ バローロです。久々に購入した同州産の個性的なチーズ、オッチェリ アル バローロに合わせました。

ワイナリーについて

スキアヴェンツァは1956年に現当主ルチアーノピラ氏の義父により設立されたワイナリーです。セッラルンガ・ダルバに9haほどの畑を所有し、年間4万本ほどのバローロを生産しています。セッラルンガ・ダルバは、バローロが造られる11のコネームの一つで、最も厳格で長期熟成能力の高いバローロの村と言われています。

バローロ セッラルンガ・ダルバ スキアヴェンツァ 2012年 
[2012] Barolo Serralunga D’Alba Schiavenza

 野生酵母を使用し、コンクリートタンクによる発酵。昔ながらの大樽で熟成するという伝統的な造り。濾過は行わず、SO₂の使用も最低限。

f:id:turque1991:20201025094433j:plain

やや淡い少し黒みがかったラズベリーレッド。レッグはやや長め(alc14.5度)。クランベリー、ラズベリーやチェリーの熟した赤系果実がぎっしりと詰まったような香り、スミレ、ドライハーブ、ドライフラワー。シナモンや黒胡椒のスパイス。味わいのアタックは、豊かで伸びやかな酸。ネッビオーロらしいタンニンも豊かで口中に広がるが、落ち着いており、シルキーな印象。僅かに感じる収斂性でネッビオーロと区別できるかもしれないが、あまり考えずに味わうとクラシカルなピノ・ノワールと間違えそう。
とてもエレガントなバローロです。

f:id:turque1991:20201025235028p:plain(3.5)

f:id:turque1991:20201025094449j:plain

▼チーズは、オッチェリ アル バローロです。ベッピーノ・オッチェリ(Beppino Occelli)社はイタリアのピエモンテ州クネオ県ランゲ地区のチーズ工房で、様々な創作チーズを造っています。黒トリュフ入りのクルティン(→こちら)やウィスキーや栗の葉を使ったチーズなどですが、最も有名なのが、バローロのブドウの搾りかすを使ったこのチーズで、「酔っ払いチーズ」という異名を持っています。

チーズ自体コクがありますが、ワインが染み込んだ独特の味わいと柔らかい酸味が感じられるチーズです。当然ながら、バローロとの相性が最高です。搾りかすは、結構乾燥しており、カリっという食感がありますが、ちゃんと食べられます。

f:id:turque1991:20201025094500j:plain

ちなみにベッピーノ・オッチェリはバターでも有名です。英国御用達のようです(食べたことありませんが、よく見かけます)

バローロには、やはり肉料理。特に煮込み料理であるビーフシチューとの相性抜群です。 

f:id:turque1991:20201025094514j:plain

スキアヴェンツァのバローロは、特にレゼルヴァが高い評価を得ているようですが、このスタンダードキュヴェは、バローロとしての骨格感を残しながらも、タンニンはシルキーで、エレガントさが感じられる比較的早くから飲めるバローロだと思います。バローロとしては、価格も手頃なのでお奨めです。

<了>

楽天市場でスキアヴェンツァのバローロを探す

楽天市場でオッチェリ・アル・バローロを探す

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1958年東京生まれです。
昨年、仕事をリタイアして大好きなブルゴーニュワインとグルメや旅行を楽しんでいます。
主な資格(Foods&Drinks):
JSA ワインエキスパートエクセレンス
JSA SAKE Dioploma
WSET Level3
CPA チーズプロフェッショナル
唎酒師

コメント

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

目次