Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

鉄板焼きステーキと愉しむシャトー・パヴィー2000年

先週末、静岡県伊東でタケノコ堀りを楽しみました。夜は、伊東市内のステーキハウスにて、鉄板焼きをサンテミリオンのシャトー・パヴィーの2000年とともに味わいました。美味しいステーキと最高の熟成ボルドー、素晴らしい相性を見せてくれました。

ここ何年か恒例になっている伊東でのタケノコ堀り。昨年はGWの4月29日でしたが、天候の問題か時期遅すぎたのかわかりませんが、やや不作でした。今年は、昨年より1週間ほど早い4月20日。義母の田舎にある竹林の中を特に探しまくることなく、至る所で土の中から筍が顔を出していました。

その場でアク抜きです。

一昨年は、アク抜き後、その場でバーベキューで焼きタケノコを味わったのですが、昨年・今年は持ち帰りです。
この夜は、伊東市内のレストランで、鉄板焼きを楽しみました。
トップブランド牛から黒毛和牛や伊豆ならではの新鮮な魚介類を鉄板焼きで楽しめるステーキレストラン、「ステーキ池田」です。店名の由来は3代前の創設者のお名前のようですが、今もこの馴染みのある名前が使われているようです。

昼間に収穫した筍を焼いてくれれば最高なのですが笑、当然ながら食材の持ち込みはできないので、今回はワインを持ち込み、極上のステーキと楽しみました。

ワインは、サンテミリオンのシャトー・パヴィ2000年です。
シャトー・パヴィは、2012年にサンテミリオンの最高格付けプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAにシャトー・アンジェリュスとともに昇格しています。2000年は、昇格前なので、ラベル上段の表記は、1erGRAND CRU CLASSÉとなっていますが、昇格後のラベルでは、1st Grand Cru Classé"A"の表記になっています。ちなみに、最新の2022年格付けで、長らくクラッセAを維持していたシャトー・オーゾンヌとシャトー・シュヴァル・ブラン、さらにシャトー・アンジェリュスが格付けを辞退したことにより、現在のクラッセAの格付けは、このシャトー・パヴィと2022年に新たに昇格したシャトー・フィジャックの2シャトーのみになりました。

ステーキ池田でのディナーですが、今回は、ワインに最大限合わせる為、「肉づくしコース」というコースを選びました。
↓合鴨のパストラミとクリームチーズ オレンジマスタード和え
こちらは、ビールでいただきました。

↓牛タンの鉄板焼きです。ねぎ塩だれと柚子胡椒で楽しみます。

タン元とタン中の硬さの違いが楽しめます。

↓国産牛のにぎり。これ絶品です。

↓季節のサラダ。生ハムとホタテのサラダでした(このコース唯一の魚介素材でした)

↓メインのステーキです。国産牛サーロイン+フィレが200g。追加料金で、国産牛が黒毛和牛にアップグレードされるようです。
↓目の前で、見事なフランベを見せてくれます。

↓ポン酢、ごまだれ、本わさび、黒胡椒のコンディメントでいただきます。

↓上がサーロイン、下がフィレ。通常はどちらかを選びますが、このコースは、両方を楽しめます。まさに肉づくしのコースです。

ここでワインの感想です。

写真のようにグラスの中心部は未だ漆黒、縁にかけて美しいグラデーションの入る輝きのあるガーネットの外観。30分前に抜栓してもらいましたが、熟成ボルドーの妖艶な香りが全開です。カシスやプルーンのコンポート、ドライフィグ、ナツメグ、カカオやなめし皮。森の下草や腐葉土、麝香、タバコの心地よいブーケが広がります。
味わいは、酸もタンニンもヴェルベットのように滑らか。時間と共に果実の甘みが湧き出てきます。酸・渋み・果実とアルコールの甘みといった全ての要素がバランス良く整ったまさに球体を感じさせてくれる桃源郷ワイン!

(4.8)

鉄板焼きの定番、ガーリックライスです。最後に焼いたおこげが添えられています。

↓デザートの柚子シャーベット。

今回の2000年のシャトー・パヴィーは、パーカーポイント100点を獲得しています。最近は5大シャトー以外にも100点ワインをよく見かけるようなりましたが、この当時は、未だ珍しく、話題になるとともに、賛否もあったことも記憶しています。ここ最近は、ブルゴーニュワインに傾倒してしまったせいで、ボルドーワインを味う機会も少なくなってしましましたが、パーカーの評価は別としても、20年以上の時を経たこのワインを味わうと、やはり別格の1本と感じられました。
美味しい鉄板焼きと素晴らしいディナーを楽しめました。

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