Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

J.J.コンフュロン ロマネ・サン・ヴィヴァン 2005年 at 富士山中湖 

f:id:turque1991:20210505142253j:plain

ドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロンのロマネ・サン・ヴィヴァン2005年です。ギイ・アミヨのシャサーニュ・モンラッシェ・1erCru・レ・ヴェルジェ2014年とともに山中湖マウント富士のフレンチと愉しみました。

▼富士山の麓、山中湖を見下ろす高台に建つホテルマウント富士(ハーベストクラブ山中湖マウント富士)です。

f:id:turque1991:20210505142332j:plain

▼部屋の窓からは、こんな感じの真っ白い雪をいただく富士山とブルーの山中湖という美しい風景を楽しめます。ピンクの桜もまだ散りきらず残っていました。

f:id:turque1991:20210505142347j:plain

▼今回、ホテル内のフレンチレストラン「ザ・メインダイニング」で、ディナーを愉しみました。

f:id:turque1991:20210505143211j:plain

レストランでは、シニアソムリエの渡辺さんにサービスしていただきました。
ロマネ・サン・ヴィヴァンについては、グレートヴィンテージである2005年のグラン・クリュということもあり、より開かせるために、デキャンタをお願いしました。

f:id:turque1991:20210505143808j:plain

今回はワインを持ち込みましたが、こちらのレストラン、ワインのストックが素晴らしようで、渡辺さんにセラーを見せていただきました。特にフランスの1980年代を含む古酒が充実しているようです。DRCを含むブルごニューの数々の銘酒や82年のボルドーはちょっと垂涎ものです。

f:id:turque1991:20210505144009j:plain

まずは、白から。
ドメーヌ・ギイ・アミヨのシャサーニュ・モンラッシェのプルミエ・クリュです。

ドメーヌ・ギィ・アミヨ・シャサーニュ・モンラッシェ・1er・レ・ヴェルジェ 2014年
[2014] Domaine Guy Amiot er Fils Chassagne-Montrachet 1erCru Les Vergers

 

ギィ・アミヨは、シャサーニュ・モンラッシェ村に4代続く作り手で、現在は、ドメーヌ名にもなっているギィに変わって二人の息子ティエリ―とファブリスがドメーヌの運営に携わっています。レ・ヴェルジェは、ピュリニ―・モンラッシェ寄りにある1級畑になります。

f:id:turque1991:20210505154542j:plain

f:id:turque1991:20210505144649j:plain

輝きのあるクリームイエロー。
青リンゴや柔らかい柑橘系の香りとアカシアの花、バニラにくっきりと感じられる石灰からのミネラル香。僅かにナッツの複雑な香りも。アタックには少し蜂蜜っぽい上品な甘味と豊かな酸。甘酸絶妙なバランス。凝縮した果実味は、とろみを感じるほど。心地よい苦みを伴う余韻は長め。

1年ほど前に、同じ2014年に同じシャサーニュ・モンラッシェ1級のラ・マルトロワを飲みましたが、比べると僅かに熟成が進んでいる印象を感じます。比較的遅摘みの傾向があるドメーヌのようで、前述のとおり、とろみを感じるほどに熟度の高さが感じられます。樽香も強すぎず、バランスの取れた1本です。このドメーヌのワイン、お気に入りです。

f:id:turque1991:20210505153803p:plain(3.6)

アミューズブーシュのテリーヌ(だったと思います)

f:id:turque1991:20210505145005j:plain

▼ホワイトアスパラガスのポワレ 生ハム添え。

f:id:turque1991:20210505145048j:plain

▼魚料理は、カジキのソテー。

f:id:turque1991:20210505145032j:plain

▼ここからは、デキャンタしてもらったメインの赤ワインで。

ドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロン ロマネ・サン・ヴィヴァン グラン・クリュ2005年
[2005]Domaine Jean-Jacque Confuron Romanee Saint Vivant Grand Cru 

プリモ・プリエ村のドメーヌ、ジャン・ジャック・コンフュロン(J.J.コンフュロン)のフラッグシップワインです。J.J.コンフュロンは、シャルル・ノエラの系譜にあるドメーヌで、このグラン・クリュの畑もシャルル・ノエラからアラン・ユドロ・ノエラと共に引き継いでいます。

f:id:turque1991:20210505144355j:plain

光線の関係もあるのかもしれませんが、うっとりするような艶っぽいルビーカラー。
レッドカラント、ラズベリーアメリカンチェリーの赤系果実とスミレ、ハイビスカスのフローラルな華やかなアロマが鼻孔をくすぐります。樽からのバニラやロースト香、ドライハーブ、リコリスやアジアンスパイス。豊かな酸、タンニンは未だしっかりしていますが、とてもシルキーで滑らか。アタックから中盤まで甘みと綺麗で上品な酸が口中に広がり、長い余韻に続きます。
これに熟成のブーケが加われば、素晴らしいのですが、未だ芳醇で凝縮した果実の要素が強すぎるのか、熟成香はそれほど目立ちません。
これぞ、まさに、ヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュと感じられる1本でしたが、本当の飲み頃は5年後くらいかもしれません。

f:id:turque1991:20210505162817p:plain(4.3)

f:id:turque1991:20210505154918j:plain

▼牛フィレ肉のグリエ 和風仕立て

f:id:turque1991:20210505145217j:plain

▼特製デザート。春っぽい演出です。

f:id:turque1991:20210505145241j:plain

翌日は、天気に恵まれ、周辺のドライブに。
ホテル近くの「山中湖花の都公園」から見る桜と富士です。

f:id:turque1991:20210505145317j:plain

▼公園も営業しており、観光客もそこそこ多く訪れていましたが、コロナ禍でもあり、入園は諦め、外のチューリップ畑を散歩。空の青と、白い雪、赤いチューリップのコントラストがなかなかでした。

f:id:turque1991:20210505145341j:plain

これまで、あまり訪れることのなかった富士五湖ですが、高速のインターにも近く、東京からアプローチは、意外に便利に感じました。
ホテルは、感染対策も万全で、安心して、久しぶりの美味しい外食を美味しいワインと堪能することができました。

<了>

楽天市場でドメーヌ・ギイ・アミヨを探す

楽天市場でドメーヌ・ジャン・ジャック・コンフュロンを探す