バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

アンリ・マニャン リュショット・シャンベルタン 2009年

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ジュヴレ・シャンベルタンのドメーヌ、アンリ・マニャンのリュショット・シャンベルタン2009年です。アンリ・マニャンの息子で、最近は、ジュヴェリ・シャンベルタンのライジングスターと称され、高い評価を受けているシャルル・マニャンの手によるドメーヌのフラッグシップワインです。

 アンリ・マニャンは、1656年にはジュヴレ・シャンベルタン村の住人であったという由緒ある生産者で、ドメーヌは、ジュヴレ・シャンベルタン村の北西部の1級畑が広がる麓にあります。
▼当地で、セラファンのドメーヌを探していた時に偶然見つけました。(何と、ドメーヌ・セラファンのすぐ隣でした)。
表札には、「16世紀からのヴィニュロン(栽培農家の意味)」と書かれています。

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マニャン家と言えば、フレデリック・マニャン (ミシェル・マニャン)の存在もありますが、そちらは、モレ・サン・ドニの造り手です。血縁関係は不明です。

2007年からワイン造りに参画したアンリ・マニャンの息子のシャルルは、アルノー・モルテやベルトラン・デュガらとの情報交換を通じて栽培から醸造まで多岐に渡る改革を行い、大きな品質向上を成し遂げました。アルノー・モルテは、ドニ・モルテの息子で、ドニ・モルテの濃厚でオーキーなワインをエレガントなスタイルワインに変革しました(先代のワインは樽香が強すぎ、好みではありませんでした)。そのアルノー・モルテが立ち上げた研究ネットワークのひとりが、このシャルル・マニュアンです。

ということで、当然ながら期待が持てます。

リュショット・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタンの一連のグラン・クリュの畑の北西部に位置する3.3haほどの畑で、傾斜の上部のリュショット・デュスュ(Ruchottes Dussue)と下部のリュショット・デュ・バ(Ruchottes du Bas)に分かれます。

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▼畑の最上部からリュショット・デュスュを撮影したものです。

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この特級畑の所有者は、僅か8人です。なんといっても有名なのがアルマン・ルソー、そしてフレデリック・ミュニュレ・ジブールかと思います。ルーミエのリュショットも有名ですが、これは、地主の畑を借りて耕作するメタヤージュ(折半耕作)で、所有者は、ミシェル・ボヌファンです。他に、フレデリック・エモナン、フランソワ・トラぺ、そして、(以外にも)シャトー・ド・マルサネです。

アンリ・マニャンの所有は、0.16haほどで、Ruchottes DussueとRuchottes du Basの両方に渡っているようです。

ちなみに、アルマン・ルソーが所有する区画は、Clos des Ruchottesという上部の石垣に囲まれた特別なリューディです。

ドメーヌ・アンリ・マニャン リュショット・シャンベルタン 2009年
Domaine Henri Magnien [2009] Rucyottes-Chambertin Grand Cru 

平均樹齢は40年以上のVV。1回使用樽40%で10ヶ月間の熟成。

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周辺に少しレンガ色が入った中庸のルビーカラー。
抜栓直後から、ラズベリーやブルベリー、ダークチェリーの甘い赤黒系果実香。ローズヒップリコリスのドライハーブ香、オーク由来のバニラ、下草、腐葉土、紅茶の熟成アロマ。柔らかいアタック。やや高めの酸と滑らかに溶け込んでいるタンニン。ミネラル感もあり、旨味を感じる。

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直近に飲んだ、しっかりとした骨格を感じるジャック・プリウールのシャンベルタン(1999)に比べると、柔らかくエレガントな印象です。

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▼このワインに合わせるのは、ちょっと俗っぽいですが、「やきとんひなた」のテイクアウトメニューの焼きトンです。

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▼メインは、紀ノ国屋のハンバーグ。美味しいです!

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シャルル・マニャンが、アンリ・マニャンのドメーヌでワイン造りに参画して、3年目のワインです。未だ本領を発揮していない時期かもしれませんが、妖艶とまでは言えないものの、柔らかく、エレガントなワインであることは感じました(最も先代のワインは飲んだことが無いので比較できません)。購入当時、日本では、当初それほど注目されていなかったこともあり、このワインは、1万円程度で購入したと記憶しています。2017年からラベルのデザインが変わっていますが、それとともに3万円近い値段になってしまいました。シャルル・マニャンの手によおる最近の村名やプルミエ・クリュも是非試してみたいと思います。

(了)