Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ 1erCru シャンパン 2018年 

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先日のヴォルネイ・1erCru・フルミエに引き続き、2018年ヴィンテージのドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユを飲みました。今回は、同じヴォルネイの1級ながら、より上級銘柄に位置づけられるヴォルネイ・1erCru・シャンパンです。

前年に引き続きメディアの評価がすこぶる高いドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユの2018年ヴィンテージです。 先月に飲んだヴォルネイ・1erCru・フルミエは、リリース直後にも関わらず、華やかな芳香と凝縮した果実味に溢れる素晴らしいワインでした。
フルミエとともに何本か購入したヴォルネイ1級のシャンパンを開けてみました。

マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・シャンパン 2018年
[2018] Domaine Marquis d'Angerville Volnay 1erCru Champans


f:id:turque1991:20210405222127j:plainシャンパン」は「傾斜の畑」という意味。赤土が多く、低地では砂利が多い粘土質で、高地はごつごつした石灰質土壌。マルキ・ダンジェルヴィーユは、約4haの東西(低地から高地)に延びる区画を所有している。樹齢は約35年。

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若いヴィンテージでもあり、開かせるためにデキャンタしましたが、結果的には十分開いており、それほど意味はなかったようです。ちなみに、これ、デキャンタにワインシャワーとワインロートがセットになっているリーデル社のセット商品で、結構優れモノのです。流石に滓はないので、ロートは使用していません。

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 艶と深みのある紫が混ざる濃い目のルビーレッド。レッグはやや長め。
ラズベリーブラックベリー、カシス、プルーンのコンポートを感じる濃密な赤黒系果実の香りとロースト香。ハイビスカスや牡丹の赤や紫の花。なめし皮や黒胡椒、シナモン等のスパイス香。味わいのアタックは、凝縮した果実味。酸は豊かですが、それ以上に果実味が豊かなため、決して酸だけが突出していません。タンニンは既に溶け込んでおり滑らか。若くして、既にバランスが取れており、とげとげしさが一切感じらず、豊かながらも柔らかく感じられる果実味と暑い年の過熟さを感じさせない酸が広がり、アフターも長め。同じヴィンテージのジュヴレ・ジャンベルタン等とは対極をなす女性的なワインです。
このクラスでも十分開いており、今飲んでも美味しいですが、熟成によるブーケや複雑さが加われば、更なる期待ができる予感がします。

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フォアグラ大根とステーキと。
フォアグラ大根の方は、この赤よりも、どちらかと言えば、一緒に飲んだブランディーズのマディラの方が好相性でした。

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ブルゴーニュ赤には、鶏肉の煮込み等がベストですが、このワイン、結構ボリューム感があるので、牛のステーキも大丈夫です。

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予想通り、2018年のマルキ・ダンジェルヴィ―ユの素晴らしさを感じられる1本でした。ただ、現時点では、(同時に比較した訳ではありませんが、)先日飲んだ同じヴォルネイ1級のフルミエとそれほど大きな差は感じられませんでした。とは言え、このワインの果実味の凝縮感、厚みはより感じられ、今後の熟成により、差が出てくるのではないかと思います。
ヴォルネイの中では、比較的高価な部類に入るかと思いますが、それだけの価値があるワインだと思います。

<了>

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