Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

料理と愉しむお気に入りのブル白

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お気に入りのブルゴーニュ白ワイン、ド―ヴィサのシャブリ1級ヴァイヨンとダニエル・エ・ジュリアン・バローのプィィ・フュッセです。仙台の実家にて魚貝料理と初夏の野菜と愉しみました。主役は、ワインではなく、あくまで料理です。

コロナの移動制限が解けた6月3週の週末、久々に実家に帰省し、ブルゴーニュワインをたのしみました。

白は、ブルゴーニュ最北部のシャブリと南のプィイ・フュッセ。同じブルゴーニュといっても全く個性の異なる白ワインです。

ヴァンサン・ドーヴィサ シャブリ 1級 ヴァイヨン 2016年
Vincent Dauvissat [2016] Chablis 1er Cru Vaillons

 

最近飲む機会の多いドーヴィサのプルミエ・クリュ ヴァイヨンです。ド―ヴィサのシャブリのプレミエ・クリュとしては、ラ・フォレと双璧をなす畑ですが、ラ・フォレが長熟により真価を発揮するワインに対して、ヴァイヨンは、丸みのある豊かな果実味をもつ、比較的近づきやすいプルミエ・クリュとして知られています。

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僅かにグリーンがかった輝きのある淡いイエロー。
青リンゴ、洋梨、グレープフルーツのよく熟した果実香と石灰の豊かなミネラル。白い花、レモングラス、ヴェルヴェーヌなどのフレッシュハーブと樽からのバニラ香。豊かな酸とミネラルは典型的なジャブリだが、熟した果実からの甘みとのバランスが絶妙。複雑さを味わうには、未だ熟成が足りない印象だが、これはこれで美味しいシャブリ。

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▼本マグロと真鯛の刺身。言うまでもなく、抜群の相性です。

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▼旬の焼きそら豆、右は、タジン鍋による鮭と野菜のトマト煮。酸とスパイスが利いており、シャブリにも良く合います。

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ダニエル・エ・ジュリアン・バロー プイィ・フュッセ ラ・ヴェルシェール V.V. 2014年 
Domaine Daniel et Julien Barraud [2014] Pouilly Fuisse  La Verchere V.V. 

最近は、最低月に2回程度は飲むお気に入りのダニエル・バローのプイィ・フッセです。自宅のセラーに常備しているワインのひとつで、ブルゴーニュの白として飲む頻度が高い造り手のひとつです。

フイィ・フュッセの格付けは行われていませんが、格付けが行われれば、確実に昇格するであろう畑を所有しています。フラッグシップは、樹齢70年のアン・ビュラン。最近この銘柄のみラベルデザインが少し変わり、それ以来入手しにくくなっています。これに次ぐのが、ラ・ロシュ、ラ・クレイ。そのトップ3に次ぐプイィ・フュッセの人気畑が、このラ・ヴェルシェールです。ドメーヌのすぐ隣の南に面した区画に植えられた40年から50年になるブドウ樹から造られるワインです。
ダニエル・バローが、1995年に初めてビオロジック農法を取り入れた畑でもあります。ドメーヌは、その後、徐々に広げて2005年頃から全所有畑をビオロジックにより栽培しています。
ダニエル・バローは、プィイ・フッセ全体で4.5haほどの畑を所有していますが、ラ・ヴェルシェールは、1haと単独畑としては、最大になります。

リアルワインガイド 92~93点で、ヴィンテージに依らず、だいたい安定していおり、ラ・ロッシュやラ・クレイと比較してもそれほど遜色はありません。価格も含めて、入手し易いプイィ・フッセだと思います。

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グリーンを少し残した艶のあるレモンイエロ―。
リンゴ、ライム、比較的穏やかな酸とミネラル。果実味豊かであるが、13年に見られた厚みまではそれほど感じない。いつもミネラルの強さが印象的なワインだが、これは、それほど強くなく、南ブルゴーニュらしい甘い果実味の印象が強い。熟成香は殆ど顕れておらず、複雑性を求めるのであれば、あと2年程の熟成が必要か?

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ダニエル・バローのフイィ・フュッセは若いうちはジューシーさが印象的なワインですが、最低でも5~6年熟成させて少し熟成香が出てきて本領発揮するワインだと思います。

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▼ホタテのカルパッチョ。食材はもとより、オリーブオイルとの相性も抜群です。

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▼アサリとキャベツの酒蒸し。塩気が、このワインのもつミネラルと相性が良いです。

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▼最後に肉に合わせるため、クロワのサヴィニー・ボーヌを開けました。

ドメーヌ・デ・クロワ  1erCru レ・プイエ 2012年
Domaine des Croix [2012] Savigny les Beaune Premier Cru les Peuillets

 

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中心に濃さが残るラズベリーレッド。
アメリカンチェリー、ブラックベリー等の赤黒系の果実香。酸は中庸。タンニンは溶け込んでおり、きめ細かい。果実味・酸・タンニンバランスが取れており優等生的なブルゴーニュ。その反面インパクトには欠ける印象。熟成による複雑性はあまり感じられない。

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ドメーヌ・デ・クロワのワイン、2009年ヴィンテージから、プルミエ・クリュを中心に結構飲んでいます。決して、近づきにくい酒質ではなく、そこそこ美味しいのですが、どちらかと言えば、ちょっと時間を要する長熟タイプなのか、なかなか期待するような熟成感を感じさせてくれません。過去グランクリュもいくつか購入していますのが、もう少し待った方がよさそうです。

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▼仙台牛の焼肉です。コロナ禍で需要が滞っているのか、仙台牛のセールを行っており、比較的安く購入できました。

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久々の仙台、料理が主役の2日間でした。
<了>