Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1995年

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メドック格付け2級、「サン・ジュリアンの王」と称されるレオヴィル・ラス・カーズの1995年です。焼肉店に持ち込みで久々に格付けボルドーのオールド・ヴィンテージを愉しみました。

35年ほど前にワインを好きになったきっかけがボルドーワインでしたが、5大シャトーにはとても手が出なかった時代に、なんとか手の届く中での憧れであったのが、このシャトー・レオヴィル・ラス・カーズです。70年台や80年台を飲んで、やはり他のボルドーとは一線を画している印象が脳裏に残っています。今では信じられませんが、当時は、1万円を優に切るワインでした。

▼2017年にボルドーを訪れましたが、やはり、ラベルデザインにもなっている、この門構えとみると感動します。残念ながら、一般人のシャトの見学は受け入れてくれないようです。ポイヤックのラトゥールと畑と隣接しており、土壌的な面と気温的な面でジロンド川の恩恵を受けていると言われています。

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久しぶりのレオヴィル・ラス・カーズになります。ヴィンテージは、1995年で、購入時期は覚えていませんが、20年近くセラーに入っていたと思います。インポータは、当時は良く購入していた「やまや」です。

今回は、六本木の焼き肉店「キンタン」に持ち込みました。

▼まず、ユッケをオーダー。ドリンクは、ウェルカム・ドリンクのシャンパンです。

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ガーリックと牛の脂がテタンジュのシャンパン(スタンダード・キュヴェ)のやや甘味を伴う酸味とよく合います。

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久しぶりのレオヴィル・ラス・カーズになります。ヴィンテージは、1995年で、購入時期は覚えていませんが、20年近くセラーに入っていたと思います。インポータは、当時は良く購入していた「やまや」です。

今回は、六本木の焼き肉店「キンタン」に持ち込みました。

▼まず、ユッケをオーダー。ドリンクは、ウェルカム・ドリンクのテタンジュのシャンパンです。

やや甘味を伴う酸味がガーリックと牛の脂を洗い流してくれます。

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シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ、サン・ジュリアン 1995年
[1995] Chateau Leoville Las Case, Saint-Julien

この年は、カベルネ・ソーヴィニヨン67%、メルロー26%、カベルネ・フラン7%のセパージュ。意外にもカベルネ・ソーヴィニヨン比率が低いようです。pp95pt。

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レンガ色の混ざる美しいダークチェリーレッド。完熟したカシスやプルーン、イチジク、ドライフルーツの香り、樽からのロースト香、になめし皮、カカオ。ドライハーブ、シナモン、ナツメグ、グローブ、五香紛等のスパイス。スーボア、枯葉、様々な要素がどんどん湧き上がってきます。酸は円やかながらも未だ活き活きしており、タンニンは滑らかに液体に溶け込んでいます。尖った要素が何もなく、まさに球体を感じさせる印象。素晴らしく心地よく、長いアフター。

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▼肉の種類は忘れましたが、やはり和牛(この店は殆ど仙台牛のようです)が素晴らしい。

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改めて、焼肉とボルドー、最高の組み合わせであることを実感しました。
1995年のボルドーですが、思い起こすとこのヴィンテージから急激に価格が上がった記憶があります。当時は評価が非常に高かったのですが、更に評価が高かった翌年の1996年ヴィンテージに埋もれてしまっているように感じます。このヴィンテージのボルドーは何本か飲んでいますが、右岸は、かなりタニックな印象です。少し前に飲んだサンテミリオンのラ・ドミニクの1995年も未だにタンニンが支配的なワインでした。それに比べると、1995年の右岸は、このワインを含め、それほど強烈にタニックな印象は受けません。いずれにせよ、「サンジュリアンは二十歳(はたち)から」というフレーズを以前聞いたことがありますが、20年や30年の時を経て真価を発揮するワインだということを実感できた1本でした。

<了>

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