バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ドロワン シャブリ 1erCru モンテ・ド・トネール 2014 年

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 フランスの著名なワインガイド誌で ドーヴィサ、ラヴノーとともにシャブリ地区で3つ星の最高評価を獲得しているドロワンのシャブリ1級 モンテ・ド・トネールです。シャブリの特級畑のすぐ南東に位置するこの畑は、数あるシャブリの1級畑の中でも評価が高く、グランクリュ並みの評価を得ています。

 ドロワン家は、1600年代から続くシャブリの名門ですが、13代目のジャン・ポール・ドノワン氏の息子、ブノワ・ドロワン氏がワイン造りに加わり、一気に名声を高めました。フランスの「Le guide des meilleurs vins de France」(ル・ギィド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランス)誌2019年・2020年度版でシャブリ・オーセロワ地区の3つ星生産者に選ばれています。この地区で、他に選ばれた三ツ星生産者は、シャブリを代表する名手ヴァンサン・ドーヴィサ、フランソワ・ラヴノーのみということを考えれば、ドロワンが如何に高く評価されているかが分かります。ブノワは、最新のニューマティックワインプレス(タンク内で風船のような袋を膨らませて葡萄にストレスがかからないようにゆっくり圧搾する圧搾機)を使用し、果実味を生かし、畑の特徴を損なわないワインを造り出すという、まさに新世代の造り手です。

▼昨年、シャブリを訪れた際、特級畑レ・クロから撮影したシャブリの街並みです。

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▼レ・クロの畑の真正面、緑の弧を描いた屋根をもつ建物が、ドメーヌ・ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワンです。

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▼ドメーヌの裏手にはスラン川が流れています。

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▼モンテ・ド・トネールの畑は、一連のグラン・クリュ畑の南東、直ぐ近くにあります。

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▼レ・クロから見た南東方向。手前が、グラン・グリュのブランショット、奥に見えるところにモンテ・ド・トネールの畑が広がります。

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ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワン(Jean Paul & Benoît Droin)
シャブリ  モンテ・ド・トネール 2014年

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輝のある麦わら・クリームイエロー。
まずシャブリらしい強いミネラル。青リンゴ、ライム、花梨の果実。バニラを感じるオーク香はそれ程強くなく、絶妙な樽のバランスを感じる。優雅ながら流石に酸はしっかりしているが、低収量がもたらすのか、蜂蜜を感じる甘みもあり、これから悠に10年以上は熟成するであろうと思わせるシャブリ。

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これは、素晴らしいシャブリだと思います。

まさに牡蠣を感じる素晴らしいミネラル感、はっきりしているが、荒々しくない酸、まろやかな甘み。控えめながら、複雑さもたらすオーク香。全てが高次元にまとまったワインです。あと数年置けば、複雑さが顕れさらに美味しくなると思います。

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既に価格上昇は始まっていますが、ドゥーヴィサやラヴノー並の価格や入手難になる前に買っておきたい造り手です。

あと14年のブルゴーニュ白ですが、適度な酸をがあり、15年ほど甘くなく、16年ほど価格が高くありません。17年から19年の3年間は、暑い年なので、ワインとしては、美味しいでしょうが、シャブリらしい酸が出せるのかは?です。

(了)