バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ドメーヌ・ペロ・ミノ ニュイ・サン=ジョルジュ 1erCru ラ・リシュモン 2011年

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 先週のシャペル・シャンベルタンに引き続いて、ドメーヌ・ペロ・ミノのニュイ・サン=ジョルジュの1級ラ・リシュモンです。ビンテージ的には、期待していませんでしたが、飲み頃の柔らかく美味しいブルゴーニュ赤でした。良い意味で予想を裏切られました。

1級畑ラ・リシュモン(La Richemone)ですが、ヴォーヌ・ロマネに隣接するニュイ・サンジョルジュの北部エリアに位置します。Les Damodes、Au Murgers、Au Chaignots、Aux Crasといった1級畑に隣接してます。面積は1.92haほどで、殆ど見かけることはありませんが、かつて、近くの酒屋で購入したオーレリアン・ヴェルデの2006年を飲んだことがあります。果実味豊かで非常に美味しいワインで、その後、オーレリアン・ヴェルデのワインを購入するきっかけになりました。ただ、その後、オーレリアン・ヴェルデのラ・リシュモンを目にしたことは無いので、おそらく買いブドウだったのではないかと思われます。
ペロ・ミノのラ・リシュモンは、2001年に引退したヴォーヌ・ロマネ村のぺルナン・ロサンが所有していた畑のようです。

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ドメーヌ・ペロ・ミノ ニュイ=サン=ジョルジュ 1級 ラ・リシュモン 2011年
Dom. Perrot Minot Nuits Saint Georges 1er Cru La Richemone  2011

ドメーヌ・ペロ・ミノは、1973年にドメーヌ・アルマン・メルヌから分割してできたモレ・サン・ドニに本拠を構えるドメーヌです。アンリ・ペロ・ミノ氏から1993年に息子のクリストフ・ペロ・ミノ氏の引き継がれています。クリストフ・ペロ・ミノはブルゴーニュの神様と呼ばれているアンリ・ジャイエ氏の最後の弟子と言われる人物です。

ペロ・ミノのワインを最初に飲んだのは、2002年だったと記憶しています。抽出の強い造りのようで濃縮感のある印象がありましたが、先日、2006年のシャペル・シャンベルタンを飲んで、以外にも柔らかく、まろやかなワインになっていることに驚きました。一緒に飲んだ(濃厚で知られている)クロード・デュガのシャペル・シャンベルタンと比較しても、濃さには明確な差が見られました。
https://www.wine-and-cheese.net/entry/2020/02/12/230753

ラ・リシュモーヌの区画は、ヴォーヌ・ロマネと地続きの斜面であり、ヴォーヌ・ロマネと土質構成が似ています。隣接するオー・ミュルジェやレ・ダモードがそうであるように、酒室もヴォーヌ・ロマネのワインに似ていると思われます。

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少しガーネットがかったルビー色。抜栓した直後から、腐葉土の熟成香が少し入り混じった甘い果実の香りが漂います。ラズベリーアメリカンチェリーの赤系果実や完熟プラム、シナモン、紅茶、腐葉土。樽香はそれほど強くありません。口に含むとアタックから果実の甘みを感じ、スムースでベルベットのようなタッチのタンニンは液体に完全に溶け込んでいます。とにかく、華やかで柔らかさを感じるワインです。ニュイ・サンジョルジュっぽい土っぽく頑強なイメージはまるでなく、やはり隣接するヴォーヌ・ロマネやさらに、シャンボール・ミュジニーのような印象です。

あまり評価の高くないヴィンテージですが、これは明らかに掘り出し物でした。

f:id:turque1991:20200220001935p:plain(4.0) 2019年に12K円で購入

揚げ物、ステーキ(シャトーブリアン)に良く合います。

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 2週連続で、ドメーヌ・ペロ・ミノのワインを飲みましたが、濃く、樽香の強いイメージがあったので、2本とも、「こんなに外向的で柔らかいワインだったっけ?」という驚きの印象でした。明らかに造りが良い意味で変わっています。どちらも果実の凝縮感と複雑な熟成感が入り混じった素晴らしいワインでした。
残念ながら、今回飲んだラ・リシュモンは、なかなか手に入りませんが、機会があれば、最近の他銘柄も飲んでみたいと思います。

(了)