バッカスのささやき

ワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒との出会いと趣味のブルーベリー栽培を中心に日常を綴ります。

7月のウィークディワインいろいろ

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7月のウィークデイに楽しんだワインです。なかなか梅雨が明けずに、そろそろ、さっぱりとした夏の白ワインとはいかず、相変わらず重いワインを中心に飲んでいます。終盤になる、ようやく夏の暑さが到来。ロゼワインの季節です。

まず、重いローヌから。

 [2000] ドメーヌ・ド・ラ・コンブデュー(Cote du Rone Villages Rasteau Domaine de la Combe Dieu)

 ラストー(Rasteau)は、ローヌ南部に位置し、2010年に赤ワインでAOC(原産地統制呼称)を取得している比較的新しいAOCです。2つの川(ウヴェーズ川とエーゲ川)に囲まれた場所にあり、ミストラルで守られている地中海性気候で温暖な地域です。ヴン・ドゥ・ナチュレル(VDN:天然甘口ワイン)の産地としても有名で、VDNとして、1944年からAOCに認定されています。赤ワインは、グルナッシュ50%以上が義務付けられています。最近は、特に値段の割には、評論家の評価が高いワインも産出されており、注目すべきエリアだと思います。下の写真は、5年ほど前にラストーのすぐ近くのシャトー・ヌフ・デュ・パブを訪れた際に撮影したものですが、赤い土の上に丸い石がゴロゴロ転がっています。この大きな丸い石が、昼間に太陽から熱を蓄えて、気温が下がった夜間には熱を放出します。その結果、熟した果実味あふれる、しっかりとしたワインができあがります。

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2000年は、南ローヌ地方は、グレートヴィンテージで、大いに期待ができます。
ドメーヌ・ド・ラ・コンブデューというドメーヌは、聞いたことがありませんが、今回のワインは蔵出しのようで、こだわりのあるドメーヌと想像できます。

20年近く経っているにもかかわらず、未だ濃いガーネットですが、周辺部分に少しオレンジが入っています。高い粘性(アルコール度数は14度)があります。

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黒系果実、ブラックベリーやプラム、乾燥イチジク、甘草、タバコ、なめし皮。タンニンは果実に溶け込んでおり、味わいの中間に甘みと酸味が広がり、後半にわずかに苦みを感じます。 

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コルクに滓が付着しているだけでなく、コルクの底があったと思われる瓶の首の位置に滓がべっとりと付着しているのは初めてみました。

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パルミジャーノ・レッジャーノ、ピアーヴェ、ブルー・ド・ラカイユ、オッソーイラティ、熟成カマンベール、全て相性OKです。

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南ローヌ最高のヴィンテージのワインですが、2K円前半で購入できます。面白いワインだと思います。

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※[2016]ドメーヌ・ラ・スマドは、pp92、同”キュヴェ・コンフィアンス”は、pp96!

[2015] アンヌ・グロ&ジャン・ポール・トロ ミネルヴォア・レ・キャレタル(Anne Gros&Jean Paul Tollot Minervois Les Carrétals)

ヴォーヌ・ロマネの名手アンヌ・グロとショレイ・レ・ボーヌの名手ドメーヌ・トロ・ボーのジャン・ポール・トロの夫婦がタッグを組んでAOCミネルヴォアの地で興したワイナリーです。畑は、ミネルヴァワで最も高い標高をもつエリアにあり、ほぼヴォーヌ・ロマネ村とほぼ同じようです。アンヌ・グロ、トロ・ボーのワインともに大ファンであり、2008年のリリース当初から注目しており、これまで何度も飲んでいます。レ・キャレタルは、樹齢100年のカリニャン100%のワインです。

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グラスの底が見えないほどの濃いガーネット、長いレッグ、カシスやブラックベリー等の黒系果実が感じられます。黒胡椒や甘草、タバコ、土に、何故か少し燻したような火打ちのような香りもあります。最初は少し酸が優勢ですが、次第にバランスが取れていきます。すごく濃縮した果実味ですが、舌触りは滑らかで、タンニンもスムーズです。ランクドック・ルーションや南ローヌの安ワインに時々見られるジャミーな味わいはありません。樹齢の高さもあるかと思いますが、これだけ濃いのに、エレガンスすら感じるのは、やはり、作り手の力量でしょうか?

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このワインには、とにかく、肉が合います(笑)

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こちらのブルーチーズ(フルム・ダンベール)にも負けません。

かつては、大衆的なワインの産地のイメージがあるラングドック・ルーションですが、時々素晴らしいワインに出会います。

購入時の値段を確認したら、3.8Kでした。決してデイリーで飲むよなワインではありませんが、ローヌ好きのみならず、ブル赤好きの方にも、そしてボルドー赤好きの方にもお勧めしたい1本です。

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続いてブルゴーニュです。

[2009] シャルル・ノエラ ブルゴーニュ ピノ・ノワール(Charles Noëllat Bourgogne Pinot Noir

シャルル・ノエラは、アンリー・ジャイエとも比較される名ドメーヌでしたが、1980年代にルロワに畑を売却して引退して引退しています。アンリー・ジャイエは、(ブルゴーニュクラスですが)数回飲んだことはありますが、ドメーヌ・シャルル・ノエラのワインは実は一度も飲んだことがありません。このワインは、シャルル・ノエラ当主の甥にあたる、ネゴシアンの「セリエ・デ・ウルシュリーヌ」当主が「シャルル・ノエラ」の商標のみを譲り受けたものです。セリエ・デ・ウルシュリーヌのブランドのワインも何度か飲んでいますが、正直あまり印象に残ってはいません。

最近、インポータが大量に買い付けたようで、インターネットショップで、サントネやサヴィニー・レ・ボーヌからシャルル・シャンベルタンまで、様々な古酒を見かけるようになりました。

今回は、グレートヴィンテージの2009年のブルゴーニュです。

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写真では、光線の関係もあり、明るく見えますが、意外にもやや濃いめの少し沈んだルビー色をしています。ラズベリーアメリカンチェリー、スパイスと少しハーブのニュアンス、土っぽさもありますが、腐葉土というほど熟成した香りではありません。

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あまり、甘みは感じられず、タンニンも未だ健在で、どちらかと言えばクラシックなブルゴーニュのスタイルという感じです。

下は、3ヶ月前に飲んだ2002年のラドワです。このワインは、計3本買いました。

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最後に飲んだこのラドワは、結構タニックだったと記憶しています。

2009ブルゴーニュは2.4K、2002ラドワでも3.1K。村名とは言え、素晴らしく手頃な古酒です。過度な期待は禁物ですが、コストパフォーマンスは、高いと言えます。未だ未だ先まで飲める造りだと思うので、セラーに余裕があれば、このクラシックなブルゴニュー古酒を在庫があるうちに買い込んで、時間をかけて楽しんでみるのもありかと思います。

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[2014] ローラン・パタイユ フィサン(Laurent Pataille Fixin)

マルサネを代表する生産者シルヴァン・パタイユの実弟のローラン・パタイユです。ドメーヌ・シルヴァン・パタイユの仕事を手伝いながら、畑を入手し、2010年より自らの名前でリリースしています。ちなみに奥さんは日本人のようです。シルヴァン・パタイユのワインは、結構飲んでおり、セラーにも2013年、2014年を中心に多く保存していますが、今回のローラン・パタイユは、初めて飲みます。

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色調は、中程度より僅かに濃いルビー。アメリカンチェリー、フランボワーズの甘酸っぱい赤系果実の香り、抜栓直後は、ミントっぽいハーブ、しっかりとしたミネラルやスパイスも感じられます。それなりに酸は感じられますが、過剰という訳ではありません。果実の甘さもあり、するすると飲めてします。このあたりは、兄のシルヴァン・パタイユのワインにも似ている気がします。固さはありませんが、あと2、3年寝かせれば更に美味しくなる気がします。価格は、4K弱でした。これもデイリーワインではなかったです。

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あわせた料理は、ポースト・ロークとラタティユです。

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[2015]メルセデス・エグーレン カベルネ・ソーヴィニヨン(Mercedes Eguren Cabernet Sauvignon)

スペインのカベルネ・ソーヴィニヨンのワインです。

オーナー一族のメルセデス・エグーレン・ウガルテ女史の発案で生まれたワインです。女性をキーワードにしたワインようで、ラベルには、女性がブドウを見つめるイラストが白いタッチで描かれています。スペインの赤と言えば、テンプラニーリョが代表品種ですが、安いテンプラニーリョワインの中には、濃いだけで野暮ったいワインも正直多いと感じています。このスパニッシュ・カベソーは、きれいな酸と濃厚な果実を感じさせてくれる美味しいデイリーワインです。改めて楽天の購入履歴を見ると2010年頃から相当な数を購入しているのが分かりました。当時は、特にそれほど注目されたワインではなく、某インターネットショップで偶然に購入して、ハマってしまいました。その後、リアルワインガイド誌の旨安大賞に選ばれ、やはり自分の味覚は間違っていなかったと自信を持ちました(笑)。

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今回は、インターネットショップのDrageeさんから2本購入しましたが、何と1本目はブショネでした。最近、DIAMコルク(合成コルク)を採用するデイリーワインが多い中、ここは普通のコルクでした。2本目も心配しましたが、こちらは、全く問題ありません。濃いめですが光にかざすと綺麗なガーネット色、カシス、ブラックベリー、コーヒー、黒胡椒、甘いタンニン、若いカベルネの青っぽさを全く感じさせない豊かな果実味。久しぶりに飲みましたが、やはり美味しいデイリーワインです。何よりも1000円です!良く分からないボルドー金賞ワインより、遥かにお勧めです。

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続いて、白です。テースティングの訓練も兼ねて、あえて、シャルドネリースリング、ソービニヨン・ブランという御三家を避けて、品種を選んでいます。

[2018]レ・ヴィエイユ・ブランシュ フィエ・グリ

最近はまっているグリ系のブドウから作られているワインです。フィエ・グリは、ソーヴィニヨン・ブランの亜種(先祖?)らしいですが、初めて飲みました。

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薄いレモンイエロ、グレープフルーツ、レモンといった柑橘系と言えば、まさにソーヴィニヨン・ブランのコメントになってしまいますが、確かによく似ています。ただ、ソーヴィニヨンブランに比べると、酸も含めて少し優しい(柔らかい)気がします、果実の厚みも少し感じます。信濃屋の直輸入ワイン、1Kちょっとだったと思います。

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このワインには、イタリア・ロンバルディア州の「ロビオラ・ディ・ブッファラ」という水牛製(=ブッファラ)の白カビチーズをあわせました。ロビオラというのは、銅色を帯びた赤色を示すラテン語「ロビウム」に由来していますが、熟成させると外皮がそのような色になるようです。「ロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ」というピエモンテ州のD.O.P(原産地名称保護)チーズがありますが、日本では、こちらのロビオラの方をよく見かけます。

若いので外皮は白、内側は更に真っ白です。とろっとしており、水牛ミルク特有の甘みと僅かに酸を感じます。癖は全くないので、あまりナチュラルチーズを食べなれていない人でも抵抗はないと思います。白ワイン全般やスパークリングワインによく合う一押しのチーズです。

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 [2017]ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ(Vernaccia di San Gimignano)

キャンティの名門カステラー二社が手掛けるトスカーナ州サン・ジミニャーノ地区で栽培されたヴェルナッチャ種から造られるワインです。

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薄いクリームイエロー、麦わら色。ドライで酸はそれほど強くありません。白い花やドライセージ等のハーブっぽさ、よく言われるアーモンドのニュアンスのフィニッシュが感じられます。さっぱりしているので、魚介類にはよく合うと思います。

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 [2017]ピノ・グリージョ テッレ・シチリアーノIGT(Pinot Grigio Terre Siciliane )

同じくカステラー二社が手掛けるシチリア島ピノグリージョ100%の白ワインです。

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柑橘系の香りとミネラル、レモンのコンフィ、グリ系の肉厚なとろみを感じます。スムーズな酸と僅かな甘み、後味に少し苦みを感じます。

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ちなみにワインの左後ろに見えるのは、偶然ですが、シチリアで購入したピスタチオのクッキーです。甘いというよりやや塩辛いので、このワインにも合いました。

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[2017]クラヴァン シュナン・ブラン(Craven Chenin Blanc)

南アフリカ・ステレンボッシュのシュナン・ブランです。オーストラリアで生まれ育ったミック・クラヴァンという醸造家が2014年に立ち上げたドメーヌとのこと。南アフリカの前衛的なワインを造り出す若いワイン生産者たちの中のひとりで、軽やかで柔らかい仕上がりになるようなワインを造り出しているようです。

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このワインは前出のピノ・グリと比較しながら飲みました。さすがにシュナン・ブランとピノ・グリは、区別がつくだろうと思っていましたが、冷蔵庫でガンガンに冷やした後に抜栓し、いきなりテースティングすると、何と区別がつきません!
色は、シュナンブランの方が黄色が強いです。時間が経ち温度が上がってくると、徐々に違いが見えてきます。冷えているときは、柑橘系っぽい香りでしたが、カリンや洋ナシ、琵琶といった黄色い果実系の香りが出てきます。また樽香や少し土っぽさも感じられるようになります。

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「2017]フーバー ニュストルファー グリューナー・ヴェルトリーナー トライゼンタール(Huber Nussdorfer Grüner Veltliner Traisental)

オーストリアトライゼンタール地方のグリューナーヴェルトリーナー種の辛口ワインです。前出のシュナン・ブランより淡いクリームイエロー、色合いはピノ・グリに近いかもしれません。柑橘系の溌溂とした酸を感じます。強いミネラルとグレープフルーツの皮の苦み、ドライでフィニッシュはやや短いです。強い酸はありますが、少し軽く感じられます。あまりワインが主張しないので、繊細な和食にも合うように思われます。但し、好み的にはもう少し酸が抑えられていたほうが良いかと感じます。

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最後は、夏にふさわしいロゼです。

 

 

[2017] クネ・ロサード リオハ(Cune Rosado RIOJA)

1879年の創立のリオハのワイナリーです。スーパーでも見かけるワインですが、アメリカのワイン雑誌ワインスペクテーターで2014年が、「100 TOP VALUES」のロゼ部門において1位に輝いたコストパフォーマンスが高く評価されたロゼワインです。セニエ方式(赤ワインの様に、果皮と果汁を一緒に発酵させ色素を抽出し、適度に色が付いた段階で果汁のみを取り分ける方法)で造られたテンプラニーリョ100%のロゼワインです。

色合いは、ピンクというより、アセロラのような赤色です。チェリー、イチゴ、クランベリー、タンニンを感じますが、それほど強いわけではなく、良い意味でアクセントを与えています。ドライでありながら果実味溢れており、肉でも魚でも、色々な料理にあわせられそうです。なによりも、ちょうど1Kという、お手頃価格です。

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色合いもあり、パーティ等で気軽に飲むには、うってつけのワインだと思います。

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 (終)