レイモン・ユッセリオ・エ・フィスのシャトーヌフ・デュ・パプ・ルージュ。以前ここのキュヴェ・インペリアーレの2010年を飲んで感動しましたが、今回は、ノーマルキュヴェの2012年です。
シャトーヌフのユッセリオの名をもつ3つのドメーヌの本家にあたるレイモン・ユッセリオ。神の雫に取り上げられたユッセリオ家3代目のピエール・ユッセリオが有名ですが、2代目にあたるレイモン・ユッセリオのワインもロバート・パーカから非常に高く評価されています。
▼3年ほど前に飲んだインペリアーレの2010年です。さすがにWA99ptを獲得したワインだけあって、凝縮した黒系果実からのパワーには圧倒されました。
その後、同じショップの実店舗に残っていた1本をリピートしました。そちらは、もう少し寝かせて飲んでみるつもりです。
▼今回は、2012年のシャトーヌフ・デュ・パプのスタンダードキュベです。
色合いは、CNDPにしては、やや淡め。縁にかけて熟成感のあるレンガの色合いが混ざります。意外に熟成が進んでいる印象。
インペリアル2010年には、ジンギスカンを合わせませたが、こちらのワインには、骨付きのポークです。
香りは、カシス等の黒系果実というよりも、熟したイチジクやプラム。シナモン、リコリス、少し八角のようなオリエンタルスパイスも。
アタックにはCNDPらしい熟度の高い果実からの甘み、酸もタンニンも円やか。ミッドパレットから酸が伸びて、余韻にはきめ細かいタンニンからの苦み。
(3.0)
流石に前出のインペリアーレ2010年と比べるのは酷ですが、これはこれで、熟成感のあるCNDPを楽しめます。欲を言えば、中盤にもう少し深みが欲しいところです。
▼チーズは、信濃屋で購入した真空パックのフルムダンベール。250gで約1000円という安さに惹かれました。風味、やや控えめの塩味でお気に入りのブルーチーズですが、こちらは結構塩味が強く、風味もやや物足りません。やはり、いつものフェルミエのフルムダンベールが美味しいです。
暑い夏に濃厚な赤はちょっと控えがちですが、がっつり肉料理には、ボルドーやローヌを欲してしまいます。
久々のシャトーヌフ・デュ・パプですが、重すぎず、軽すぎず、そこそこ楽しめる1本でした。
了