お気に入りドメーヌのひとつであるドメーヌ・セラファンのジュヴレ・シャンベルタンVVとシャンボール・ミュジニー1erレ・ミヨンドです。ドメーヌ・セラファンは、ジュヴレ・シャンベルタンで1947年に設立されたドメーヌです。2代目のクリスチャン・セラファンが畑を買い増すとともに名声を確かなものにし、現在は、姪のフレデリック・グレが名声を引き継いで素晴らしいワインを造り出しています。
数年前に、ここのシャルム・シャンベルタンを飲んでハマったものの、その後の高騰で、しばらく離れていましたが、少し前に、ジュヴレ・ジャンベルタンのレ・コルボーを飲んで再度惹かれることになりました。その後、何本か購入した中で、今回開けたのは、次の2本です。
・ジュブレ・シャンベルタン・VV 2009年
・シャンボール・ミュジニー 1er Cru・レ・ミヨンド 2011年
まず、ジュヴレ・シャンベルタンVV 2009年です。
中程度~やや濃いめののラズベリーレッド。ダークチェリー、ブルーベリー、ラズベリーの赤黒系果実。バニラやナツメグ、ブラックペッパー樽熟からの甘苦いスパイス。タバコや少し土っぽい甘いタンニン、酸はあまり高くありません、熟した果実の力強さを感じさせながら、酸とタンニン、甘みが高次元に溶け込んだ液体です。予想を裏切らない美味しさです。
3.7
シャトー・ブリアンの柔らかいステーキ/バルサミコソースとの相性は最高です。
次に、シャンボール・ミュジニー 1er Cru・レ・ミヨンド 2011年です。
前述のジュヴレ・シャンベルタンVVに比べると、やや淡いラズベリーレッド。2年若いヴィンテージでかつ1級畑なので、2009年のジュブレ村名よりも濃い色を想定しましたが、予想は外れました。アメリカンチェリーやブラックベリー、ドライハーブ、グラスに注ぐと、僅かな時間で、香りがどんどん開いていくのが分かります。華やかな香りと甘さを感じるワインです。よく考えると、過去に飲んだセラファンのワインは、ほとんどジュヴレ・シャンベルタンで、モレ・サンドニのワインはおそらく初めてだと思います。剛のジュヴレ・ジャンベルタン、柔のモレ・サンドニという印象です。どちらも甲乙付けがたいです。
3.8
コンテ・エクストラ(18ケ月熟成)との相性も抜群でした。
あまり派手さのないドメーヌですが、これまでも外した記憶はありません。代替わりしてもやはり相変わらず素晴らしいワインだと思います。
<了>