昨年6月以来のウィリアム・フェ―ブルのグラン・クリュ、ブーグロの2017年です。順序でいえば、右の2016年ですが、今回は、シャブリとしては、特に評価の高い2017年(左)を開けてみました。
ブーグロは、 シャブリの7つのグラン・クリュの中で最も西に位置する特級畑です。
▼写真中心の畑が、ブーグロ、手前がヴォーデジール、右上の向きがやや異なる畑が、プリューズです。
南西向きの畑。粘土質が濃く深く広がる、保湿性に優れた土壌で、ウィリアム・フェ―ヴルは、この畑の約半分を所有しています。
ドメーヌ・ウィリアム・フェ―ブル シャブリ・グラン・クリュ・ブーグロ 2017年
Domaine William Fevre [2017] Chablis Grand Cru BOUGROS
手摘みで収穫したブドウを、空圧式圧搾機で優しく圧搾、アルコール発酵とマロラクティック発酵を行った後に、50~60%をフレンチオークの古樽で約5~6ヵ月間澱とともに熟成し、ステンレスタンクで約9ヵ月間、合計14~15ヵ月間熟成させて瓶詰め。
輝きのあるグリーンがかった淡いイエロー。レモン、ライムの完熟した柑橘系果実。白い花、レモングラスやヴェルヴェーヌ等のフレッシュハーブや白胡椒。シャブリらしい火打ち石を感じる強めのミネラル。樽からの上品で突出しないバニラの香り。アタックの口当たりは優しく、豊かな酸はシャープというより、ふくよかに感じる。やや甘い余韻。
(3.6)
▼正月の贅沢、久々のタラバガニと。最高の組み合わせです!
▼アボガドの刺身。これも意外とこのシャブリによく合います。
2015年に引き続いての(2016年を飛ばして)2017年のブーグロでしたが、やはりウィリアム・フェーブルのシャブリは、安定している感があります。2017年のシャブリは、特に評価が高く、Vinousで100点を取ったド―ヴィサのプリューズ等購入しました(ラヴノーは買えず)。ウィリアム・フェーブルは、ラブノー、ドーヴィサとともに名門御三家とも言われますが、人気では大差がついています。その分価格もリーズナブルで、かつリリース後早くから楽しめるシャブリかと思います。三千円程度で購入できるノーマル・シャブリもお奨めです。
<了>