バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

長崎産牡蠣とシャブリ・プルミエ・クリュ

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定番中の定番。牡蠣とシャブリです。牡蠣は、娘の長崎旅行のお土産、長崎県瑞穂産、ワインは、最近注目のジュリアン・ブロカールの1erクリュです。

この時期、最高の組み合わせ、牡蠣とシャブリです。

何年か前に、漫画「神の雫」で牡蠣とシャブリのマリアージュを扱った話があり、果実味豊かなシャブリのプルミエクリュ(確かヴァイヨン?)が牡蠣の生臭さを強調してミスマッチというストーリだったことを記憶しています。昨今のブルゴーニュワインの高騰のなかで、評価の割には、価格は抑えられているシャブリ。比較的良く飲みますが、確かにシャープな酸とミネラルさが前面に出たシャブリらしいシャブリと果実味が豊かで樽熟成により複雑さを持ち合わせ、ブラインドで飲んでも他の地域のブルゴーニュと区別できないような「ふくよかで複雑な」シャブリの2通りがあることを感じています。今回のシャブリは、ジュリアン・ブロカールのプルミエ・クリュ、コート・デ・レシェです。

ジュリアン・ブロカールは、シャブリを代表するジャン・マルク・ブロカールの息子が立ち上げたドメーヌです。正直、ジャン・マルク・ブロカールのワインは、あまり興味は無いのですが、ジュリアン・ブロカールについては、数年前に飲んで以来、お気に入りのシャブリになっており、2019年夏にシャブリを訪れた際に、ドメーヌのショップに立ち寄って試飲のうえ、数本のワインを購入しました。ここでは、お父さんのジャンのワインとジュリアンのワインの両方を扱っていましたが、結局購入したのは、全てジュリアンのものでした。

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今回飲んだ、コート・デ・レシェは、現地購入ではなく日本で購入したものです。

[2018] Julien Brocard Chablis Premier Cru Côte de Léchet

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コート・デ・レシェ(Côte de Léchet)は、シャブリの中心から西側に位置し、国道を挟んでグラン・クリュの畑の反対側に存在しています。南側にはヴァイヨンやモンマンといった有名な1級畑(正確には畑群)がありますが、それらに比べると知名度は劣るかと思います。ちなみに、このドメーヌのワインは、蝋キャップが採用されています。上部にはドメーヌのマークが刻まれている凝ったものですが、ちょっと雑(笑)です。

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今回は、長崎県瑞穂産の牡蠣に合わせました。

生で食べられる新鮮なものですが、量も多く、食あたりが怖いので、蒸し牡蠣でいただきました。

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こんな感じで、素晴らしく肉厚でふっくらとした身で、貝柱の旨味も凄いです。

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ワインの感想ですが、

外観は輝きのあるクリームイエローで若々しさを感じます。まあ、2018年ですから。
香りの印象は、まず、少しスモーキーさのある典型的な火打ち石が感じられる極上のミネラル。続いて、レモン、グレープフルーツの柑橘系の心地よい果実香。味わいは、ミネラルに生き生きとして伸びやかな酸が口中に広がります。酸と柑橘系果実の心地よい余韻が後をひきます。

最近は、グランクリュのシャブリを味うことも多く、それらは、樽香が強く、確かに複雑で美味しいのですが、「これってシャブリ?」と思うこともしばしばです。しかし、このシャブリは、まさに正統なシャブリを感じさせてくれます。2018年らしい豊かな果実味は感じられながら、甘さはぎりぎり許容範囲に抑えられており、シャープな酸と圧倒的なミネラルにうっとりさせられます。

さて、今回の牡蠣との相性ですが、文句なしです。冒頭に書いたシャブリ・プルミエ・クリュとのミスマッチは、微塵も感じられません。当然ながら、生牡蠣ではなく、蒸し牡蠣であることが大きいかと思いますが、蒸したことにより、少し燻したような香ばし味わいとこのワインのもつ、まさに火打ち石を感じさせる香ばしいミネラルが素晴らしい相性を生み出しています。

牡蠣とシャブリというあまりにも定番的な組み合わせですが、今回は、まさにマリアージュの典型を感じさせてくれる体験でした。それにしても、この長崎瑞穂産の牡蠣、肉厚で、最高でした。

(了)