バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

エマニュエル・ルジェ エシェゾー 2006年

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エマニュエル・ルジェ エシェゾーの2006年ヴィンテージとジョセフ・ドルーアン ピュイニー・モンラッシェ レ・フォラティエール 2014年です。熱海伊豆山のフレンチに持ち込みませてもらいました。

 最近著しく価格が高騰してしまったエマニュエル・ルジェの看板グランクリュ、エシェゾーの2006年とピュイニー・モンラッシェで人気の高い1級畑、レ・フォラティエール 2014年です。こちらは、ボーヌの大手メゾンのジョセフ・ドルーアンのものです。

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あいにくの梅雨の悪天候の中、熱海伊豆山のホテルのレストランでフレンチと愉しみました。

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東急ハーベストクラブ熱海伊豆山 コート・エ・シェル

まず、ジョセフ・ドルーアンのピュイニー・モンラッシェ1erCru レ・フォラティエール(Le Folatieres)から。レ・フォラティエールは、ピュイニー・モンラッシェ最大の面積を誇る1級畑です。斜面上部は雨が降ると、土砂の流亡が激しいことから、「フォール・テール」(狂った土地)が転じて、フォラティエールになったとされています。

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色調は少しグリーンがかったレモン・イエロー、グレープフルーツ、レモン、ライム、白い花の香り、バニラにわずかなバター。アタックには、シャープな酸、そして奥行きのあるミネラル感。最初は、柑橘系のニュアンスが抜きんでていますが、抜栓後、1時間程度で少し温度が高まったところで、酸が少しまろやかに感じられるようになりました。ただその時点では、殆ど残っていませんでした。

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金目鯛のサラダ  オレンジとアンディーヴ

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鯵のテリーヌ

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フォアグラのナチュラル バナナのキャラメリゼ

↑初めての味覚。濃厚なフォアグラに焦げた香りのバナナが絶妙に合います。前菜にフォアグラが出てくることは最近のフレンチではしばしばあることのようです。美味しいものは最後にという通例に拘らない考えに基づいているようです。ただワインに関していささか、困ってしまいます。ソーテルヌなどを間に入れるのは難しいですね。せめて、赤ワインが欲しくなり、少し前にデキャンタージュをお願いしたエシェゾーをサーブしていただきました。

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あまり見ることがありませんが、 デキャンタに金属製のワイン・ピュリファイアーを使用しています。滓を気にせずデキャンタが行え、注ぎ口でワインが拡散するので、エアレーション効果のあるようです。

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枝豆のヴル―テと貝のクロケット

甘鯛の鱗焼き。サクサクの鱗が香ばしくて美味しいです。

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甘鯛の鱗焼き サフラン風味のコンディメントと夏野菜のヴィネグレット

さて、主役のルジェのエシェゾーです。

やや黒っぽいルビーカラー。光線の関係もあると思いますが、想像していた以上に濃いめのカラーです。ブラックベリー、ブルーベリー、甘草、グローブ、胡椒、なめし皮、土っぽさとしっかりとした酸。デキャンタし、1時間半近くかけて飲みましたが、スパイシー感、やや強めのタンニンは最後まで殆ど変わりませんでした。

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1週間ほど前にフェブレイのエシェゾー2010年を家で家族で飲みましたが、それとの比較で渋くて少し飲みにくいといういまいちの反応でした。確かにフェブレイのエシェゾーで感じた甘露さがなく硬さが目立ちます。もちろん、造り手もヴィンテージも違うので一概に比較することはできませんが..。どちらかと言えば、ヴォーヌ・ロマネというよりジュヴレっぽさを感じるワインでした。

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地鶏腿肉もフォアグラ詰めロースト サルサバルサミコ

違うコースのメインですが、どちらも美味しい肉料理です。

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相州牛ロースステーキ エシャロットソース

最後のデザート。素晴らしいです。

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デザート

白のピュイニー・モンラッシェ フォラティエールは予想通りの美味しさで、あっという間に空になりましたが、赤はあまり進みませんでした。高級感を感じさせる奥行きのある香りのエシェゾーには間違いないと思いますが、スパイシーさが果実味を隠しているような感じがあり、もう少し甘露さが前面にでてくれればという感じでしょうか?

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エマニュエル・ルジェのワインが日本で高騰した理由は、リアルワインガイド誌の2014年ヴィンテージからの突然の高評価(2014年、2015年、2016年のエシェゾーとクロパラントゥに全て100点を付けています)に依るものです。この2006年のエシェゾーも92~93+とそこそこの評価です。ちなみに購入したのは2010年で当時の価格は2万円ちょっとでした。バックヴィンテージでなく、在庫品だったと思います。

下記は、今回のビンテージからちょうど10年後の2016年のエマニュエル・ルジェのトップ2です。某百貨店の抽選販売で購入できましたが、エシェゾーが5万円、クロ・パラントゥが13万円、計18万円!でした(2015年は全く購入できませんでした)。5年ほど前に比べると驚くほど高くなりましたが、これが日本の正規小売価格かと思います。インターネットで販売された2016年で同じような価格で出されたのはごく僅か(当然一瞬で売切れ)でした。多くのショップがプレミアム価格か抱き合わせ販売がされていてました。流石に売れ残っているショップもありますが、エシェゾーで10万円前後、クロ・パラントゥに至っては、30~40万円!の値付がされています。残念ながら、今やDRC並みに投機対象になってしまっているような気がします。

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リアルワインガイド誌は、ブルゴニュー・ラバーにとっては、今や購入判断のバイブル的な存在になっている(私も創刊号から全て持っています)ようですが、時に、とんでもない価格高騰を招いてしまいます。フーリエも同様だと思いますが、恐らく日本だけでなく、中国、香港や韓国にも影響を与えている結果だと想像しています。ヴィンテージや造り手の品質向上もあるかと思いますが、以前よりも点数が高めになっているのも気になります。点数やコメントだけを妄信せず、自分の好みに合った手頃なブルゴニューワインを探す努力をしたいものです。

果たして、2014年や2016年ヴィンテージは、いつ飲めるのでしょうか?

今回の2006年エシェゾーだけでは判断できません。とりあえず、同じように良年の2010年エシェゾーが1本あるので、これを飲んで判断したいと思います。

(終)

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