Bon Vin , Bon Sake , Bon Fromage

ブルゴーニュワインとチーズをこよなく愛するシニアのブログです。素晴らしいお酒とチーズの出会いを中心に日常を綴ります。

ハワイ島での2024年正月~ネイチャー編

2023年~2024年の年末年始は、ハワイ島で過ごしました。2018年10月以来、5回目のハワイ島です。様々な自然が魅力的なハワイ島ですが、今回の大きな目的は、自力でのマウナケアからの日の出観賞と過去に訪れることのできなかったグリーンサンドビーチへのトレッキングです。前編では、今回楽しんだネイチャーを中心に、そして、後編では、滞在中に楽しんだフード&ドリンクについて書きたいと思います。

今回のハワイ島は、2023年の12月30日からの7泊8日。過去で最も長い滞在になりました。前回・前々回は、溶岩を見てみたいという思いから、(ドア無し)ヘリコプターによる火口見学ツアー(→こちら)が最大のイベントになりましたが、今回は、正月を家族でゆっくり過ごしたいという思いと、30数年ぶりのゴルフを楽しみたいということから、観光は最小限にとどめました。
成田から直行のJAL臨時便が飛ぶ西海岸のコナ空港に降り立ち、前回・前々回同様にコナ空港から北東に19マイル(30km)ほどのワイコロアビーチ・リゾートのコンドミニアムに滞在しました。
今回訪れた主な観光地は、マウナラニ、マウナケア、ワイピオ渓谷、グリーンサンドビーチ、サウスポイントです。

ワイ島に行かれたことがある方は、よくご存じかと思いますが、この島は東側と西側で風景や天気が大きく違います。ハワイ諸島第2の都市ヒロを含む、東側一帯は、ノスタルジー溢れる街並み、グリーンが多く、比較的、雨もよく降ります。西側は、溶岩の台地が海岸まで広がっており、その上に背の低い草原が広がっています。↓

晴天率が極めて高いことから、特にカイルアコナ北部は、米国の大手ホテルにより開発されたリゾートエリアとなっています。今回の滞在地のワイコロア(Waikoloa)ビーチもヒルトン・ホテルによって開発されたリゾートエリアで、大型ホテルと多くのコンドミニアムが立ち並んでおり、さらに27ホールのゴルフ場を有しています。

コロナ前は、芸能人の正月ハワイがよく話題になっていましたが、ハワイ島の正月は、ほとんと普段と変わりません。ホノルルのような喧噪とも無縁です。日系人が多いので期待しましたが、日本食を普通に置いている地元資本のスーパーでも、年越しそばやお節料理は、全く見られません。正月を祝う習慣はありませんので当然かと思います。
コンドミニアム内では、毎日、フラやハワイアンソングのイベントが開催されていますが、元旦のみ、特別イベントとして、なんと、盆踊りが開催されていました。

さて、今回のメインイベントのひとつマウナケア(4,205m)のサンライズ観賞です。

当初は、元旦朝の初日の出を目指しましたが、開催される現地ツアーが満席だったことと元旦はゆっくりとしたいという理由から、1日遅れの1月2日に訪れました。
実は、マウナケアのサンセット、サンライズともに、過去、ツアーで体験しています。今回は、ツアーに参加できなかったことから、自力で山頂を目指しました。
マウナケアの山頂までは、自動車でで登れる道路がありますが、観光客は、ツアーを利用するのが一般的です。理由は途中から急こう配の未舗装路となるため、通常のレンタカーで登ることが禁止されている(保険が適用されない)ためです。唯一、レンタカー会社によっては、車高の高い4WDであれば、走行が許されています。今回は、レンタカー会社で、マウナケア山頂に行ける車種へのアップグレードを勧められ、思わず乗っかってしまいました。(結果、凄く高価なレンタカーになりました笑)
レンタルしたのは、Jeepのグランドチェロキーという車種です。

4,205mの山頂まで車で登ることはできるといえ、この高さを短時間で一気に上ると高山病に掛かる可能性があります。そのため、中腹の2800m地点にある休憩所(オニズカ・ビジターセンター)で、最低1時間半は休憩するのがルールになっています。

ただ、オニズカ・ビジターセンターは、9:00~22:00の営業時間なので、早朝はひたすら車の中で休憩することになります。ここまでは、普通のレンタカーで登ることができますが、この先、山頂までの道路が、4輪駆動車以外通行できません。この先を通行する際に、パトロールに一台一台、厳しくチェックされます。車のチェック以外に、休憩を充分とったかとか、4WDの操作に関しての質問をされます。実は、レンタカーを借りて間もなかった為、4WD Lowの切替操作等で手間取ったことで、一旦は、NGを出されてしまいました。なんとか、運転操作に問題ない、自己責任で登らせてほしいことを伝えて許可を得ました。
ビジターセンターから山頂までの道路は、約14kmほどですが、山頂近くの一部が舗装されているものの、ほとんどが未舗装の20度近い急こう配です。もちろんガードレールもありません。荒れた路面によるひどい揺れを感じながら、50分ほどかけて山頂まで登りました。山頂付近には、所々、雪が見られます。
この日のマウナケアの日の出時刻は、6時57分。
空が白み始めたと思ったら、あっという間に雲海から太陽が昇り始めます。

↓マウナケアの山頂には、各国の天体観測所が並んでいます。左端の少し角ばった望遠鏡が、日本のすばる望遠鏡です。

この日、結局、頂上に登っていたのは、車5台ほどでした。ツアー客も見られません。初日の出ではないにせよ、少し拍子抜けでした。やはり、冬はオフシーズンということでしょうか?
帰路は、20度近い道を下ることになりますが、フットブレーキのみを使うと間違いなくブレーキが過熱して効かなくなります。ここでの事故は、殆どがそれが原因のようです。ローギヤ―でエンジンブレーキに頼って下ることになります。
無事下山できましたが、自力でのマウナケア登坂は、結構ハードルが高いことを痛感しました。少々値は張りますが、現地ツアーの利用をお奨めします。

マウナケア下山後、ヒロに向かいました。目的は、ヒロの神社(ヒロ大神宮)への初詣です。明治31年(1898)に創建され、現存する海外の神社の中で、最も歴史を持つ神社のようです。

日本の神社とあまり変わりありません。

お札や、お守り、絵馬も売っています。おみくじもあります。

つづいて、ワイピオ渓谷です。ハワイ島の有名な観光地で、ここは、過去3度訪れていますが、このあたりは、いつも曇りが多く、晴れていることが珍しいのですが、今回は、雲は少し出ているものの天候に恵まれました。

上の写真のビューポイントから渓谷を見下ろすのが一般的な観光ですが、唯一ツアーを利用することで渓谷に下りることができます。
↓2012年にツアーを利用して渓谷内を訪れています。この地は、原住民が生活しており、その様子を垣間見ることができます。何よりも壮大な渓谷からの風景には圧倒されます。一度は体験したいお奨めのツアーです。

滞在5日目は、ハワイ島南端を目指しました。滞在地のワイコロアビーチから片道で2時間ほどかかります。
ワイ島最南端、というより、アメリカ合衆国最南端のサウスポイントには、前回も訪れていますが、ここは、航路標識がポツンと建っているだけで、観光地ではありません。地元の人が、釣りやダイビングを楽しんでいます。ちなみに、ここへも4WD以外のレンタカーで行くことが禁じられています。

今回の目的地は、初めて訪れる、ここから近い(おそらく)アメリカ最南端のサンドビーチのグリーンサンドビーチです。基本的にはレンタカー禁止なので、駐車場から徒歩で向かうのが一般的です。車を借りたダラーレンタカーでは、4駆SUVであれば可能とのことでしたが、相当な悪路が含まれるようなので、当初の予定どおりトレッキングとしました。
グリーンサンドビーチへの出発点となる駐車場に車を停めて、徒歩でビーチに向かいます。
↓車を停めると右の車からひとりの男性が近寄ってきます。4WD車で、ビーチまで車で連れて行ってくれるとのこと。断ったので、価格は聞きませんでしたが20$くらいのようです。

↓こんな感じで、荷台に立って乗ります。最初は、平坦な未舗装路ですが、途中、いくつかの道にわかれており、深い轍もある悪路もあり、道の選択を誤ると嵌ります。いくら4WDともいえ、そのあたりを分かっている地元の人以外はちょっと厳しそうです。
行きは、海からの強い向かい風の影響もあり、2時間位かかりました。
最後は、崖の上から、一部はしごを利用してビーチに下ります。

波が結構高いですが、泳いでいる人も。

グリーンサンド(緑砂)名前ですが、カンラン石という緑色の鉱物が たくさん混ざっていることで、砂がこのように見えるようです。確かに、手に取ると黒い砂に混じって、きらきらとした緑色に輝く粒が混ざっています。

乾いている方が、よりグリーンに見えます。

帰路は、追い風の影響もあり、若干早く、1時間半ほどで、駐車場に戻れました。

翌日は、娘に付き合い、30数年ぶりにゴルフを愉しみました。
リゾート内にある、ワイコロア・キングス&ビーチゴルフコースです。

何十年もクラブを握っていないので、施設内の打ちっぱなしの練習場(リゾート宿泊者は無料)で少し勘を取り戻しました。

ビーチ・コンドミニアム・レークに面した9ホールずつのコースがあります。

↓溶岩むき出しのバンカー?が所々に現れます。こんな所に打ち込んだらアウトです。

↓こちらは、滞在地のワイコロアビーチから、北に車で10分くらいのところにあるマウナラニ・リゾートの敷地内にある史跡、ワイプヒ・フィッシュポンド (Waipui Fishpond) です。王族に献上するための魚を養殖していた神聖な池として知られています。

様々な小さな魚が泳いでいるのが見れますが、こんなフィッシュも。ウツボのようです。ちなみに、ここは釣り禁止です。

マウナ・ラニは、ハワイ島で「天国に手が届く丘」の意味で、精霊(マナ)が宿る場所と古くから伝えられています。ここにハワイ島で有名なパワースポットとして知られている洞窟があります。ここは、前回も訪れています。(→こちら)

最終日前日は、滞在地周辺のビーチを散策しました。
↓コナ空港とワイコロアのほぼ中間にあるフォーシーズンリゾート近くにあるパブリックビーチ、Kuki'o Beachです。ウミガメが、甲羅干しをしています。ハワイ島の南にあるプアヌル・ブラックサンドビーチが甲羅干ししているウミガメが良く見られる名所として知られていますが、リゾートに近いこんな場所でも見られるようです。

写真はありませんが、今回は遠くでクジラが潮を吹いている光景も見ることができました。
↓ワイコロアビーチからの夕日です。

↓こんな感じで夕日を楽しめるものビーチリゾートならではです。

滞在期間は、ほぼ毎日、満点の星空が楽しめました。これは、リゾートの庭からですが、言うまでもなく、天体観測所のあるマウナケアの山頂の星空が最高です。

年末・年始9泊10日のハワイ島滞在、正月ムードは全くありませんでしたが、あらためて、Big Islandの自然の素晴らしさを楽しむことができました。
後編では、ワインを中心に、ハワイ島で楽しんだドリンク&フードについて、書きたいと思います。