バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

ギリシャの白ワインとチーズ

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ギリシャのワインとチーズは、ともに紀元前からの長い歴史を誇ります。最近注目されているギリシャの固有品種アシルティコ種によるキリ・ヤーニの白ワインとギリシャを代表するフレッシュタイプのチーズ「フェタ」です。

ギリシャはワインの起源と呼ばれる国の一つで、歴史は紀元前2千年に遡ります。地中海性気候ならではの豊富な日照量と、海洋からの冷風が葡萄栽培には好条件となり、アロマ高く豊富な酸をもったワインを産出しています。300種類以上もの固有品種を有し、現在40種類以上の品種がワイン造りに利用されています。

そのなかで、強い個性をもつ白ワイン品種アシルティコはエーゲ海に浮かぶサントリーニ島の土着品種ですが、世界のトップソムリエや評論家から注目を集めています。最近は、日本初のマスター・オブ・ワイン(MW)の大橋健一氏が絶賛したことで有名になりました。とはいえ、生産地・生産量は限られており、一般の店舗で、見つけることはなかなか難しいと思います。

キリ・ヤーニ アシルティコ フロリナ 2017年
Kir-Yianni 2016 Assyrtiko Florina


キリ・ヤーニは、ヤーニス・ブタリス氏によって1997年に設立された名門ワイナリです。土着品種の黒ブドウ、クシノマヴロから生まれる赤ワインは、多くの評論家から高い評価を受けていますが、アシリティコ種による辛口白ワインも大きな注目を集めています。
前述のとおり、アシルティコは、サントリーニ島の土着品種ですが、このワインは、北ギリシャ、西マケドニアの標高600mの冷涼な気候をもつアミンディオン地区で栽培される「山のアシルティコ」です。石灰岩土壌の上に砂質、ローム質土壌が広がる地で栽培されたアシルティコ100%のワインです。

f:id:turque1991:20200503234204j:plain淡いクリームイエロ。
シトラス、グレープフルーツ等の柑橘系の香り、パイナップル、桃、アカシア、ミネラルに少しペトロール香も感じる。
いきいきとした伸びのある酸。蜂蜜っぽい甘みも。
ソーヴィニヨンブランの酸とリースリングの芳醇な香り、セミヨンの甘みといった良いとこ取りをしたようなワインです。もともと暖かい地域の土着品種なので、赤ワインは期待できますが、白ワインについては、酸の足りないやや緩いといった先入観を持っていましたが、このワインは酸もしっかりしています。ステンレスタンクのみの熟成の為、ストレートにフレッシュな果実味を感じられます。

ギリシャのワインには、ギリシャのチーズということで、ギリシャを代表する羊乳チーズ、フェタ(Feta)をあわせました。

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フェタはギリシャ語で、「スライス」を意味します。ホメロスの生きた古代ギリシャからほとんど進化していないチーズで、古くから地元のみで消費されていましたが、1900年ころから輸出されるようになり、今では、大きなスーパーであれば容易に入手できます。
フレッシュタイプのチーズですが、塩水に2か月に置かれているので、未開封であれば半年近い長期保存ができます。羊乳チーズらしく、色は豆腐のように真っ白で小さな孔が多数あいています。

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定番のサラダに入れ、オリーブオイルに胡椒で食べました(グリークサラダ)。このチーズは、塩水に長期保存されているので、食べる前に塩抜きをします。塩抜きの時間は、好みで30分~半日程度で。今回は、一晩うすい塩水で一晩塩抜きしました。さすがに、塩味は弱くなりすぎた感はありますが、フルーティーでミネラル感のありアシルティコのワインに良く合います。

サラダに使用するチーズとしては、モッツアレラがあまりにも有名ですが、モッツアレラとは全く違い、ほろほろとした食感です。食感だけでいえばカッテージチーズに似ていますが、塩味があるのが特徴です。塩抜きの時間をコントロールすることで好みの塩味で味わうことが可能です。

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アシルティコ。なかなか面白い品種だと思いました。サントリー二島が原産のこの品種のワインは、海の幸との相性が抜群と言われます。今回は、「山のアシルティコ」でしたが、機会があれば、サントリーニ島の海のアシルティコと飲み比べてみたいと思います。

(了)