Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

ドルーアン・ラローズ シャペル・シャンベルタン 2005 at 斑尾

2023年1月 今シーズン最初のスキー旅行。斑尾(タングラム)にて、フレンチのコースとドルーアン・ラローズ・ラローズの2005年ラトリシエール・シャンベルタンを飲みました。一緒に飲んだドロワンのシャブリ・プルミエ・クリュと合わせて書きたいと思います。

このところの大雪で、斑尾タングラムのスキー場には、十分な雪がありました。

ホテルのレストランにて、持ち込ませていただいたワインとフレンチのコースを愉しみました。
まず、白は、シャブリのお気に入り生産者、ジャン・ポール・エ・ブノワ・ドロワンのシャブリ1級 モンテ・ド・トネールです。
ドロワンは、フランスの著名なワインガイド誌で ドーヴィサ、ラヴノーとともにシャブリ地区で3つ星の最高評価を獲得しているです。ちょうど2年前に2014年を飲んでいます(→ドロワンとモンテ・ド・トネル2014年はこちら)

輝きのある僅かにグリーンがかったクリームイエロー。天候に恵まれた2018年らしく良く熟した柑橘系果実に青リンゴや白桃、蜂蜜。シャブリらしい石灰からのミネラルに樽からの心地よいバニラ香。アタックには、もちろん豊かな酸も感じられますが、とろみを感じるほど凝縮した厚みを感じる果実味が支配的で、ブルゴーニュ南部のワインと勘違いしそう。柑橘果実の皮のような苦みがアクセントになっている余韻は長い。

(3.8)

やはり、いつ飲んでも美味しいシャブリです。入手困難なラヴノー、高くなってしまったドーヴィサに比べると入手しやすく、辛うじてまだ手が届く価格に抑えられています。おそらく不作の2021年ヴィンテージは、悲惨なことになるかと思いますので、在庫があるうちに入手しておきたいと思います。

ちなみにこのドロワンの2018年のモンテ・ド・トネールですが、日本のワイン&スピリッツの専門誌であるWANDSのシャブリ プルミエ クリュ特集にて、97点を獲得し、48銘柄中第一位の評価だったとのこと。

↓信州サーモンのマリネと信州の野菜のモザイク仕立て 青海苔ジュレ安曇野山葵ソースと一緒に

日本海底引き網魚 真鯛のポアレ アイオリと浅蜊セミドライトマトソース しっかりと焼いた真鯛の白子を添えて

スタンダードのシャブリは、シンプルに調理した魚介類との相性が良いですが、この種の複雑な料理には、この濃厚で骨格のあるこのシャブリ・プルミエ・クリュの相性が抜群です。

メインの肉料理には、

ルーアン・ラローズ  シャペル・シャンベルタン 2005年
[2005] Dorouhin  Laroze Chapelle-Chambertin Grand Cru

を合わせました。

シャペル・シャンベルタンもやはり2年ぶりに飲みます。この時は、ドメーヌ・ペロ・ミノの2006年とクロード・デュガの2007年でした(→こちらです)。どちらも素晴らしいグランクリュでした。

縁には熟成を反映するレンガ色が入るが、中心にはまだ濃さを残すラズベリーレッド。
抜染後、すぐに香りは開いたので、デキャンタはしませんでした。ラズベリーアメリカンチェリー、ブルーベリーの華やかな赤系を中心とする果実の香りにベリーのドライフルーツの香りが混ざる。赤いドライフラワーに深みを感じる牡丹の花、甘草やナツメグ、シナモンの甘いスパイスの香りが混然とした華やかな香り。味わいのアタックには豊かな酸と酸に負けない熟度の高い果実味。液体に骨格を与えているタンニンは滑らかながらしっかりと感じられます。

(4.2)

とにかく素晴らしい香りに圧倒されるワインでした。唯一残念なのは、余韻に感じる僅かに芯が残るタンニンでした。おそらく時間が解決してくれるものかと思います。

↓国産牛フィレ肉にポアレ じゃが芋と信州産茸のグラタン添え マルサラソース

ここのレストラン10年以上前から利用していますが、ここ数年は、見た目、味わいとも素晴らしく、シェフの力量を感じさせてくれます。

ルーアン・ラローズのグランクリュは最近では、2020年4月に2009年のボンヌ・マールを飲んでいますが、これも素晴らしいワインでした(→こちら)

ルーアン・ラローズは、ジュヴレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニーを中心に6つものグランクリュ畑を所有する凄いドメーヌですが、いまいち人気がないようで、日本のリアルワインガイド誌でも完全に無視されています。そのせいもあり、価格も抑えられており、このワインも2年半前に、12K円ほどで購入できました。最近のヴィンテージでは、1年ほど前には2018年のボンヌ・マールを購入しましたが、17K円ほどでした。ルーミエは別格としても、グロフィエのボンヌ・マールも2018年は、70K円近いことを考えると、本当にお買い得だと思います。

多くを飲んだわけではありませんが、ここの熟成したグランクリュは、いずれも素晴らしいものでした。偏見を捨てて試してみる価値は十分にあるかと思います。

楽天市場でドロワン シャブリ モンテ・ド・トネールを探す

楽天市場でドルーアン・ラローズのグラン・クリュを探す