バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

2005年ヴォーヌ・ロマネ 1erCru マルコンソール飲み比べ

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ブルゴーニュワインの良年2005年ヴィンテージのヴォーヌ・ロマネ・マルコンソール(Vosne-Romanee 1er Cru Malcosorts)のインプレッションです。シルヴァン・カティア―ルを筆頭に最近飲んだフランソワ・ラマルシュ、ブシャール、クロ・フランタンを比較したいと思います。

 ヴォーヌ・ロマネ村の1級畑マルコンソールは、DRCのモノポールLa Tacheの真隣という絶好のロケーションにあります。ヴォーヌ・ロマネ村の1級畑としては、クロパラントーやゴーションと共に評価が高い畑です。いくつかの著名なドメーヌが分割所有していますが、そこから産出されるワインは、価格も高めですが、おしなべて高い評価を得ている素晴らしいものです。

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まず、シルヴァン・カティアール (Sylvain Cathiard)です。

1984年、ヴォーヌ・ロマネ村で設立されたドメーヌで、父は、ブルゴーニュで高く評価されていたカリスマ醸造アンドレ・カティアールです。シルヴァン・カティアールのワインは、市場で極めて高い評価を受けているものの、生産量が少ないため非常に高価なワインになっています。このワインは、2008年のリリース時に購入しましたが、2万円と当時の同クラスのワインの倍近かった記憶があります。ちなみにwine-searcherでの現在の2005年の価格は、840$!です。

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2005 Sylvain Cathiard Vosne-Romanee 1er Cru Aux Malcosorts

今回は、福島の裏磐梯グランデコ東急ホテルのクレールに持込ませてもらいました。(2019/5/5)

ここは、毎年必ず1度は利用しますが、今年は3月に続き2度目になります。10年以上利用していていますが、シェフが代替わりしても常に素晴らしいフレンチを楽しましてくれます。

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鴨のフォワグラのポワレ 焼きポレンタ くきたち菜添え

芯に少し黒を帯びたルビー。ラズベリーアメリカンチェリーの甘い華やかな香り、シナモン、グローブのアロマも。もともとオークが強い作り手のようですが、このワインのタンニンはシルキーで甘く溶け込んでいます。フォワグラとの相性も抜群です。昨年11月に飲んだ2005年のLa Tacheに非常に近いワインで、これは感動ものです。強いて言えば、甘露さと奥行き感は流石にLa Tacheに軍配が上がりますが、その差はごく僅かです。どちらも、素晴らしいワインだと思います。

f:id:turque1991:20190718230907p:plain 4.8 (Impressive!)

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2005 DRC La Tache (2018/11/11)

次いで魚のローストとメインの牛ソテーです。
2杯目あたりから特に腐葉土、紅茶といった熟成香(第三アロマ)が目立ってきます。

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香草入り眼張のロースト 野菜のジュリエーヌ

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国産牛フィレ肉のソテー マルサラソースで

マルサラ酒のソースとの相性も抜群です。

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シトラスのムース パションフルーツとポメロ

次にフランソワ・ラマルシュです。このワインは、シルヴァン・カティアールの半月前の2019/4/20に自宅で飲みました。

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2005 Francois Lamarche Vosne Romanee 1er Cru Malconsorts

下の写真では明るく見えますが、やや濃い目の少し茶色の入ったルビー色です。縁に僅かにオレンジ色が見られます。

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ファーストアタックですが、一瞬古い木質の香りがあり、ブショネかと思いましたが、そのうちに消えました。暫くはウンともスンとも言わない閉じた状態でしたが、スワリングとともにラズベリー、スパイスの香りにレザーや腐葉土の熟成香が顕れはじめます。最初はそうでもなかったのですが、徐々に酸が明確になってきます。

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鴨のコンフィと香味の強いカマンベールチーズ(Le Rustique de Printemps)と合わせました。

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次いで、ブシャール・ペール・エ・フィスです。ラマルシュの1か月前の2019/3/20に札幌のワインバー モン・レーヴでグラスワインとして提供されていました。

ブシャールは、ボーヌ市内に拠点を置くネゴシアンとして有名ですが、調べると、このマルコンソールはドメーヌもののようで、2005年、すなわちこのビンテージがファースト・ヴィンテージになります。飲んだ時は、このことは知らずてっきりネゴシアンものと思いました。しかもブシャールが、マルコンソールを出しているのも知りませんでした。

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2005 Bouchard Père & Fils Vosne Romanée 1er Cru Aux Malconsorts

色調は少し茶色が入った中庸なルビー、ブルーベリー、アメリカンチェリーの香り、酸・タンニンともに突出してはおらず、派手さはないものの、バランスがとれており、ヴォーヌ・ロマネの特徴である華やかさも感じられます。

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最後にクロ・フランタンです。

ドメーヌ・デュ・クロ・フランタンは、ニュイ・サン・ジョルジュ村にあるドメーヌで、現在は大手のアルベール・ビショー社の傘下に入っています。

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2005 Clos Frantin(Albert Bichot) Vosne Romanee 1er Cru Malconsorts

こちらは、上記の3本と異なり、昨年の2月に飲んだものです。色はやや濃い目のルビー、比較的タンニンも感じましたが、ただ、この時は詳細のメモを取っておらずそれ以上の印象については、覚えていません。期待して飲みましたが、際立った印象は残らなかったようです。ただ、価格はとてもリーゾナブルです。

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4本のワインのうち、3本はほぼ同じ時期に飲んでいますが、飲んだ環境(雰囲気)や合わせた食事も全く異なっており、同じ土壌で、きちんと比較できるようなものではありませんが、やはり、シルヴァン・カティア―ルの素晴らしさは抜きんでています。
ラマルシュの同じワインは、実は数年前にも飲んでおり、その時の印象が、その後このドメーヌのワインを買い続けるきっかけになっていますが、この個体についてはベストとは言えませんでした。ラマルシュの最近の評価はすこぶる高いようで、いずれ、2010年以降のヴィンテージも試してみたいと思います。

(終)