暑い日が続き、家飲みワインも白に走りがちでしたが、やはりブルゴーニュ赤がすぐに恋しくなってしまいす。ジャン・ジャック・.コンフュロンのニュイ・サン・ジョルジュ・1er・レ・シャブフ2017年です。ほどよい熟成感のある好みのブル赤、やっぱり、いいですね。
プレモー・プリセに拠点を置くドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロン(J.J.コンフュロン)。アンリ・ジャイエと並びシャルル・ノエラの系譜をもつ造り手ですが、同じ系譜のアラン・ユドノ・ノエラに比べるとやや地味なのでか、その分、価格の高騰も抑えられているようです。どちらも、シャルル・ノエラから引き継いだと思われるグランクリュのロマネ・サン・ヴィヴァン(RSV)を所有していますが、アラン・ユドノ・ノエラが、10万円を遥かに超えているのに対して、j.j.コンフロンのRSVは、かろうじて、10万円以内に収まっているようです。まあ、比較の問題で、こちらも過去に比べると、とんでもなく高いことには変わりありませんが....。
[2017] Jean Jacques Confuron Nuits St Georges 1er Cru les Chaboeufs
J.J.コンフュロンのニュイ・サン・ジョルジュ・レ・シャブフは、3年ほど前に、2012年を飲んでいますが、この時は、同じ1級のオー・ブドー(Aux Boudots)との比較で、ちょっと分が悪く、あまり印象的ではありませんでした。
ちなみに、1級畑のレ・シャブフは、ニュイ・サン・ジョルジュの村の中心の南側にあり、銘醸畑ヴォークランに接しています。しかし、他の造り手は、あまり目にすることはなく、ちょっと地味なプルミエ・クリュの印象です。
やや熟成を感じさせる艶のある中程度の濃さのラズベリーレッド。
香りは、良く開いており、ラズベリーやアメリカンチェリーにやや熟したイチジクの香りもあり、凝縮感のある香りです。ドライフラワー、シナモンや甘草の甘いスパイスとやや土っぽさも。下草、腐葉土やダージリンを感じる熟成からのブーケが加わり、結構複雑で魅力的。
アタックは、甘みを伴う柔らかいながら豊かな酸。タンニンは、液体に完全に溶け込んでおり滑らか。ミッドパレットに綺麗な酸が口中にぐっと広がり、やや甘く円やかなタンニンがミルクティのような余韻を残す。
酸はやや強めですが、よく熟した果実の甘さとバランスが取れており、適度な熟成感と相まって美味しい。
(3.4)
▼チキンウィングと。相性抜群です。
正直、過去に飲んだ2012年は、やや印象が薄かったのですが、こちらは、凝縮した果実味と熟成からの複雑さを感じられる印象的な1本でした。2017年は、2018年、2019年ほどでなくても、暑かった年と記憶していますが、熱量はほどほどで、このワイン、柔らかさを兼ね備え、プルミエ・クラスでも今から十分楽しめるワインのような気がします。改めて、「やはり、ブルゴーニュ」と思わせてくれるワインでした。
了